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小料理暮らし|9.ニラ豆腐

    暮れから続いた気忙しさもそろそろ落ち着いてくる頃でしょうか。長いお休みを謳歌して、祝いのご馳走とお酒で胃腸がお疲れ気味という方もいらっしゃるかもしれません。

    あまり手をかけずに、優しいものが食べたくなった時、よく作るのが豆腐の炒め物です。具材は豆腐と卵、ニラ、味付けはお醤油だけというシンプルさ。豆腐料理でよく行われる「水切り」をあえてせずに炒めると、豆腐の持つ旨みのある水分までを丸ごと全部活かすことができるので、ちょっぴり補うだけで十分なのです。

    たっぷり食べても「お豆腐だから」と、体にも心にも優しい。手軽で気楽なお惣菜です。

    ニラ豆腐の材料(1〜2人分)

    ・絹ごし豆腐…1丁
    ・ごま油…小さじ1
    ・醤油……小さじ2
    ・ニラ…3本
    ・卵…1個

    ⒈ 豆腐をフライパンで焼きます。
    フライパンにごま油を中火で温め、豆腐を手で大きめに割りながら入れます。しばらく触らずにそのまま3分ほど焼き、静かに裏返してさらに焼きます。ニラを1cmに刻み、卵に塩ひとつまみを加えて溶きます。

    ⒉ 醤油で味付けします。
    豆腐から出る水分が徐々に少なくなってきたら(全体で6〜7分目安)、醤油を回し入れて、全体を炒め合わせます。

    ⒊ できあがりです。
    ニラを加え、溶き卵を回し入れて全体を大きく混ぜ合わせ、卵に火が通ればできあがりです。

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    notes

    ✓豆腐は包丁で切らずに手で割ると、断面がギザギザになり味なじみがよくなります。焼き始めの豆腐はまだ柔らかいので、一度フライパンに入れたらしばらく触らずに、一面ずつじっくり焼くのがコツです。ある程度焼くと形がしっかりとしてきて、崩れにくくなります。豆腐にぷるんと弾力が出てくるまで、焦らず触らずこらえてください。

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    ✓豆腐はいわゆる「水切り(重しをかけるなどして水分を抜くこと)」をせずに炒め始めるのが、このお料理の一番のポイントです。炒める間に水分が出てきますが、それも豆腐のおいしさの一部。そのまま鍋の中で減らしていき、最後に汁ごと卵でとじて、素材の持ち味を残さず活かして仕上げます。

    味付けはごま油の香りとお醤油だけですが、それにより豆腐本来の甘さ、おいしさを、改めて強く感じることができます。お豆腐の種類はお好みで、木綿でも構いません。

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    大ぶりに割った豆腐に弾力が加わり、意外に食べ応えがあります。ごくシンプルな調理法と味付けによって「豆腐ってこんなに甘かった?」と、はっとするような新鮮さを感じていただけると思います。少なめに加えるニラは、食欲のわく香りと甘さ、旨みを補ってくれて、驚くほど自然にしっとりなじみます。

    お醤油で味付けを少し濃い目にして、汁気ごとごはんのおかずにもなりますし、この一皿をどんと置いて、焼き魚が並べばもうご馳走です。

    欲するおいしさは、その時々でまったく変わっていくのが面白いところ。今年も一年、日々おいしく過ごせますように。

    それでは今日はこのへんで。
    最後までお読みいただき、ありがとうございました。

     
     
    料理家、料理する人、食べる人。ソムリエ / SAKE DIPLOMA|バーテンダー・日本料理人・フレンチコックを経て「おとな料理制作室」として活動中|note創作大賞2025 メディア賞 受賞|レタスクラブWEB『ご自愛ごはん』|『おとな料理制作室へようこそ』(ワニブックス)

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