
中学受験の偏差値は才能で決まるのか?
足の遅い子に、「努力が足りない」と言う親はあまりいません。
運動会で最下位でも、多くの親は「この子は足が速い方じゃないんだな」と受け入れます。ところが勉強になると、なぜか話が変わります。偏差値が上がらないのは、努力が足りないからだと思ってしまう。私も最初はそうでした。
しかし、今では中学受験の偏差値は、そのほとんどが子供の才能で決まるのではないかと思っています。
何も準備せずに国語の偏差値57だった長男
長男が早稲田アカデミーに入塾したのは、小学4年生の7月でした。周りの子よりも半年ほど遅い入塾です。
入塾してすぐに組分けテストがありました。塾の勉強を何もしていない状態で受けたテストです。総合偏差値は47。ただ、この組分けテストの国語の偏差値が57ありました。
算数や理科や社会は、塾で習わなければ解けない問題があります。だから総合が低いのは当然です。でも国語は違います。半年間すでに塾で学んできた子たちに混ざって、何の準備もないまま57。
その後、4科の総合偏差値は半年で70近くまでノンストップで上がり続けました。本人の中にあった力が、塾という環境の中で勝手に開いていった。そういう感覚でした。
しっかり準備をして国語の偏差値32だった次男
次男は小学4年の2月から塾に通わせました。
そして、長男とは違い、次男は最初の組分けテストに向けてしっかり準備をして臨みました。
それでも、国語の偏差値は32でした。4科の総合偏差値も35前後です。長男は何も準備せずに57。次男は準備をして32。努力の量ではありませんでした。
このとき、私は親として、何かもっとやれることがあったのではないかと考えました。でも、同じ家で同じように育ててきて、これだけ違う。やり方の問題ではなかったのだと、受け入れました。
そして、次男の中学受験をこのまま続けたとしても、どこかで限界が来るだろうと思いました。
入塾して半年で見えてくるもの
長男は半年で偏差値が47から70近くまで上がりました。次男はおそらく半年経っても45前後が現実的なところで、相当うまくいったとしても50くらいだったと思います。
入塾して半年も経てば、カリキュラムにも慣れ、学習の習慣もついてきます。そこで出た数字が、おそらくその子の地力だと思います。そこから努力で動かせる偏差値の幅は、うまくいっても10くらい。ほとんどの子は5くらいの偏差値の幅で止まるのではないでしょうか。
ただ、親の伴走や塾の環境に全く意味がないとは思っていません。
その子のベースの偏差値が50だとして、そこから55に引き上げるか、それとも45になるのか。その振れ幅は、親の伴走や塾の環境で変わると思っています。
しかし、ベースの偏差値そのもの、つまりその子が40なのか50なのか60なのかという大枠は、この両極端な兄弟を間近で見てきたからこそ、子供の才能で決まるのではないかと思うのです。
次男の中学受験撤退について書いた記事はこちらです。
渋渋を第一志望にしていましたが、早稲アカにはNNコースがありませんでした。