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Photo bydenwa_uranai1

バタバタの日々に埋もれた【声】1on1を怠ったリーダーが味わった後悔

    ◆別室で聞いた、震える告白


    「社内で変な噂を流されているんです」

    別室で向き合った彼女の声は、震えていた。

    「わがまま放題で、仕事を選んでいる」

    —そんなデタラメな噂が、ぼくの知らない
    ところでじわじわと広がっていた。

    本当は評価されているからこその妬み。

    彼女は帰宅後も、週末もずっと悩んでいた。

    そしてぼくは、その声を聞く場を、
    奪っていた……。


    ◆「この人なら大丈夫」が孤独を生む


    「今、ちょっと忙しいから後でいいかな」

    そう思って、ミーティングを後回しにした
    ことはありませんか?

    特に、いつも頑張ってくれるメンバーに
    対しては、「この人なら大丈夫」と
    安心してしまう。

    でも、見えないところで抱えている、
    不安や孤独は、あなたが思っている以上に
    深いかもしれません。

    1on1ミーティングは、
    「余裕があればやるもの」ではなく、
    「余裕がないときこそ必要なもの」。

    ぼくはそれを、
    痛いほど思い知らされました。

    ◆「みんな忙しそうだし」という甘い判断


    新しいプロジェクトがスタートして、
    毎日バタバタ。

    メールは溢れ、会議は詰まり、気づけば
    定時を過ぎている日々が続いていました。

    いつもは月に1回ペースで行っていた、
    1on1ミーティングも、
    「みんなも忙しそうだし、今は無理に時間を取らなくてもいいかな」と勝手に判断。

    結局、数ヶ月も間を空けてしまったのです。

    1on1は誰もが望んでいるわけではない。
    ——そう自分に言い訳していました。

    でも実際には、そのタイミングを静かに
    待っているメンバーがいた。

    特に、評価されている彼女のような人ほど、周囲に相談しづらい。

    「リーダーが忙しそうだから言えない」
    という遠慮が、彼女をさらに
    追い詰めていたのです。

    ぼくの甘さが、
    彼女を孤独にさせていました。


    ◆硬い文面のチャットに、胸がざわついた


    ある日、その彼女から、
    「少しお時間いただけますか」と
    チャットが届きました。

    いつもと違う、硬い文面。
    胸がざわつきました。

    別室で向き合うと、
    彼女はゆっくりと口を開きました。

    「社内で変な噂を流されているんです」
    ——その声には、怒りではなく、
    諦めに近い疲労感がにじんでいました。

    他部門でささやかされていた噂。

    ぼくの耳には、
    全く入ってきていなかった情報。

    しかも、内容は完全なデタラメでした。

    「本当はもっと早く相談したかったです」

    その一言が、ぼくの胸に痛いほど
    突き刺さりました。

    今でも、その時のことを思い出すと、
    胸がざわつきます。

    彼女は、帰宅後も、週末も、
    ずっとこの悩みを抱えていた。

    誰にも言えず、ひとりで耐えていた。

    そしてぼくは、話を聞く場を、
    彼女から奪っていた。

    リーダー失格だと、心から思いました。


    ◆「ごめんなさい」から始めた2時間の対話


    まず、その場でできることは
    「とにかく話を聴くこと」でした。

    ぼくは口を挟まず、ただ「そうだね」と
    相槌を打ち、うなずくだけ。

    彼女が30分ほど話して、ようやく
    間が空いた瞬間、ぼくは言いました。

    「話す場を設けずに、ごめんなさい」

    言い訳はしませんでした。

    忙しかったとか、そういう理由は関係ない。

    彼女が必要としていたときに、
    ぼくがそばにいなかった。

    それだけが事実でした。

    その後、彼女も少しずつ落ち着きを
    取り戻しました。

    噂については、ぼくから他部門のリーダーに事実確認をして、誤解を解くよう
    動くことに。

    そして何より、1on1を「定期実施」
    ではなく、「必ず守る約束」として
    再スタートさせました。


    ◆具体的に実践した3つのこと


    ①カレンダーに1on1枠を先に確保する

    プロジェクトの忙しさに関わらず、
    毎月の同じ曜日・時間に固定。
    これを崩さない。

    ②「今、何か気になっていることはある?」を必ず最初に聞く

    業務報告だけで終わらせず、感情や違和感にも目を向ける質問をする。

    ③沈黙を恐れない

    すぐに答えが出なくてもいい。

    待つこと、受け止めることが、
    信頼につながる。


    ◆安心感を取り戻した彼女と、ぼくが学んだこと


    彼女は今、また以前のように、
    前向きに仕事に取り組んでいます。

    噂も収まり、他部門との関係も
    修復されました。

    でも何より大きかったのは、
    「ちゃんと話せる場がある」という
    安心感を取り戻せたこと。

    1on1は「やった方がいい」ものではなく、「やらなければならない」もの。

    それをぼくは、
    彼女の涙と沈黙から学びました。

    忙しさを理由に、
    大切な声を見逃してはいけません。

    ◆あなたのチームに、静かに悩んでいる人はいませんか?


    あなたのチームに、
    静かに悩んでいるメンバーはいませんか?

    「大丈夫そう」に見える人ほど、
    実は抱え込んでいるかもしれません。

    優秀で、いつも笑顔で、
    文句ひとつ言わない。

    そんな人ほど、
    「リーダーに迷惑をかけたくない」と思い、ひとりで抱え込んでしまうものです。

    最後に1on1をしたのは、いつですか?

    「また今度でいいかな」と先延ばしにした
    その瞬間に、誰かの小さなSOSを
    見逃しているかもしれません。

    忙しいときこそ、立ち止まる。

    それがリーダーの責任だと、
    ぼくは学びました。

    もしこの記事を読んで、
    少しでも「ハッ」としたなら。

    明日、たった15分でもいいので、
    メンバーに声をかけてみてください。

    「最近どう?」そのひと言が、
    誰かの孤独を救うかもしれません。

    ぼくが過去に投稿した、
    「面談での10ステップ」です。


    最後までお読みいただき、
    ありがとうございました。

    少しでも共感いただけたら、スキやいいねで教えてください!

     
     
    40代50代の悩める管理職に向けて、明日から使えるコミュニケーション実践ノウハウをお届けします。 指示命令型でチームから完全孤立。その挫折を経て、信頼回復までに至った経験のある50代管理職です。アパレル業界で20年の管理職経験から、失敗と改善までのプロセスをリアルに言語化します。

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