
新市街の制作
ヨーロッパを自転車で旅したときに自動車用の道路看板に従って走っていると、市街地を迂回するように走らされたことが何度もあった。
いつの間にかその街を通り過ぎていて引き返すのも大変だからと、その街の訪問を諦めて次の街に向かったこともあった。

大人になって鉄道を使ってヨーロッパを旅するようになって初めてその理由が分かった。道路は街を迂回するように作られ、街の中心部は道路を必要最低限だけにして、歩行者、自転車、トラム、バス、トロリーバス等を主とした街作りをしているのだ。ほんの少し前までは街の中心部にも車がたくさん走っていたようだが、街のメインストリートから車を追い出してしまうなんて、何て大胆な街づくりなんだろうと衝撃を受けた。

さらに、ヨーロッパだけでなく、先日訪れたモロッコのカサブランカでも同じような街づくりをしていたのにも驚いた。トラムの車内から外を眺めていると、車を通行止めにしてトラムの線路を敷設している場面を何度か目撃したので、これからどんどん路線も増えていく様だ。
ここまで大胆に歩行者、自転車、トラム中心の街づくりをしている街が日本にあったかな・・・。

富山も福井も広島も、中心部から車を追い出す様なことまではやっていないし、しいて言うなら宇都宮の一部くらいかな。
さて、話がだいぶ逸れてしまったが、レイアウトの新市街はどこの街を参考に作ろうかと本や写真を漁っていると、ドイツのHeibronnという街の中央駅が一番魅力的に思えた。
DBの駅前広場におそらくトラムトレインの駅があるという、こりゃまた衝撃的な駅だ。そのまま片方の線路はDBの本線へ、もう片方の線路は路面軌道となって街の中心部に向かっていく。すごいなぁ。そんな感じでトラムトレインのレイアウトを作ってみたい。


たしか列車で通過したことがあったはずと写真を探してみると、2枚だけDBのホームの写真があった。いつかはトラムトレインのホームがある駅前広場にも行ってみたいが、レイアウトが完成した今となってはわざわざ実物を見なくても良いのかな?レイアウトを制作するにあたって、インターネットがあって良かったけれど、旅人として少し寂しい気もする。

新市街の道路、歩道、芝生、建物の位置、トラムの線路をベニヤ板に描いていく。

Heibronn中央駅の駅前広場を参考にして、道路や歩道をしっかりと色分けしてみた。

ほとんどの車は新市街を迂回するようになっていて、かつてのメイン通りの車道は片側一車線になり、新しく敷設されたトラムの線路には芝生が植えられている。これこそヨーロッパの新市街だ。

レイアウトを制作し始めた時は二車線の道路を作るだけの予定だったが、いつの間にかこんな複雑な交差点を制作することとなった。
レイアウトのすみっこにある空間が、いつの間にかお気に入りの場所となったのであった。