
324 ノナとガンゼ
2026.10.04.photo byるる
HAC(北海道エアシステム)のプロペラ機は
秋晴れの札幌
丘珠空港を ふわりと飛びたちました
がんの闘病もあり お義父さまのお墓参りも
ままならなかった この二年弱
自分の身体が動くうちに ご挨拶したくて
仕事の休みをいただき 秋田へ
副作用の酷くなる 新たな抗がん剤治療を前に
腫瘍の痛みも増してきて
ギリギリのタイミングでした
もしかしたら
次はないかもしれないとも思うと
これまで幾度となく訪れた 秋田の風景も
愛おしく思えます

雪の結晶や キツネのデザインが かわいい
わずか48席の ちいさな機体
後方ドア一体型の
コンパクトなタラップから 乗り込みます
程なく離陸 眼下に広がる 札幌の街並み

空港は街中ですが もとはタマネギ畑
今でも周りには畑が広がります
シートポケットに フライトタグの案内
北海道奥尻島の キタムラサキウニの棘を使い
染めた生地を使って作られた とあります

春夏秋冬の順に並べた かわいい図柄!
一目で気に入り
客室乗務員さんに声をかけました
手染めのため 染まり具合が違うんですよ と
並べてくれた中から 控えめな色をチョイス
「ご購入 ありがとうございます
これ 私がデザインしたんですょ」
なんと?! CAさん!ご本人でしたか!

こんな偶然 あるんですね!
なんだか嬉しくなりました
何でも思い出に と写真を撮るわたしとしては
タグとCAさんと 写真を撮りたかったのですが
遠慮して 言い出せませんでした笑

ヘルプマークと一緒に 早速つけました
ウニと言えば かつて幾度となく
授業で 人工授精・発生実験をやりました
受精の瞬間や 卵割・胚の変化を
顕微鏡で観察する わくわく感
最近は海の温暖化などもあって
生きたウニを手に入れづらくなり
しばらくご無沙汰しています
とても残念です
北海道のウニは 大きく2種類
⭐️ノナ(キタムラサキウニ) と
⭐️ガンゼ(エゾバフンウニ) です
ノナは長い棘(とげ) ガンゼは短い棘の持ち主

通称"ガンゼ"
2021.04.えりも産です
春のウニは"エゾバフンウニ"
夏は"キタムラサキウニ"が旬です
からだのしくみを図解すると…

管足は血管ならぬ「水管系」というしくみ

(五放射相称と言います)

ヒトデにはサポニンが含まれるので
食に適しておりません
(熊本県天草地方の一部では
食べる習慣があるそうです)
実験のようすを 少しだけ紹介しますね

白い歯先が見えています

こんなに大きいんです

海水を入れたビーカーに乗せ
塩化カリウムをポタポタ すると…

筋になり出てきます!
これはオスですね
生殖口(せいしょくこう)は5つあります
つまり生殖巣(卵巣・精巣)も5つ!
うまくいけば 5本の筋が観察できます
わたしたちがふだん食べている
ウニの"実"は じつは生殖巣です!
ウニに性別があるのも 面白いですね
今回は人工授精や発生のようすは
画像がスマホに入っていないため
またの機会に…
わずか1時間ちょっとのフライトで
無事 秋田空港に着陸
秋のお彼岸は過ぎてしまいましたが
お義父さまへの二年ぶりのご挨拶を
何とか叶えることができました

秋を感じるひとコマでした
体調を気遣ってクルマを出していただいた
いとこのご夫婦や
秋田の味 だまこ鍋で もてなしていただけた
お義母さまの温かな気持ちに
こころから感謝です

こころに沁みる 優しい味わいです

札幌の夜景がキレイです

ちょうど隣りにも 別の到着便が
( ᐛ )ᕗるる@hokkaido