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プロ空港おじさんの憂鬱・特別篇 全日空で何が起きているのか(9)

    ボーイング777xと呼ばれる新世代型の777は、2020年に航空会社への引き渡しが始まる予定だった。
    しかし、様々な要因でスケジュールが大幅に遅れ2026年現在もまだ引き渡されていない。

    日航は、かつては世界最大数のジャンボ機を保有していたほどボーイング一辺倒で、経営再建後もB777, 767, 737を揃えてきたが、次期フラッグシップとしてA350を選択して世間をアッと言わせた。
    パイロット出身の植木社長(当時)がシミュレータを自ら操縦して決めたとも伝わる。

    全日空は当初はA350とB777xの両方を調達する計画だったが、いつしかB777xのみにする方針に変わった。
    A380を買った実績もありエアバスを切るのは不思議な話だが、この博打は凶と出て、全日空は世界中で唯一、B777xだけを待ち続ける航空会社になってしまった。

    この背景には、政府専用機という国策があると僕は睨んでいる。
    中曽根内閣で導入を決めた政府専用機は当時最新鋭のB747-400ベースの2機となり航空自衛隊に配属された。

    20年使用した後、機体の更新が計画されB777ベースと決まった。
    B747時代の機体整備は日航が長く手がけてきたが、今後は全日空が担当することになった。

    全日空社内からA350のカタログが消えたのは、政府専用機の話が持ち上がった時と奇妙に一致するそうな。

    政府専用機の整備を請け負うという名誉が欲しければ、「国策」の為にB777xを買えと囁く運輸官僚がいたのか、いなかったのか。
    あるいは、ロビイスト気取りの「国策おじさん」たる全日空の役職員が「国策に従え!」と官僚のお言葉を大声で社内に浸透させたのか、させなかったのか。

    かくして「国策」に邁進した全日空ではいつまでも新世代機が飛ばず、在来型の777もコロナ禍で先に売却してしまい機体繰りもカツカツ、内装も陳腐化という事態に陥っている。

    日航は国策ベッタリで破綻したんだけど

    【おことわり】サムネ画像は、ChatGPTで生成したものです。


     
     
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