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Photo bycanna_chun

字が書けない私

    私は字が書けません。薬害で手が不自由だからです。

    薬害の症状は小学生の時からありましたが、中学までは日常生活に支障が出るほどではなく、字も書けました。

    でも高校に入って間もなく症状が悪化し、それまでと同じように手を使えなくなり、どうやって字を書けばいいか分からなくなりました。字を書く時の指の動かし方が分からないのです。

    でも当時は全く書けなかったわけではなく、頑張れば何とか書けました。脳をフル回転させ、普通に動かない指を無理やり動かして、ようやく書いていました。

    そのままでは学業に差し支えるので、他の人の字の書き方を観察して参考にしたり、筆記用具の色々な持ち方を試して動かしやすい持ち方を探ったりしながら、字を書くための自己流リハビリをしました。そうしたら多少は字が書きやすくなり、学生生活をなんとか乗り切ることができました。

    20代で薬をやめたら一度手が小康状態になり、字を書くときの苦労がかなり減りました。でも20代後半で手の奥の方に溜まっていた薬の排毒が始まり、字がどんどん汚くなっていって、とうとう全く書けなくなってしまいました。

    その後少しだけ指が回復し、今は短い文を一文くらいならなんとか書くことができます。でも一文だけでも書いたら少し腕が痛くなりますし、ミミズののたくったような字しか書けないので私本人も読めないことがあります。頑張れば他の人にも読める字を書くこともできるのですが、頑張った分だけ書いた後の腕の痛みもひどくなります。

    書類に記入しなければいけない時などは仕方がないから頑張って書きますが、その後必ず腕が痛くなるので憂鬱です。

    以前病院で問診票を頑張って書いたら、病院の方がすごく読みづらそうにしていました。問診票は書く欄が多いので、なるべく綺麗に書こうとしたもののすぐに腕が痛くなって最後までもたず、結局ミミズのような字になってしまったんです。あれは申し訳なかったです。

    あと、よく吐き出したいことを紙に書いてビリビリ破るといいと聞きますが、あれができないのが悲しいです。吐き出したいことならいっぱいあるのに。(ちなみに、紙をビリビリ破るのも腕を痛める覚悟でやらないとできません)

    今はPCやスマホで音声入力ができる時代になったので、こんな私でも文章を書けます。いい時代になったものです。でもやっぱり、字も書けるようになりたいです。

    最後までお読みくださりありがとうございました。

     
     
    虐待サバイバー。外用薬の薬害で幼少期から手が不自由。文章は音声入力。虐待や薬害による体調不良と皮膚症状で人生の3分の1以上寝たきり。中学は海外で環境が悪く英語が身につかず過労で心身完全破壊。帰国後英語を習得。英検1級、TOEIC990点(昔のスコア。その後受けてない)、仏検2級。

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