
【ユーロヴィジョン2025】ポルトガル代表Napaおすすめのポルトガル発ロックバンド6選
2025年12月3日、ユーロヴィジョン2025 ポルトガル代表Napaの出場曲”Deslocado”の再生回数が1億回を超えました。
(2026年2月中旬時点での再生回数は1億1700万回超)
大西洋に浮かぶマデイラ島出身の5人組ロックバンド、Napa。
故郷を離れて大都会に暮らす気持ちを歌った望郷の歌”Deslocado”は、ポルトガル語歌詞という言語の壁を越え、世界中の多くの人の心を掴んでいます。
ユーロヴィジョン2025への出場がきっかけで大ブレイクを果たしたNapaですが、TikTokやInstagramを中心としたネット戦略の巧さでブーストに拍車がかかり、ユーロヴィジョン2025開催から10ヶ月近く経過した現在も、ヨーロッパだけでなく南米や東南アジアなど、世界中で聴かれているようです。
移民として長年外国で暮らしていたが、”Descolado”を聴いたら望郷の念が高まりすぎてポルトガルに帰国しちゃったポルトガル人夫婦までいるそうで、この曲の魅力と奥深さを物語っています。
2026年1月にはリスボンでのコリゼウ(日本で言うと武道館クラスの格式ある会場)での単独公演を成功させ、ノリに乗っているNapa。
そんな彼らが以前実施したRedditのAsk Us Anything企画で海外ファンから寄せられていた、
「あなたたちの曲が好きな人たちにおすすめの、他のポルトガルのバンドはある?」
という質問に対する回答が、ポルトガルのロックシーン概要として中々いいセレクションになっていました。
なので彼らが名前を挙げた6組のポルトガルのバンドを紹介していきます。
(彼らの記載順通りに紹介)
#1 Capitão Fausto / カピタン・ファウスト
「Napaは好きだが知らんポルトガルのバンド6組も聞くのは面倒」という人はこの1組目を聴いとけばOK!
リスボン出身の4人組。2009年結成。
この6組の中では、一番Napaに近い音楽性。
というか、Napaが明確にCapitão Faustoフォロワーなんですよね。
本人達もインタヴューで「影響を受けたアーティスト」として挙げた6組の中で、ポルトガルのバントとして唯一Capitão Faustoを挙げています。
Napaが影響を受けたアーティスト6組
- Capitão Fausto
- Los Hermanos
- Radiohead
- Bon Iver
- Tom Jobim
- Caetano Veloso
ユーロヴィジョン2025のポルトガル代表を決める国内予選Festival da CançãoでNapaが優勝し代表に選ばれたのは相当予想外の出来事で、他の有力候補者のファンやNapaに否定的な意見を持つ人が言っていたのは「NapaなんてCapitão Faustoの二番煎じじゃん」でした。
そもそもCapitão FaustoはNapaより一世代上だし、Napa本人たちがCapitão Faustoの影響下にあることを明言しているので比べるのは不毛ですが、個人的に卓越したメロディセンスはCapitão Faustoの方が上、Napaの方が歌は上手いと思います。
Capitão Faustoは、1月にポルトガル最大のヴェニューMEOアリーナでの単独公演を成功させ(日本で言うと東京ドーム単独。ポルトガルの大統領も来て最前列でライヴ見てた)、来月は欧州7都市を巡るツアーの予定。
個人的にCapitão Faustoがすごくいいなと思うのは、ポルトガルの音楽シーンに自らの成功を還元していること。
自分たちのレーベルCuca Mongaを通じて、若手バンドやSSWのプロデュース・リリースの機会を提供したり、スタジオの運営、また音楽フェスFestival Cuca Mongaをはじめイベントやツアーの主催などを行なっています。
※2/17追記:この記事を書いた翌日、Disk UnionでCuca Mongaのカタログ取扱い開始が発表されました!
ポルトガルを代表するインディペンデント・レーベル、Cuca Mongaのカタログを取り扱い開始!!
https://diskunion.net/latin/ct/news/article/0/137497
#2 Linda Martini / リンダ・マルティーニ
2003年リスボンで結成された4人組。
今回紹介する6組の中で一番のベテラン。今までに8枚のアルバムをリリースしています。
90年代グランジ~USオルタナティヴの影響が強く、ザクザクの鋭いギターサウンド、静と動を行き来するダイナミックな曲展開が特徴で、根強い人気があるバンド。
内省的なポルトガル語歌詞や艶のある歌声が印象的なヴォーカルのAndré Henriquesのソロ作や、ドラムのHélio Moraisが別に組んでるインストバンド=Pausなどの課外活動もクオリティ高いです。Linda Martini本体が気に入った人はそちらに手を伸ばしてみるのもおすすめ。
ポルトガル国内のライヴハウスを回るクラブハウス・ツアー中。
#3 MAQUINA. / マキナ.
インダストリアル・クラウトロック爆裂トリオ。
Napaが書いた原文では、
Máquina (!!!!!)
表記になっていました。
わかる、めちゃわかるよ、マキナはまじヤバイ。
今ポルトガルで一番格好いいバンドだと思います。
Napaがマデイラ島のビーチだとすると、MAQUINA.はリスボンの廃工場なので、Napa好きな人がMAQUINA.も好きかは微妙だけど私はどっちも好きだよ。
ドラム&ヴォーカル、ベース、ギターのシンプル編成ながら、反復的ベースラインとタイトなドラムの上を、ノイズを撒き散らすギターが暴れ回り、渦巻くグルーヴはとにかく強烈。
キャッチーさがありながら、アングラクラブのグルーヴを併せ持つ、ありそうでなかった音楽。踊れる泥臭いロックが好きな人、人力ダンスミュージックが好きな人、是非聴いてみてほしい。
そして彼らはライヴが滅法良いので機会があれば全員行こう
#4 Marquise / マルキーズ
ここからの3組は「Napaお友達バンド」って感じですね。
同世代のアップカミングな若手バンド達。
ポルト出身の4人組、女性ヴォーカルバンド。
2023年にデビューEPを発表、2025年にフルアルバムをリリースしたばかり。
透明感のある歌声に、シューゲイザーやグランジ的な90年代ギター・サウンドが乗るのがノスタルジックな印象。
本記事既出3組の中ではLinda Martiniが音楽性としては一番近いかな。
また、彼らはユーロヴィジョン2026ポルトガル代表を決める国内予選Festival da Cançãoの出場者16組のうちの1組でもあります。
ただし、昨今のEBU(欧州放送連合)のユーロヴィジョン運営における方針等に反対し、国内予選で優勝しても5月にスイスで開催されるユーロヴィジョン本大会には出場しない旨を明言しています。
#5 Safari Zone / サファリ・ゾーン
リスボン出身、2019年活動開始の5人組。
当初はカヴァーバンドとして活動していたらしく、確かにヴォーカルからは英語圏の有名ロックソングをそつなく歌いこなしてそうな雰囲気があります。
女性と男性のツインヴォーカルスタイル。
活動歴はそこそこ長いですが、アルバムは未だリリースしておらず(EP1枚とシングル群のみ)。今後の活動が楽しみです。
#6 Nunca Mates O Mandarim / ヌンカ・マテス・オ・マンダリン
19世紀ポルトガルの小説家エッサ・デ・ケイロスの作品からバンド名をとった、ポルト出身の3人組。
叙情的かつ王道のインディ・ギターロックで、この若手3組の中では一番Napaに音楽性が近いと思います。
Napa推薦枠でユーロヴィジョン2026ポルトガル代表を決める国内予選Festival da Cançãoにも出場予定。
ただし本記事4番目に紹介したMarquise同様、昨今のEBU(欧州放送連合)のユーロヴィジョン運営における方針等に反対し、国内予選で優勝しても5月にスイスで開催されるユーロヴィジョン本大会には出場しない旨を明言しています。
というか、全候補16組中13組が「国内予選で優勝してもユーロヴィジョンには出場しない」と宣言しているので、実質3組の争いなんですよね、今年のポルトガル国内予選…。
今年はRTP(ポルトガル国営放送)も正直出場者の確保に相当苦戦したんじゃないかと思いますが、まぁポルトガル各地の色々な才能を発見できる機会として気楽に楽しめればいいかなと。
ユーロヴィジョン2026ポルトガル代表を決める国内予選Festival da Canção、スケジュールは以下の通り↓
2/21(土) セミファイナル1
2/28(土) セミファイナル2
3/7(土) 決勝
…いかがでしたか?(一度言ってみたかった)
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