
秋刀魚の話
秋になると、スーパーにサンマが並び出します。
サンマはけっこう好きな食べ物です。
というか、
最近ようやく好きになってきた、
という方が正しいかもしれません。
子どもの頃、
晩ご飯の食卓にサンマが並んだからといって、
嬉しかった記憶は特にありません。
「今日サンマやん、めっちゃうまいやん!」
みたいな感じでは、たぶんなかった。
と思います。
骨が多くて、
はらわたが苦くて、
なんなら少し面倒な魚、
くらいに思っていた気がします。
それが最近、
なんだかサンマの美味しさがわかってきた気がします。
うまみがちゃんとあって、
秋ならではの感じもあって。
単純に、酒のあてとして優秀なことに気づいたってのもひとつです。
で、スーパーに並び出したので、
今日はちょっと買ってみました。

ただ、うちのキッチンのガスコンロには、
魚焼き用のグリルがついていません。
なので魚を焼くときは、
外に出て、ウェーバーのケトルを使います。
炭火のバーベキューグリルです。
炭を起こして、
その間に下ごしらえをして、
焼いて、
食べ終わったら蓋を閉じておくだけ。
密閉しておけば炭は勝手に消えていってくれます。
外で焼くのはひと手間といえばひと手間なんですけど、
慣れてしまえば、正直そんなに手間でもないんです。
家の中に匂いも残らないし、
魚焼きグリルを洗う面倒もない。
雨の日だけは、ちょっとやめておこうかなってぐらいです。
話は脱線しますが。
一家に一台Weberがあるとなかなか便利です。
ガスのモデルもいいですが、基本は57cmのケトル。
燻製をしてみたり、
塊肉を焼いてみたり、
花のある料理を食卓に並べるハードルが下がります。
一調理器具として、火を管理して、食材に火を入れていく感じ。
塊肉とかを焼いて
「おお〜!」って驚いてもらえると楽しくなります。
外で遠慮なく煙を出せるのは、
隣の家とそれなりに距離がある、
田舎暮らしならではかもしれません。
で、サンマの話に戻りますが
最近、大町に新しいレストランができました。
Myceliaっていうお店で、東京で一つ星をとっていたkabiというお店の方々が、
この地域でオーベルジュをやりたいと移住してこられ、
オーベルジュができるまでの間、
居抜きで入れた物件でお店を開かれています。
この前、そこへディナーをいただきに行ってきました。
そこで出てきたのが、
サンマのソースがかかった、牛の赤身のステーキ。
ソースは乳化されていて、なめらかなんですけど、
ちゃんとサンマの香りとうまみがする。
それが、ミディアムに焼かれた赤身に添えられていて、びっくりするぐらい美味しかったです。

サンマって、こんな使い方ができるんやなーって、
ちょっとアンチョビみたいな使われ方が斬新で軽く衝撃を受けました。

考えてみると、
子どもの頃の僕にとって、サンマは
「塩焼きで出てくる魚」でしかなかったんですよね。
知っている食べ方が、ひとつだけ。
まさかソースに使うとは。
魚のソースって初めてで驚きでした。
と、いった具合で
秋はやっぱり、サンマが食べたい。
ステーキにソースを、とまではいきませんが、
今日はとりあえず、ウェーバーで塩焼きです。

大根おろしとスダチを添えて、美味しい日本酒があればいうことなしですね。
