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宇宙人100人食べ比べてみました

     宇宙個人貿易商のため、しばしば遠くの惑星まで出かけることが多く、特に今回の商談は移動も会議も長く、疲れてしまった。
    「さて、一仕事が終わって地球に帰るか」

     私は宇宙船を地球に向かって舵を切った。すると腹部からグーグーと音が鳴った。それはつまり……

    「腹が、減った」

     宇宙船が、どこか遠くに投げ出されたような感覚になる。

    「店を探そう」

     地球から距離が離れているけど、店なんてあったかな?どっかの星とか人工衛星の食堂とかないかな。
     移動しながら、周りを見回して店を探す。すると赤ちょうちんを掲げている人工衛星があった。
    「とりあえず、ここに入るか」

     中は少し、混雑気味でさまざまが言語が飛び交っていた。もちろん、宇宙人語や中国語、英語様々だ。

    「いらっしゃいませ、お好きなお席にどうぞ」

     日本語が通じるんだ。そう思い私はメニュー表を見てみる。なんだこれは「宇宙人100人食べ比べ?」よくわからないけど、頼んでみるか。

    「すみません」
    「はーい」
    「麦ジュースと、宇宙人100人食べ比べってどんな料理ですか?」
    「文字通りです。宇宙人100人の食べ比べができるんです」
    「じゃあ、それでお願いします」

     店員さんが注文をとり、厨房へ向かっていった。他のお客さんも同様の料理を食べているのかな?宇宙人を細かく分解して、串に刺して、焼鳥のようにしている。

     しばらくすると、店員さんが料理をもって戻ってきた。
    「麦ジュースと、宇宙人100人食べ比べです」

     目の前には、いわゆる焼鳥の盛り合わせがあった。なぜこれが宇宙100人食べ比べなんだ?奥から串を焼ている店主が見えたので、疑問をぶつけてみた。

    「鳥からしたら、我々なんて宇宙人みたいなもんでしょ?そもそも人とか鳥の定義って人間側が勝手に決めたんでしょ。だから、焼鳥の盛り合わせを少しいじっただけだよ」

     なるほどな、と感じながら、麦ジュースを飲みながら、人間でいうところの焼き鳥を頬張る。店内の串焼きのいい匂いで食が進む。宇宙で食べる焼き鳥は格別だった。


    初代天王君の企画に参加させて頂きました。

     
     
    北海道在住です。小説をメインに色々なことを書いたりする場所です。今は主に、北海道を舞台としたオリジナル小説シリーズ「休憩室にて」を書いてます。その他、各企画に参加しております。

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