
鮭が苦手になる理由は時代の流れだった
魚を好きになるか嫌いになるか?は最初に食べた体験に大きく左右されるお話。
食べ物全般でそうだと思いますが、特に魚はこれが大きい気がします。
魚を初めて食べる食体験で「おいしい」と感じられるか?
魚を初めて食べるとき、この「おいしい」と感じられた食体験をしっかりと味わえたのならば、魚というものはそう嫌いになるものではない。これは経験上間違いないと思います。魚がどうも苦手だと言われる方々の体験のどこかには、洩れなくこれが引っかかってるのではないでしょうか。
かくいう私も魚は苦手でした。
親が「魚も食べないといけない」「おいしから食べてみろ」と、のべつまくなしに言ってくる。食べさせたい一心で。肉ばかり食べていたから(笑)、まわりの家庭よりはうるさく言われてたんだろうな。
そんな感じの魚の食体験だったから、初めて食べた魚もおいしいとは思えなかった。生臭かったし、ヌルヌルした皮が嫌いで、鼻に抜けるあの独特な魚の臭さがたまらなかった。焼き魚も煮魚もやっぱり嫌だった。そんな子供時代でした。
ところが、そんな魚食体験が大きく変わる転機がありました。それが 塩鮭 🐟。

鮭を焼いたものをおかずにするとき、その鮭は塩漬けされていたのが昔はとても多かったのです。今のように塩が抜けた(塩がされていない)鮭などはほとんど売られておらず、鮭といえば塩鮭しかなかった。それも塩分濃度がかなり高いものばかり。
それをね、七輪の側だったり火をくべたコンロに乗せて焼くんです。👆の写真のように、焼くと塩が噴き出てきてね。いい匂いが周りを包み込んでくる。
ひと口かじるとほんとにしょっぱい😖。でもそれが口内を刺激し、ご飯を掻き込み、次の焼き鮭を頬張らせる。ご飯が進む鮭に出会ったときに、私の魚嫌いは吹っ飛びました。
いま思えば、減塩・健康志向が巷に流行ってきて「一日の塩分摂取量は10gまで」などと言われてくると、魚なども流通の工夫や保存技術の向上により、塩がほとんどなされないものが出回るようになった。塩がされないので、塩分の決めては調理時のみになった。その調理時でさえ、健康に気をつけないとということで薄味になる。
そりゃぁ、魚が嫌いになるわけだ。今の若い人たちって。そんな風に育てられて育った子供が大人になり、自分の子供にそんな魚を食べさせるんだから。
塩ってさ、特に魚の場合は、旨味を引き出す、生臭みを消す、例え部位的に臭みがあったとしても口内に入れば塩がそれを掻き消してくれる、そういう作用があるから「ん?😖」と思っても食べ続けられたんです。塩が強くあるから。そしてご飯と共にね。
でもその「強い塩」が今はなくなってしまった。だから、弱い塩で育った食体験なんて、好き嫌いを大きく左右するほどのインパクトを残している気がします。
昔の塩鮭の話をさがしていたら、デイリーポータルさんが面白い記事を書いてくれていました。
👇は、昔の焼き鮭そのまんまの話になってるので面白いです。
興味ある人はぜひ読んでみてください😊
塩がしっかりときいた焼き鮭だけで作る鮭おにぎりは、醤油などいらないくらい、ひとつ食べたら満足できます。これもおうちで作ってぜひ試してみてもらえれば!
さぁ、明日は何を試そうか。