
お題 待つ時間【シロクマ文芸部】
待つ時間。
小さいころから好きだった。
それは、
今も変わらない。
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保育園で母のお迎えを「待つ時間」
一人、またひとりと友達がいなくなる。
ぽつんと残った部屋で、母を想い、描いた似顔絵。
一色が、二色になり、
画用紙がカラフルに色づく。
見上げた母の顔も。
卒園する頃には、どの色のクレヨンも、どんぐりのようになっていたの。
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大学の合格発表を「待つ時間」
半分の確信と、半分の不安が混じり合い、
冷たく震えた手を包んでくれた父。
私以上に父の方がそわそわして、
番号を見つけたときは、大喜びしてくれたね。
初めて父の涙をみたよ。
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あなたの返事を「待つ時間」
真面目なあなたは、私との未来を、先の先まで考えてくれたね。
怪我をしたら。
病気になったら。
つらくなったら。
そのどれにも「僕が支える」って言ってくれた。
覚えてる?
「私が、あなたを幸せにするのよ」
って言ったら、
あなたは真っ赤になって、夕日のせいにしたのよ。
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この子と出会えることを「待つ時間」
お腹をぽん、と蹴るたびに、この子を感じた。
まだかな、
まだかな。
って、毎日思ってたのよ。
可愛い洋服も、
おもちゃも。
青かな、ピンクかな、って迷うたび、おそろいの物が増えちゃって、
私たちの世界は、この子が中心になることが幸せだったの。
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また、あなたに会えることを「待つ時間」
さみしそうな顔は、もう、しなくていいのよ。
だって、私は幸せだもの。
あなたは、人生をこれでもか、ってくらい楽しんで。
早紀と、その子どもと、たくさんの思い出を作って。
それで、
もう十分だ、って思ったら、
また会いましょう。
そのときは、たくさん話を聞かせて。
私は「待つ時間」が好きなんだから。
もっと、
もっと、
ゆっくり楽しませてね。
#シロクマ文芸部
「待つ時間」に参加させていただきました🐻