
通信五十九通目タイトル 萌芽から楽曲化してみました
私はスタエフ(Stand.fm)というプラットホームでひっそりと音声配信をしてます。
人は音声だけでも前後の会話などの情報から判断し理解しますね。
例えば
「アスシュッキンシマス」
多くの方が「明日出勤します」を連想したのではないでしょうか?
駄菓子菓子
「明日出金します」かもしれません。
あるいは 日本語がよくわからない方が
「明日シッキンします」と間違って言ってるのかもしれません。
聞き間違いってこともありますし まずないけどアスシュッキンというスポーツがあるかもしれませんね。
文字に起こすと理解力が大幅にアップしますが
読めなかったり そもそも単語の意味を知ってないと理解できません…
言葉って難しい。
なんのはなしですか
今回の「なんのはなしです課」通信の副題は萌芽
聞いたことのない言葉でしたが 漢字からイメージは何となく伝わってきました。
意味
芽が出て成長が始まる最初の段階
物事・考え・才能などが まだ小さいながらもうまれはじめること
まだ小さいけれど何かが始まっている未来の気配を表す言葉
なんか路地裏っぽい
そんな言葉から今回もチャッピーと共に歌詞にしました。
「萌芽な日々」
朝、ポストを開けたら
昨日のつづきが一枚入っていた
宛名はなくて
切手もなくて
なぜか少しだけ湿っていた
たぶん雨のせいだろう
たぶん猫のせいだろう
たぶん、まだ誰にも言っていない
あの話のせいだろう
知らないふりをして
ポケットにしまった
駅までの道に
見覚えのない信号機がひとつ
赤でもなく
青でもなく
「まあ、いいか」と光っている
渡るべきか
戻るべきか
そもそも
今日は駅へ行く日だったのか
考えているうちに
信号機の根元から
小さな芽がひとつ出ていた
名前をつけるほどでもない
夢と呼ぶには
まだ眠っていない
希望というには
少し泥がついている
だから誰にも教えず
靴先で土をそっとかぶせた
昼になって
ポケットの中の手紙が
少しあたたかくなった
開いてみると
「おめでとう」
とだけ書いてある
何に対してなのか
誰からなのか
わからない
でも
なんとなく
おめでとう、と
返しておいた
夕方
知らない人が道端で
空を見上げて笑っていた
何か落ちてきたのかと
僕も見上げた
何もなかった
何もないのに
そこには確かに
まだ名前のない
明日の気配があった
帰り道
朝の信号機を探したけれど
もうなかった
かわりに
アスファルトのひび割れから
緑がひとつ
誰かが見つけたら
雑草と呼ぶだろう
誰かが気づかなければ
ただの緑だろう
それでも
土の中では
もう始まっている
理由なんて
あとから考えればいい
意味なんて
なくてもいい
芽は芽のまま
暗いところから
明るいほうへ
そういえば
ポケットの手紙には
もう一行あった
「なんのはなしですか」
なんのはなしだったのか
わからないまま
今日もひとつ
生えてきたよろしかったら 聞いて下さい

最後までお付き合いいただき ありがとうございました。
では 素敵な1日を✨