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絵はヘタな方が良い  はじめの一歩

    絵は下手な方が良い
         アートへのファーストシューズ_1


    タイトル⬆︎は、本稿の結論です。

    この語りは、デッサンが嫌だったり、これからクリエイティブなことをしようかな〜?と思っている(ちょっと自信のない)人へのメッセージ第1弾です。したがって、それ以外の方には、意味はないと思います・・(笑)。

               🌸

    「美術」に少しでも関心がある人ならば、
    多かれ少なかれ、気にするのが、
     他者からの指摘か、自己判断によるのかの原因はさておき、

     「絵がヘタ」
            というレッテルだと思います。

    この「美術」という呼称が一般的なのは、文科省の授業科目にあるからでしょうが、小学校では、「図工(図画工作)」です。
    教育学系の人間ではありませんし、意識的に「教職」の免許も取っていませんので、その筋からの言説ではないので、読み流してくださいね。(笑)

    「美術」について、学術的な用語の定義もできるのですが、
    一言で言うと

     「概念定義は、百害あって一理なし」

    なので、ここでは語らないことにします。

    絵が上手いか下手か

    これは、
    学校教育が原因だと断言して良いでしょうね〜〜。

    ここで、教育による弊害についての話は、長くなりますので、別稿にするか、しないか・・。興味ある方はコメントください。追記での説明を検討します。

    いずれにせよ、
    頭にある美術観は、少し脇において、話を聞いてください。

    さて、
    巻頭にあげた「絵」ですが、
    これは7歳の子供が数日前に描いた「ブタ」です。

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    上手い絵だと思いますか?

    僕は上手なぁ〜と思いました。

    だけど、
    なにより本人が気に入っていました。

    でも、
    僕は、彼の満足感とは別問題として、
     「むっちゃ良い〜〜」
         と、思ったことを素直に伝えています。

    ただ、
     理解できない表現があるので、
             そこは聞きました。 
    「お腹の描いた柄?はな何なの?」
         と、聞くと、
       「ぼくも分からない」
            と、答えるのです。
    「どうして描いたの?」
         と、聞くと、
       「描きたかったから」
            と、答えます。

    「でも、いつもどうして絵のまわりを切るの」
         と、聞くと、
       「切りたいから」
            と、答えます。

    彼は、時々、
    「ぼくにも分からないけど、
        ぼくの中のぼくがしたいんだから、仕方がないんだ」
            と、言うのです。
    そう言われると、
    「すごいなぁ〜」と、感嘆というか、感心してしまうのです。

    表現とは、なんでしょう?

    表現という漢字(用語)は、近代に作られたものですから、用語の定義をするつもりはなく、本来的な意味での解釈の話です。

    「表現」とは、表に現すことです。
    「表に」、
     すなわち、
     内に潜んでいるものを
          外に「現(あらわ)」にすることです。

    その内なる世界は、
     外の世界で教え育てられた価値観や因習ではないものです。

    その内に潜んで在るもの、
     これを潜在と言いますが、
    この潜在するものを顕在化させる行為、
     これが表現です。 

    上手いか、下手か、
         で言うと、
    彼の絵は、
     明らかに「上手く表現されている」のです。

    学校教育上での
     上手な絵の基準は、知りません。
    多くのアーティストやデザイナーの指導には関わってきましたが、
     ぼくは、こんな絵が好きです。
     もちろん、自分の子どもの絵としても好きですが、
     そもそも、「好き」になる要素に満ちているのです。


    自身の内なる囁きが聞こえなくなったり、
     いつのまにか声を忘れてしまったりする人が、
    自身の声を再び聞けるようになることが、
              どれほど難しいことか・・。

    ぼくは知っています。

    絵画史上の作品を事例にでも説明はできますが、
    「無邪気」な表現に
      ヘタはないのです。

    愛される表現が、
     上手いとは限らないのです。

    だから、
     社会通念的な評価での

    絵はヘタな方が良い

              のです。

    なにより、
     上手いと思われる表現を、
      一時期で良いから、止めるところから始めなければなりません。

                🌸

    今ではヒンシュクを買うので、
      言わなくなっているのでしょうが、
     ぼくたちが子どもの頃は、

    「おまえの絵は、マンガみたいだ!」

       と言うのが、
         絵を侮辱する必殺のセリフでした。

    さて、四半世紀足らずの時を経て、
     その
     絵画的価値観は、どうなったでしょうか?
    マンガやアニメの経済効果や世界的評価によって
      社会通念も、ずいぶん変わりました。

    ぼくは、上手いより、
    「いいな〜」って惹かれる絵が好きです。


               完

     
     
    👍京都はステキな生き方の手引書👍 京都での暮らし、空間、アート、デザイン、日本文化、そして子育てについて書こうと思います。 おしゃべりは好きなのですが、文章はAIに頼みたいくらいです(笑) プロフィール:https://x.gd/QcuPF 美術大学名誉教授 学会理事

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