
見た目から入るオーディオ
オーディオというのは音楽を楽しんで聴くための機器ではあるけれど、その音によって満ちる空間である自分の部屋に置いてその音楽とあう視覚的な満足感というのも影響するかと思うのです。要するに見た目を決めるオーディオのデザインは、オーディオを所有する、自分の空間の一部を占める大切な要素であるはずです。
好きな音楽がクラシックなのか、ジャズなのか、あるいはロックなのか、極端に言えばその音楽にマッチするデザインというのがあるのでは?クラシックなら重厚なデザインとか、ジャズならクリエイティビティを感じさせるような、ロックならシンプルでカッコいい、とかとか。なんとなくそう思いませんか。
では見た目を決めるオーディオのデザインというのはどう形作られるのでしょう。
まずテレビのデザインの変遷を簡単に念頭に置いて見ましょうか。
昭和30年代から一般家庭に普及し始めた白黒テレビ時代、テレビは家具でした。重厚な木材で組まれた木の枠の中と一体になったテレビ。どのメーカーも家具調テレビを発売してましたね。
カラーテレビになりテレビ自体も小型化されるに従い木の枠は消え去り、プラスチックのケースに収まります。そして液晶テレビになっていくと、なるべく場所を取らずシンプルなものになっています。シンプルになればデザイン要素が少なくなるので結果的に見た目の違いは分かりにくくなり没個性に。
オーディオについても全体的な見た目は同じような変遷を経ているかと思います。
昭和という時代が長かったというのもあるでしょうが、1970年代、1980年代、そしてそれ以降で顕著に変化していく。木の枠とアルミニウムのシルバー、全体がブラックなものが出始め、薄く小型化され色はゴールドなど多様になっていきます。
テレビに無いデザイン要素としてあるのは、ボリュームなどノブやスイッチ類の多さでありデザインに大きく影響します。ノブやスイッチの素材がアルミなのかプラスチックなのかというのも見た目を変えます。それから、アナログメーターやランプ類もテレビにはありませんがデザインを大きく左右しそう。
私はオーディオ機器の性能を決める仕様や素材については全く不案内です。もちろんそれらを組み合わせた結果出てくる音については好きかどうかくらいに聞き分けはして組み替えたり、トーンで調整したりはします。でもまずは見た目。極端なことを言えば、着る洋服と同じです。自分が気に入ったデザインの昭和のオーディオを組み合わせて楽しんでいます。