
黄色い秋の恵み
道端に、まぶしいほどの黄色い花の一団が咲き誇っている。 まるで小さなヒマワリのようにも見えるが、それはキクイモだ。

かつて、食糧難だった戦後の日本において、その塊茎(いも)は国民の飢えをしのぐ貴重な食料となった。

菊芋の花のまぶしき日和かな (星野 立子)
秋晴れの空の下、キクイモの黄色い花が力強く輝くように咲いている様子を詠んだ句だ。 そんな花が持つ花言葉は、「恵み」。
人々の命を支えたそのありがたみは、豊かな現代において忘れ去られかけているけれど——。 秋の光の中で黄金色に揺れる花を前に、今一度、足元にある自然の恵みへと思いを馳せてみたい。