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Photo byyumenotamago

【風まかせ文芸部】二つの夏の音

    トウモロコシから始まって
    花畑に行ったときも
    町を歩いたときも
    山に行った時だって
    俺たちの周りは
    いつも夏の音がしていた

    俺の顔も
    みんなの顔も
    祭りの神輿も
    会ったときはいつだって
    いつも夏の音がしていた

    時が流れて
    夏の音は遠くなっていく
    今はもう
    消えそうになっている

    お前には
    もう届かない音なのか
    俺たちが
    響き合うことはもうないのか

    せめてもう一度だけ
    夏の音を聞かせてほしい

    過去に聞いたあの音を
    永遠に続くはずのあの音を

    それが奇跡を呼ぶような
    そんな気がするから


    ※


    あのとき奏でた夏の音
    みんなの音が共鳴し
    みんなの心が一つになった

    あの音がまた聞きたい
    私も一緒に鳴り響かせた
    あのときのあの音を

    形あるものは
    いつか壊れるかもしれない
    あの日の自分だって
    時が変えていくのかもしれない
    それでも私は信じたい

    永遠に壊れないもの
    それがあの夏の音だって
    それが私たちの音だって

    すれ違っても
    意地を張っても
    今は音が出ないとしても
    何があったか分からなくても

    いつか必ずあの音が
    一人ひとりをかき鳴らし
    心を呼び覚ましてくれるのだと

    私はずっと信じているから



    こちらに参加させて頂きました。

    よろしくお願い致します🙇


    #風まかせ文芸部

     
     
    自称『言葉好き』。昔のことに想いを馳せるのが好き。風に吹かれるのが好き。 でも脳内は基本理系。

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