
【ADHD】「もっと頑張りなさい」と言われ続ける子どもたち。海外で広がる環境を変える支援という考え方 | ADHD | 大人のADHD | 発達障害 | 発達特性 | 特性 | 不注意 | 衝動性 | 多動 |
こんにちは、春乃ひかりです。
・忘れ物が多い
・授業中に集中できない
・片付けが苦手
そんなことで、学校から何度も注意を受けていませんか?
長男は成長するにつれて忘れ物は大分改善しましたが、
用意している手紙袋をよく無くし、手紙はぐちゃぐちゃです。
昨日の校外学習のしおりも前日30分くらい探していました。
以前にも無くして探したと似たような事を書いた
記憶がありますが、また学習棚の裏に落ちていました。
次男の入学直後は忘れ物と片付けが最大の課題で
放課後、宿題の忘れ物を取りに行くついでに定期的にチェックしていたお道具箱は
作った大量の折り紙、噛んだ短い鉛筆、鉛筆の削りカス、切った紙、
色鉛筆が箱に入っておらず散乱、漏れた水のりなど
ものすごい状態で都度ゴミを捨てたり、なるべく綺麗にしていました。
担任や通級の先生のご協力もあり、3年の今はお道具箱は綺麗になり、忘れ物も大分改善してきました。
ADHD(注意欠如・多動症)の子どもを育てている保護者の多くが、
「本人も頑張っているのに、なぜうまくいかないのだろう」
と悩んだ経験があると思います。
海外では近年、子どもを変えるのではなく、環境を調整するという考え方が広がっています。
これは合理的配慮(障害や特性による困難を減らすための環境調整)の一つです。
今回は海外の教育現場で実践されているADHD支援の考え方をもとに、家庭でも活かせるヒントをご紹介します。
この記事では、
・なぜADHDの子どもは叱られやすいのか
・環境調整が効果的な理由
・家庭でできる具体的な工夫
について解説していきます。
1. ADHDの子どもはなぜ怒られやすいのか
① やる気の問題ではない
ADHDの子どもに対して、
「ちゃんと聞いていない」
「やる気が足りない」
「気をつければできるはず」
と言われることがあります。
しかし海外の研究では、
ADHDは脳の発達特性であり、意欲の問題ではない
と考えられています。
例えば、
・忘れないようにしようと思っていたのに忘れる
・集中したいのに気が散る
・片付けたいのに途中で別のことに気を取られる
といったことが起こります。
本人が努力していないのではなく、脳の情報処理の特性が関係しているのです。
最近、私もADHD由来と思われる物忘れが顕著なのですが、
常に予定を意識していないと本当に記憶が消えるという感じで、
常に気を張っている状態も辛く、
他の用事をしていると10分前でも記憶が消えたりするので
本人の意思のみでは難しいと感じています。
② 実行機能の弱さが影響する
ADHDでは実行機能(計画を立てて行動し、やり遂げる力)に困難が見られることがあります。
例えば、
・宿題を始める
・必要な物を準備する
・順番に作業する
といった行動です。
周囲からは簡単に見えるため、
「どうしてできないの?」
と言われがちです。
しかし本人にとっては大きな負荷がかかっていることも少なくありません。
2. 海外で重視される「環境調整」
① 子どもではなく環境を変える
海外の教育現場では、
できない理由を本人の努力不足に求めない
という考え方が広がっています。
例えば教室では、
・教師の近くの席にする
・指示を短く伝える
・課題を小分けにする
・視覚的なチェックリストを使う
などの工夫が行われています。
長男や次男は実際
・教師の近く(または遠く)の席にしてもらう
・説明した後に個別に声掛けしてもらう
・センサリーツールを使わせてもらう
などの配慮はしていただいています。
これらは特別扱いではありません。
眼鏡をかけると見えやすくなるのと同じように、学びやすい環境を整えているのです。
② 失敗を減らすことで成功体験が増える
子どもは失敗が続くと、
「どうせできない」
と思いやすくなります。
一方で環境調整によって成功体験が増えると、
「やればできるかもしれない」
という感覚が育ちます。
心理学ではこれを自己効力感(自分にはできるという感覚)と呼びます。
自己効力感は学習意欲や挑戦する力にもつながることが分かっています。
③ 支援は甘やかしではない
環境調整について、
「甘やかしでは?」
と感じる方もいるかもしれません。
しかし専門家は、支援は甘やかしではなく公平性を確保するための工夫だと説明しています。
背の低い人に踏み台を用意するように、その子に必要な支援を提供することが目的なのです。
3. 家庭で今日からできる工夫
① 指示は一つずつ伝える
ADHDの子どもは複数の指示を同時に処理するのが難しいことがあります。
例えば、
「ランドセル片付けて、手を洗って、宿題してね」
よりも、
「まずランドセルを置こう」
の方が取り組みやすくなります。
② 見える化を活用する
言葉だけでは忘れてしまうことがあります。
そのため、
・持ち物チェックリスト
・やること表
・タイマー
などを活用すると負担を減らせます。
これは記憶力の問題ではなく、脳の処理をサポートする工夫です。
③ 叱る前に困りごとを探す
忘れ物や宿題忘れがあったとき、
「なんでできないの?」
ではなく、
「どこで困ったかな?」
と聞いてみましょう。
解決策を一緒に考える姿勢が、子どもの安心感につながります。
4. 保護者が知っておきたいこと
ADHDの子どもたちは、
「頑張っていない」のではありません。
むしろ周囲が思う以上に頑張っていることがあります。
放課後デイの先生に笑いながら言われたのですが、
長男と次男は
気をそらさ無いように先生の説明を最後まで聞くために
睨みつけるように必死に先生を見ているそうです。
長男と次男は別日に通っていますが
全く同じ表情で説明を聞いているそうです。
頑張っていますよね。
それでも失敗して
毎日のように注意され続けると、
「自分はダメなんだ」
と思ってしまうこともあります。
だからこそ、
できなかったことだけでなく、
・頑張ったこと
・工夫できたこと
・途中までできたこと
にも目を向けてみてください。
その積み重ねが自己肯定感を支えていきます。
まとめ:子どもを責めるより環境を見直してみよう
ADHDの特性は、本人の努力不足では説明できません。
だからこそ、
「どうしてできないの?」
ではなく、
「どうしたらやりやすくなるだろう?」
という視点が大切です。
海外で広がる環境調整の考え方は、学校だけでなく家庭でも活用できます。
子どもが持っている力を発揮するためには、努力を求めるだけでなく、力を発揮しやすい環境を整えることも必要です。
そしてADHDの子どもたちは、好奇心や発想力、行動力など多くの強みを持っています。
困りごとだけでなく、その子らしい魅力にもぜひ目を向けてみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
もしよければ、「環境を変えたらうまくいった経験」や、「何度言っても忘れ物が減らない」といった悩みがあれば、ぜひコメントで教えてください。
