
CP+2026で作品展示されました
みなさんこんにちは。onotchです。
2月26日(木)〜3月1日(日)で開催されたCP+2026が閉幕しました。
今回、ソニーブース内の「空間コンテンツ体験」というコーナーにて、他の著名なフォトグラファーの方々と並び、私の作品を展示していただきました。
ソニーブース「空間コンテンツ体験」にて展示
展示された作品はいわゆるプリント展示ではありません。
写真を立体化した作品として展示されました。

使用されたのは、ソニーの空間再現ディスプレイ(Spatial Reality Display) です。


写真では伝わりづらいのですが、実際に会場で体験すると、まるで目の前にその空間が再現されているように見えます。
VRゴーグルを装着したときのように立体的に見えるのですが、ヘッドセットは不要で、裸眼のまま立体視できるのが特徴です。
平面写真とは明らかに異なる、没入感のある体験でした。
「XYN 空間キャプチャーソリューション」で撮影
今回の展示作品制作にあたり、現在開発中の XYN 空間キャプチャーソリューション を先行して使用させていただきました。
このソリューションでは、1作品あたり約100枚の静止画を撮影します。
被写体をさまざまな角度・距離から撮影し、空間情報を取得していきます。
いわば「空間を撮る」ような感覚です。

正直なところ、1作品につき約100枚の撮影はそれなりに手間がかかります。
しかし撮影機材は普段使用しているカメラ をそのまま使うことができたため、操作に戸惑うことはありませんでした。

撮影後は、専用のアプリケーションで画像を合成し、立体コンテンツを生成します。
写真が「空間」として再構築されていくプロセスは、非常に興味深い体験でした。
自分の作品を立体で見た感想
立体化された作品のひとつに、神社の鳥居を被写体とした作品がありました。
夜の神社という光量の限られた暗所での撮影となったため、カメラを三脚に固定し、長秒露光によって光を丁寧に取り込んでいます。
長秒露光は、肉眼では捉えきれない時間の積層を一枚に記録できる、写真ならではの表現手法です。
その像をさらに立体化することで、平面写真では完結しない、新たな空間体験を生み出せたのではないかと感じています。
「時間を重ねて記録した像」が、今度は「奥行きを持った空間」として立ち上がる。
その変化は、写真というメディアの可能性を改めて考えさせるものでした。
写真は「平面」だけではない時代へ
今回の展示を通して感じたのは、写真は必ずしも「平面表現」に限定されるものではないということです。
もちろん、プリント作品としての写真の価値は揺るぎません。
しかし、技術の進化によって、写真が空間へ拡張される可能性も現実味を帯びてきています。
今回のCP+2026での展示は、その可能性の一端を体験していただく機会になったのではないかと思っています。
会場で作品をご覧いただいた皆さま、ありがとうございました。
ではまた。