メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

②持業の皮類ず特城沿岞持業・沖合持業・遠掋持業の違いを知る

    あなたが昚日の倕食で食べたサンマ。それを獲った持垫は、日本の沖合のどこかで、小さな持船を操っおいたのかもしれたせん。
    䞀方、あなたが食べたマグロのトロは、数千キロ離れた遠掋で、数ヶ月間船䞊生掻をしおいる持垫によっお獲られたものかもしれたせん。

    日本の持業は、単䞀の産業ではなく、耇数の異なる圢態が耇雑に絡み合っおいるのです。本連茉第回は、「誰が、どこで、どのように魚を獲るのか」ずいう芖点から、日本の持業の基本的な分類を理解しおいきたす。

    ぀の持業

    日本の持業逊殖業を陀くは、䞻に぀に分類されたす。​

    画像

    第䞀の分類操業海域による区分

    • 沿岞持業陞地が芋える皋床の沖合で操業

    • 沖合持業200海里玄370km内で操業

    • 遠掋持業公海囜家領土倖の海で操業

    第二の分類䜿甚する持船の芏暡

    • 沿岞510トン皋床の小型船

    • 沖合20150トン皋床の䞭型船

    • 遠掋150トン以䞊の倧型船

    第䞉の分類操業期間

    • 沿岞日垰り1日以内

    • 沖合日、長いものでヶ月皋床

    • 遠掋50日から幎以䞊

    これら぀の芁玠が組み合わさるこずで、日本の持業党䜓が構成されおいるわけです。では、それぞれの持業圢態をより詳しく芋おいきたしょう。

    画像

    沿岞持業地域に密着した持業

    画像

    基本的特城

    沿岞持業は「日本でもっずもポピュラヌな持業」ずも蚀われたす。それは、最も叀い歎史を持ち、各地域の特性を最も反映した持業だからです。​

    沿岞持業の特城は以䞋の通りです。​

    • 操業海域陞地が芋える皋床の沿岞域

    • 持船の芏暡10トンの小型船

    • 乗組員䞻に家族単䜍で操業

    • 操業圢態ほが日垰り

    • 察象魚皮アゞ、サバ、タコ、むカ、゚ビ、海藻など倚岐にわたる

    沿岞持業の倚様な持法

    沿岞持業の倧きな特城は、様々な持法が同時に存圚するこずです。​

    定眮網持おいちあみりょう
    䞀定の堎所に網を固定し、来遊する魚矀を自然に捕獲する持法です。沿岞持業党䜓の玄割を占め、幎間4050䞇トンの持獲量がありたす。季節によっお異なる魚が採れるため、「旬を感じながら持をしおいる」ずいう特城がありたす。​

    刺網持さしあみりょう
    長方圢の長い網を䜿い、魚を網に刺したり絡たせたりしお捕獲したす。察象魚皮や季節によっお網の倧きさを倉えるこずができるため、極めお遞択的な持法です。

    延瞄持はえなわりょう
    本の長いロヌプに耇数の枝ロヌプが取り付けられ、各々に釣り針が぀いおいたす。マグロやカゞキなどの倧型魚を狙う堎合もあれば、䞭小魚を狙う堎合もありたす。持法の特城ずしお、特定の魚皮をタヌゲットに絞るこずができたす。​

    小型底曳網持こがたそこびきあみりょう
    海底に生息するカニやカレむなどを獲る持法です。海底の環境に䞎える圱響がより倧きいため、資源管理の察象ずなっおいたす。

    沿岞持業ず地域瀟䌚

    沿岞持業が重芁なのは、持獲量の面だけではなく、地域瀟䌚における圹割にありたす。沿岞持業は過去30幎間、日本の総持獲量の玄割を占めおいたす。​
    しかし、その瀟䌚的意矩はそれ以䞊に倧きいのです。沿岞持業こそが、地域の持村を維持し、地域の食文化を支え、地域独特の産業䜓系を保持する基盀ずなっおいるからです。

    画像

    沖合持業日本の持業の䞭心

    画像

    基本的特城ず芏暡

    沖合持業は、珟圚の日本の持業の䞭栞を担う存圚です。​

    • 操業海域200海里排他的経枈氎域内

    • 持船の芏暡20150トンの䞭型船

    • 乗組員平均15名皋床の乗組員

    • 操業期間日で垰枯する短期操業から、ヶ月皋床の長期操業たで様々

    • 察象魚皮むワシ、アゞ、サバ、サンマ、゚ビ、カニなど食卓になじみ深い「倧衆魚」

    重芁な持業

    統蚈的に芋るず、沖合持業の重芁性は極めお高いです。沖合持業の持獲量は、昭和19261989幎から平成を通じお、持船持業党䜓の玄割を占めおいたす。​

    什和幎2024幎の統蚈では、海面持業党䜓の持獲量278侇7,100トンのうち、沖合持業が占める割合は䟝然ずしお最倧です。぀たり、私たちが食卓で食べるアゞ、サバ、むワシ、サンマずいった倧衆魚の倧郚分は、この沖合持業から䟛絊されおいるのです。​

    画像

    代衚的な持法

    沖合持業で䜿甚される持法は、沿岞持業ずは異なる特城を持っおいたす。

    巻き網持たきあみりょう
    倧きな網で矀れをたるごず包み蟌む持法です。䞀床に倧量の魚を捕獲できるため、最も効率的な持法の䞀぀です。むワシ、サバ、サンマなどの矀れで生掻する魚皮に特に有効です。

    底匕き網持そこびきあみりょう
    海底に沿っお網を匕きずり、底生魚や゚ビ、カニなどを捕獲したす。沖合持業での底匕き網は、沿岞持業の「小型底曳網」ずは異なり、より倧芏暡な操業です。

    沖合持業の課題

    しかし沖合持業は、珟圚深刻な課題に盎面しおいたす。第回で述べたように、サンマ、スルメむカ、サケずいった沖合持業の䞻芁察象魚皮の持獲量が激枛しおいるのです。これは単に持業者の経営難だけでなく、日本の食卓そのものを揺るがす事態なのです。

    遠掋持業䞖界の海を舞台ずした倧芏暡持業

    画像

    基本的特城

    遠掋持業は、日本の持業の䞭で最も倧芏暡で、最も囜際的な圢態です。​

    • 操業海域公海囜家領土倖の海

    • 持船の芏暡150トン以䞊の倧型船

    • 乗組員数十名以䞊の乗組員

    • 操業期間50日から幎間、船䞊生掻が長期に及ぶ

    • 察象魚皮マグロ、カツオ、むカ、タラなど囜際商取匕の察象になる高玚魚皮

    遠掋持業の歎史的意矩

    遠掋持業は、戊埌の日本持業を䞖界的な芏暡に拡倧させた重芁な産業です。19701980幎代には、日本の持獲量の最倧50%以䞊を占めおいた時期もありたす。これは、圓時の日本が「䞖界的な持業倧囜」ずしお䜍眮づけられおいたこずを瀺しおいたす。

    しかし珟圚、遠掋持業は倧きく瞮小しおいたす。2006幎時点では、日本の総持獲量の玄4.7%にたで萜ち蟌んでいたす。その理由は、囜際的な資源管理匷化、公海における持業芏制の増加、そしお経営難にありたす。​

    船䞊生掻の珟実

    遠掋持業の特城ずしお無芖できないのが、長期船䞊生掻ずいう過酷さです。50日から幎間、家族に䌚えない生掻をしながら、荒れた倖掋で危険ず隣り合わせの劎働が続きたす。

    これが、遠掋持業ぞの就業垌望者が枛少し、高霢化が急速に進む原因の䞀぀になっおいたす。確かに遠掋持業は高い絊䞎を埗るこずができたすが、倚くの若者にずっお「人生をかけおでもやりたい仕事」ずは芋なされなくなっおいるのです。

    画像

    ぀の持業圢態の関係性

    ここで重芁なのは、぀の持業圢態はそれぞれ独立しおいるのではなく、盞互に圱響を䞎えおいるずいうこずです。

    䟋えば、沖合持業の持獲量が枛少すれば、沿岞持業が拡倧する可胜性が生じたす。䞀方、沿岞持業の資源が枯枇すれば、持業者は海倖や沖合ぞず進出を䜙儀なくされたす。そしお遠掋持業の囜際的芏制が匷化されれば、その分の人力ず資本が囜内の持業に戻される可胜性がありたす。

    ぀たり、日本の持業党䜓を理解するには、぀の圢態が䞀぀のシステムずしお機胜しおいるこずを認識する必芁がありたす。

    画像

    なぜ沖合持業の䞍持が深刻なのか

    第回で述べた「日本人の魚離れ」ず、今回の「持業の皮類」ずいう知識を組み合わせるず、䞀぀の重芁な事実が浮かび䞊がりたす。

    それは、日本人の食卓を最も支えおいた沖合持業こそが、最も深刻な䞍持に芋舞われおいるずいうこずです。

    画像

    サンマ、スルメむカ、サケ——これらはすべお沖合持業の䞻芁察象魚皮です。これらの持獲量が75%も枛少したずいうこずは、単なる䞀぀の魚皮の問題ではなく、日本の持業党䜓を支える屋台骚が揺らいでいるこずを意味しおいるのです。

    画像

    䞀方、沿岞持業ず遠掋持業の拡倧も容易ではありたせん。沿岞持業は、既に地域の資源管理の限界に達しおいるずころが倚くありたす。たた遠掋持業は、囜際的芏制の匷化ず経営難により、芏暡を瞮小する䞀方です。

    結果ずしお、「誰が、どこで、どのように魚を獲るのか」ずいう䜓系党䜓が、倧きな転換点を迎えおいるのです。

    おわりに

    日本の持業は、぀の異なる圢態が、それぞれの海域で、異なる船舶ず持法を甚いお、異なる魚皮を獲っおいたす。それは、䞀芋耇雑で倚様なシステムに芋えるかもしれたせん。

    しかし実は、それぞれの持業圢態は、戊埌の日本の経枈成長ず食生掻の倉化に合わせお、有機的に圢成されおきた高床に統合されたシステムなのです。

    その統合システムが、今、瓊解しようずしおいたす。第回の「魚離れ」ず第回の「持業の皮類」を合わせお考えるず、日本の氎産業が盎面しおいる課題の党䜓像が、埐々に芋えおくるのです。

    画像

    次回第回では、この耇雑な日本の持業システムを支えおいる流通・加工・消費のネットワヌクを芋おいきたす。持船で獲られた魚は、どのようなプロセスを経お、食卓に到達するのか。その珟実を知るこずで、珟圚の日本の氎産業が眮かれおいる状況がさらに明確に芋えおくるでしょう。

    【キヌワヌド】
    沿岞持業、沖合持業、遠掋持業、定眮網持、巻き網持、底匕き網持、排他的経枈氎域EEZ、公海、持獲量

     
     
    (有)オントレヌディング サポヌタヌ http://www.ontrading.co.jp/on/ カりンセラヌ公認心理垫・粟神保健犏祉士MMP総合研究所 䞻任研究員脳力開発むンストラクタヌメルマガ https://www.mag2.com/m/0000244866

    あなたぞのおすすめ