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映像の世紀バタフライエフェクト 「ホロコーストの記憶と揺れる世界」 (ドキュメンタリー NHK)

    「二度とホロコーストを繰り返さない」。その誓いからユダヤ人国家イスラエルを支援してきたのが、ドイツとアメリカである。ドイツは長きにわたり補償を続け、武器供与も行ってきた。ユダヤ人が人口の2%を占めるアメリカは、イスラエルを中東の軍事パートナーに位置づけた。国連安保理では、イスラエルに対して、ガザでの即時停戦などを求める決議案が繰り返し提出されてきたが、その度にアメリカは拒否権を行使し続けてきた。
    (以上公式サイトより)


    少し前に知ったのだが、読後の後味が悪いミステリー小説のことを「イヤミス」というらしい。
    となると、今回は「イヤドキュ」とでも呼ぼうか。ここ最近のこの番組のテーマはイヤドキュが続いている(あくまで個人の感想)。
    アメリカ、トランプ、ネタニヤフ、奴等が出てくるだけでドンヨリするのは、私だけではないとも思うのだが…。

    今回一番驚いたのは、ネタニヤフがかつて国連大使だったということ!
    国連=平和の使者的なイメージがあったから、そこにいた奴が何故今あんな感じなのか。
    個人的資質もあるかと思うが、ユダヤ人の嫌なところを凝縮した奴を形成したのはアメリカにも一因が有ると思う。

    そもそも、何故ユダヤ人が憎悪の対象となるのか。
    私がユダヤ人の存在を認識したのは、幼稚園の頃にアンネの日記を読んだとき。
    ヒトラーという悪い奴がユダヤ人を捕まえて殺しまくっていた。見つからないように家族で隠れ家に暮らしていたアンネ、めっちゃ可哀想やん。
    更にお父さんだけ生き残って、アンネの名前をつけた薔薇が存在する事も知った。
    とにかくヒトラー=悪魔、ユダヤ人=迫害されて可哀想、それが大方の見当だと思う。

    確かにそれは事実だが、そもそも何故ユダヤ人が憎しみの対象となってきたのか。おそらく宗教が関係してるんだろな、くらいのボンヤリさで、今でもよくわからない。

    しかしこの番組を見てユダヤ人の強靭さと、それを利用する大国の"狡猾さ"だけは良く判った。
    そして、それによく似た構造が日本にも存在する事に気づいた。(話がズレるので、これに関しては別項で述べたい)

    アウシュビッツ等における大量虐殺は、明らかにジェノサイドであろう。
    しかし現在も止む事のないガザ近辺の戦闘も、それとほぼ同等に思える。

    国を持たないユダヤ人の為にイスラエルを建国したのは、諸刃の剣だった。おそらく予想できたはずなのに、対策を取らなかったのは誰の責任なのか?
    何故平和に共存できる道を作らなかったのか?

    ドイツとしてはかつての負い目もあるから、若干言いなりにならざるを得ないと思ったかもしれないが。できる事できない事の線引きには慎重になるべきだった。

    アメリカも偉そうなことを言いつつ、ヒトラー大暴れの時に早急な手を打たなかった。

    過去の失策に囚われたフリをして、ユダヤ人やイスラエルを利用するその狡猾さに虫唾が走る。
    そしてイスラエルも、利用されてる体を装って大国の威を借りる、どっちもどっちで呆れる。

    番組冒頭に流れた、2024年ベルリン国際映画祭。
    パレスチナの映画「No Other Land」が最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。
    パレスチナ人のバーセル・アドラーとイスラエル人のユヴァル・アブラハム、共同監督作品の存在とその反響に驚いた。

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    事実を述べただけやん
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    お互いを思いやれる、まさに相棒


    ①立場の違う2人が共に作品を作ったこと
    ②それが最優秀を受賞したこと
    ③各々が意思を表明したこと
    ここまでは普通よ。
    しかし
    ④そこに共鳴する観客も多数いたのに、映画祭に出資しているベルリン市長が発言を問題視したこと

    これは何?
    イスラエルのガザ攻撃に対する抗議に対して「忌まわしい露骨な反ユダヤ主義だ」と、ドイツ人が言ってる。
    イスラエル人が「やめてくれや」と言ってるのに、寝言は寝てから言えよ。

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    誰もがそう思うだろ、普通

    この2人の監督のように、パレスチナ人もユダヤ人も大方の個人個人には憎しみもなく、一緒に作品を作れるくらい信頼や思いやりの念を持ち、仲良くできる間柄だと思う。
    なのに、そういう一番大切な関係を引き裂くような妨害を入れるのは政治的な謀略にしか思えない。


    この番組の最初と最後に、アウシュビッツから生還したユダヤ人の歴史家イェフダ・エルカナの言葉が提示される。

    「アウシュヴィッツの灰燼から(イスラエルには)二つの国民が生まれました。
    一つは「二度とこのようなことが起きてはならない」と主張する少数派。
    もう一つは「二度とこのようなことが自分たちに起きてはならない」と主張する多数派です」

    核心を突く、まさに今の世界を表す言葉。
    この方とこの言葉を知る事かできたので、秀逸なイヤドキュだと〆ておこう。

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    個人個人の幸せを蹂躙するのは
    大国のエゴでしかない


     
     
    感動とは感情が動くこと。 映画が好き。ドラマが好き。本が好き。歌が好き。見たもの、聴いたもの、読んだものの感想をひたすら綴ります✏️

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