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神様から与えられた束の間の休息

    昨年末から、かなり忙しくしていた。


    いや、忙しくと言っても多分普通のサラリーマンから見たら「当たり前」レベルのものだが、私にとってはかなりハードモードだった。


    1日5時間なはずのパートは、日々残業続きでまるでフルタイムかのよう。それを週4〜5日。


    帰ってきてからは本腰を入れている個人ブログで、企画や構想から投稿と、仕事のような文章と向き合う。


    それが調子乗ってきたなぁ!と思った頃に夕飯の支度を始めなくてはならない。
    今は収入が多く無いので、自炊は必須。


    それからお風呂に入って、何やかんやしたらあっという間に就寝時間。


    パートの休日も朝から溜まった家事をこなして、平日思うようにできないブログを必死に打ち込んでいると、休みはもう終わり。


    疲れているはずなのに早朝覚醒してしまうことも相まって、睡眠時間は減る一方。


    パートも、日々小さなフラストレーションが溜まり続けて爆発寸前だった。


    ◇


    朝、いつものように目覚めたはいいがベッドから出られずに少しゴロゴロしていた。

    流石に起きないといけない時間になって、しぶしぶベッドから出て立ち上がった。

    ………はずだったのだが、気が付いたら天井を向いていた。


    なんなら、その天井がまるでコーヒーカップに乗っているかのようにクルクルと回り続けている。


    あれ?なんだこれ?


    無理やり立とうと思っても、またすぐに床に吸い寄せられるかのように倒れてしまう。


    相当激しいめまいが急に襲ってきたのだ。


    でも、少し休んだらかなり回復の兆しが見えたので、普通に出勤することにした。その日頑張れば翌日は休みだったのでなおさら身体にムチを打った。


    しかし、働いている最中にも何度もめまいが襲ってきて、その日は早退せざるを得なくなった。


    帰ってからとにかく寝た。今まで眠れなかったのは何だったんだ。と思うくらいたっぷり眠った。


    しかし、翌日になってもめまいは治らず、むしろ悪化する一方だった。

    仕方なく耳鼻咽喉科に駆け込むことにした。

    一人で行こうと思っていたが、その日休みだった夫が当たり前のように付き添ってくれた。


    支度をしている合間にもグルグルと周囲のものが回転し続けていて、吐き気まで襲ってくる始末。
    人生で感じたことのないレベルのめまい。とにかく辛かった。辛すぎて涙がこぼれた。


    その後、耳鼻科で検査をするもハッキリとした原因は分からなかった。

    恐らくストレスや自律神経から来る一過性のめまいだろう、と。
    めまいが軽くなる薬と、吐き気止めをもらい帰ることになった。

    仕事もドクターストップが入り、回復するまで休むことになってしまった。


    頭を動かしたり、横になると猛烈なめまいが襲ってくるので休んでいても何もすることができない。

    ノートに文字を書くことも、パソコンも触ることができないし、最近はじめた趣味の裁縫もすることができない。
    自転車にも乗れないし、支えが無ければ一人で歩くことも不安があるので外出もできない。


    ただ、薬のおかげで幾分がめまいがマシになってきたのでソファに姿勢よく座り、テレビを見たり少しなら本も読めるようになった。
    スマホをいじることも出来るようになったので、こうしてnoteを書くこともできている。


    初日はただ、ぼーっとソファに座って一点を見つめることしかできなかったのだ。
    その日はとにかく、ゆっくりと時が流れていた。

    毎日「時間が足りない!」と嘆いていたけれど、時間が足りなくなるように自分の首を絞めながら行動していたのだと、しみじみと感じた。

    そうなって初めて、自分がいかに追い込まれていたのかを実感したのだ。


    原因不明の体調不良の連続で立て続けに病院に駆け込むことの多い最近。

    何でこんな貧弱な身体なんだ…。

    と嘆いてばかりだったけれど、きっとここまで悪くならなければ上手に休むことができない人間なので、きっと神様が休息を与えるために、こう仕向けたのだと思うことにした。


    他人と比べて「自分はまだまだ頑張れていない!」と思うことばかりだったけれど、自分は自分。人は人だ。

    心の中にあるストレスを溜めるコップには人それぞれの大きさがあるし、私は元々小さなコップしか与えられてないのだから、人よりガス抜きを上手くしなくてはいけないのにそれが出来ていなかった。

    今回のことで痛感した。


    散々わたしを心配していた夫も、昨日から熱を出して寝込んでいる。
    幸い大きな病気では無さそうなのでホッとした。

    きっと私たちは疲れていたんだ。

    自分の疲労しか見えていなかったけれど、夫も人より小さなコップで頑張っているもんなぁ。


    それに気付いてあげられず、日頃の疲労で神経質になってしまっていた自分を深く反省している。

    上手く支え合いながら、明るく穏やかに過ごし続けるために一緒になろうと決めたはずなのに。


    心配事は尽きないし、先のことを考えたらモヤがかかるけれど、少し働き方や暮らし方を見直すきっかけにもなった。


    まだ本調子では無いけれど、回る視界を支えるために壁に持たれながら寝込んだ夫に煮込みうどんを作る愛と思いやりはある。


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    それだけあれば大丈夫。なんとか、明るい道を切り拓いていける。


    神様から与えられた自分と向き合う時間を無駄にしないように、大切に温めて、育てていこう。



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