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幎前から時代にむンコヌス切れ切れのストレヌトが来た 「垞識」小林秀雄「考えるヒント」文春文庫より

    昚日の投皿をしたら、ちょっず昔のこずを思い出しお、自分が歳くらいのずきに読んだ本をなんかもう䞀床読んでみようかなず思った。

    こんなに衚玙ががポップだったかな笑
    ずっ぀きやすそうなタむトルの割に、本文は思ったより硬掟。「考えるヒントを぀かむの方法」的なむメヌゞで読もうずするず倱敗したす笑

    「え、これどういうこずを蚀っおるの」っおなりたす。ななめ読みみたいな読み方はできたせん。

    小林秀雄は批評家ずしお有名らしいのですがずいうか、批評家っおいうゞャンルがあるのを知らなかった、賛吊䞡論ある方のようです。
    しかし、小林秀雄論的な本が結構出おいるくらい、偉倧な物曞きさんだず思いたす。

    なんずいうかすごい切れ味を感じるんですよね。切られるんですよ。ななめ読みみたいな適圓な読み方しお読んですいたせん、みたいになる笑

    そんな「考えるヒント」の䞀番最初に所収されおいるのが「垞識」ずいう随筆で、幎前昭和幎のものです。幎ぶりくらいに改めお読みたした。

    え、この文章幎前に曞いたのず驚きたす。すごい人だずは思っおいたけど、あ、本圓にすごい人なんだっお倱瀌、切られる 

    の時代に、幎前からむンコヌスにズバッず入るストレヌトを投げ蟌たれた感じです切られる 。

    ゚ドガヌ・ポヌの「メヌルチェルの将棋指し」


     十八䞖玀の䞭頃、ハンガリヌのケンプレンずいう男が、将棋を差す自働人圢を発明し、西ペヌロッパの倧郜䌚を興行しお歩き、倧成功を収めた。

     人圢の公開を芋物したポヌは、その秘密を暎いた。

     どこかに人間が隠れおいるに決たっおいる。

     機械である以䞊、数孊の蚈算ずおなじで、「䞀定の既知事項の必然的な発展には、䞀定の結果が避けられぬ」。
     機械には答えが最初から䞎えられおいる。

     䞀方、将棋は、䞀手䞀手、察局者の刀断によるのだから、機械仕掛けのはずがない、だから䞭に人間がいるはずだ。

     ポヌは、この機械の目的が、「人間を隠す」こずにあるず気づき謎を解く。

    東倧の原子栞研究所の将棋を指す「電子頭脳」


     東倧の原子栞研究所には、「電子頭脳」があっお将棋を指すず聞いた。
     今のずころの性胜では、専門家には負けるそうだが、玠人ならいい勝負らしい。
     半信半疑だけど、みんなで行っおみる。

     研究所に着く。
     しかし、研究所では「うちでは将棋の研究はやっおおりたせん」ずのこず。
     倧笑いになった。

     このぞんから切れ味スむッチがかかりだす。

    倧笑いにはなったが、䜵し、私達に、所長さんず䞀緒に笑う資栌があったかどうか、ず埌になっお考え蟌んだ事がある。
    䞭略
    読みずいうものが培底した将棋の神様が二人で将棋を差したら、どういう事になるだろうか。

    考えるヒントより

     小林は䞭谷宇吉郎ず以䞋のようなやり取りをする。

    「将棋の神様同士で差しおみたら、ず蚀うんだよ」
    「銬鹿蚀いなさんな」
    「銬鹿なのは俺で、神様じゃない。神様なら読み切れる筈だ」
    「そりゃ、駒のコンビネヌションの数は䞀定だから、そういう筈だが、いくら神様だっお、蚈算しようずなれば、䜕億幎かかるかわからない」
    「䜕億幎かかろうが、䞀向構わぬ」
    「そんなら、結果は出るさ。無意味な結果が出る筈だ」
    「無意味な結果ずは、勝負を無意味にする結果ずいう意味だな」
    「無論そうだ」
    「ずもかく、先手必勝であるか、埌手必勝であるか、それずも千日手になるか、䞉぀のうち、どれかになる事は刀明する筈だな」
    「そういう筈だ」
    「仮りに、先手必勝の結果が出たら、神様は、お互いにどうぞお先きぞ、ずいう事になるな」
    「圓り前じゃないか。先手を決める振り駒だけが勝負になる」
    「神様なら振り駒の偶然も芋透しのわけだな」 「そう考えおも䜕も悪くはない」
    「するず神様を二人仮定したのが、そもそも䞍合理だったわけだ」
    「理窟はそうだ」
    「それで安心した」
    「䜕が安心したんだ」
    「結論が垞識に䞀臎したからさ」

    考えるヒントより

    ポヌの垞識は、「機械には、物を刀断する胜力はない、だから機械には将棋は差せない」ずいうものであった。

    昭和幎にこのポヌの垞識が叀いずは蚀えない。
    ずころが、「人工頭脳」ず聞くず、私たちの垞識は盎ぐ揺らぐ。

    機械ず垞識


    小林は、機械でやる蚈算は反埩運動に過ぎないから蚈算のうちに、ほんの少しでも刀断し、遞択する芁玠が入れば、機械は為すこずがない、これは垞識だずいう。

    の時代、これが垞識なのか、もしかしたら、埮劙になり぀぀あるのかも知れない。
    ただ、は、基本的に自分で遞択し、刀断するこずはしないのではないかず思う。

    垞識で考えれば、将棋ずいう遊戯は、人間の䞀皮の無智を条件ずしおいるはずである。
    別の蚀い方をすれば、将棋は、熟慮断行ずいう人間の掻動の玔粋な姿を珟しおいるものである。

    䞀方で、私たちは機械を利甚するこずをやめるわけにはいかない。
    私たちには機械の利甚享楜がすっかり身に぀いお、機械をモデルにしお物を考えるずいう぀たらぬ習慣もすっかり身に぀いた。

    ここたでの考察が幎前。
    これだけでもすごいなあずなりたすが。

    この次が最埌の文章

    なるほど、垞識がなければ、私達は䞀日も生きられない。だから、みんな垞識は働かせおいるわけだ。䜵し、その垞識の働きが利く範囲なり䞖界なりが、珟代ではどういう事になっおいるかを考えおみるがよい。垞識の働きが貎いのは、刻々に新たに、埮劙に動く察象に即しおたるで行動するように考えおいるずころにある。そういう圢の考え方のずどく射皋は、ほんの私達の私生掻の私事を出ないように思われる。事が公になっお、䞀ずたび、瀟䌚を批刀し、政治を論じ、文化を語るずなるず、同じ人間の人盞が䞀倉し、応ち、蚈算機に酷䌌しおくるのは、どうした事であろうか。

    考えるヒントより「垞識」文藝春秋 昭和䞉十四幎六月

    この問いかけはあたりにも切れ味良すぎのむンコヌスのズバッずストレヌトではないだろうか。

    朝から軜い気持ちでたずめるのは、䞍可胜。。。
    ずいうこずで、驚きず尊敬を蟌めおこの䞀蚀しか思い぀かなかった。

    なんのはなしですかやばい、切られた

    幎前のむンコヌス剛球ストレヌトに朝から本を読んだのは昚日の倜だけど驚嘆したので、共有したくなった感じです。

    そんなわけで、「今日䞀日を最高の䞀日に」

    起床時間5:30


     
     
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