
話が違うだろ
朝起きて夜かと思った。暗い。だるい。あぁ低気圧か。
昨日ちょっと高めのスーパーで美味しそうな鰆を買っておいてよかった。
今日のお昼にあのふっくらとした鰆を食べたら気分もちょっとはマシになるだろう。
お昼休み。今日の献立、白米、鰆(焼き)、納豆、味噌汁、以上。
連休明けで何故か普段より疲れてしまった体には優しいご飯を。
日本人のDNAが手を合わせてありがとうと言っているのを感じる。これで大丈夫だ。
と思ったのに、午後から頭が痛い。なんでやねんという気持ちでハチミツ紅茶を淹れる。
パソコン作業をする気にならないので、新聞を読む。新聞のコラム欄ばかり読む。
社会人になってわかったことは、食っていくってのは大変だってこと、簡単で楽に生きる方法はないってこと、目の前の仕事には誠実に真摯に向き合わなければならないということ、人間だからたまにはコラム読むぐらいのおサボりはしても、許されるということ。
雨だしやる気出ないなと思って、今日の晩御飯はサボることにした。
ずっと気になっていた、混ぜるだけでできるお好み焼きを買ってみよう。
な、なんと20%引きのシールが貼られている!神に導かれている!
私は従順な使徒さながらお好み焼きボックスを購入。ウキウキで帰路に着く。
さて、支度しようかしらと蓋を開けると何種類もの具材が個包装されていて、工作の気持ちになる。
子供が知育菓子を作る気持ちってこんなかしらと思いながら次々に開封してボックスに投入。
お皿の洗い物一つ出させないズボラ飯、あざす!
青のりを手に取った時、これは今混ぜるのではなくて最後にかけるのか、と思いそこで私は作り方を一度も見ていなかったことに気づく。
そこで私はもう一つの重大な事実に気づく。
卵いるやん。
よく見ると、蓋にもボックスの側面にも卵はご用意くださいと書いてある。焼き方の箇所には赤字でこう書いてあった。
お家にある鶏卵(一食につき1コ)ご用意ください
そうなん。卵って家にあるの当たり前なん。
でも少なくともうちの家には今卵は一つもないよ。各家に当たり前に卵があると思うな。
外は雨、スーパーまでは徒歩10分。スーパーに行ったのは10分前のこと。
スマホばっかり見てAIにミスのチェックをさせてきたから、退化した現代人は卵がいることを見逃してしまったんかな。
いや単に私の不注意か。ぼーっと生きてるからこうなんねん。
と落ち込みかけたその時、神のお告げのように次の言葉が聞こえるより先に体を走り抜けた。
いや違うやろ。
卵いるっていう文字、ちっさすぎるって

混ぜるだけの楽ちんなボックスですっていうことを伝えたいあまり、卵入りますの文字がちっさすぎるって。
もっと訴えかけてよ私に、卵が必要やってことを。
楽することしか考えてない人が家帰ってウキウキで具材混ぜて、途中で卵買い忘れてることに気づいた時どんだけ落胆するか、想像してよ。


言うてもしゃあないんで、雨の中傘さして卵買いに行きました。
ついでにビールとチーズも買いました。
