
#5-1 History repeats itself. フランス語で




文法的な解説
この文の最大の特徴は、動詞に se がつく「代名動詞(だいめいどうし)」が使われている点です。
再帰的表現
フランス語では「歴史がそれ自体を繰り返す」という組み立て方をします。英語の History repeats itself. とまったく同じ構造です。主語と動詞の一致
主語の L'histoire は三人称単数の女性名詞(英語の it に相当)です。そのため、動詞 répéter が三人称単数形の répète に変化しています。


代名動詞(だいめいどうし)とは、フランス語などで動詞の前に「se(自身を/自身に)」などの代名詞を伴ってセットで使う動詞のことです。
英語の「動詞 + oneself」に近い表現ですが、フランス語では日常会話に頻出する非常に重要な文法要素です。
主におなじみの3つのパターンに分類されます。
1. 主語の行動が「自分自身」に返ってくる(再帰)
最も基本の形です。自分自身に対してその行為を行います。
se laver:体を洗う(洗う+自分自身を)
se réveiller:目が覚める(起こす+自分自身を)
se répète:(今回出てきた)繰り返す(繰り返す+それ自体を)
2. 「お互いに」何かをする(相互)
主語が複数のときに、「お互いに~し合う」という意味になります。
s'aimer:愛し合う(愛する+お互いを)
se parler:話し合う(話す+お互いに)
3. 動詞単体とは意味が変わる(本質的・受動)
se がつくことで、元の動詞とはまったく違う意味(自動詞のような意味)になったり、受動態(~される)のような意味になったりします。
se souvenir:思い出す(※動詞単体では使わない)
se vendre:売れる(売る+それ自体が = よく売られている)
文法ルール:主語に合わせて se が変化する
英語の myself や yourself が変わるのと同じように、フランス語でも主語に合わせて変化します。
Je me lave.(私は[自分の]体を洗う)
Tu te laves.(君は体を洗う)
Il / Elle se lave.(彼/彼女は体を洗う)
