
価格構造1|まずはZigZagを解剖したい!
データ整備が終わったら、まず本格的に研究してみたいテーマのひとつが「価格構造」。
価格は上がったり下がったりしながら動いている。その中のどこを高値、どこを安値、どこを転換点として拾うのか。簡単そうに見えるけど、これがなかなか難しい。
まずは標準ZigZagを解剖したい
その入口として目を付けているのが、MT5にも標準で入っているZigZagだ。ZigZagなら知ってるよ、という人も多いと思う。チャートの高値と安値を拾って、折れ線グラフのように線で結んでくれるアレ。
過去チャートを見ると、なかなかきれい。
「おお、ちゃんと波が見えるじゃないか」。
ところが、リアルタイムで見ていると話が変わってくる。
ZigZagには、直近の点や線が後から変わる、いわゆるリペイントがある。
だから、「ZigZagはリペイントするから使えない」なんて話もある。
まあ、そう言いたくなる気持ちは分かる。でも、そこで終わりにするのはちょっともったいない。
だったら、「お前、どんなふうに変わるんだ?」を調べてみたい(笑)。
リペイントって、本当に悪者なのか?
まずやってみたいのが、ZigZagのPivot候補が最初に現れてから、その後の価格がどう動くのかを追いかけること。
初回点灯した直後ならどうなる?
1本待ったら?
2本待ったら?
さらに待ったら?
それぞれを仮に「反転候補」として扱って、その後どこまで有利な方向へ動いたのか。逆にどこまで不利な方向へ動いたのか。
MFE(最大順行幅)やMAE(最大逆行幅)なんかを使えば、この辺は数字で比較できそうだ。
早くPivot候補を出せれば、それだけ情報は早く手に入る。でも、早いぶん後から「あ、やっぱりこっち」と変わりやすいかもしれない。
逆に何本か待てば、候補は覆りにくくなるかもしれないけど、今度は遅くなる。
早いけど怪しい。
遅いけど少し安心。
さて、どこがちょうどいいんだZigZagくん?
これは実際のデータで調べてみたい。
そもそも未来が分からない以上、早い段階で「ここが転換点だ!」と決めようとすれば、後から変わるのはある意味当然なのかもしれない。
そう考えると、リペイントそのものを悪者にするより、
「どの段階なら、どの程度使える情報になるんだ?」
を調べた方が面白そうだ。
何本待つ? それとも値幅で待つ?
もうひとつ絡めてみたいのがボラティリティ。
同じ10pips動いたとしても、相場が静かな時の10pipsと、荒れている時の10pipsでは意味が違うかもしれない。
だったらATRなんかを使って、「何本待ったか」だけじゃなく、「その時のボラティリティに対して、どれくらい動いたか」も一緒に見たらどうなるんだろう。
時間で待つのか。
値幅で待つのか。
ATRの何倍動いたら認めるのか。
それとも両方使うのか。
この辺もいじり始めると、いくらでも遊べそうだ(笑)。
そして、相場の状態を見る方法はATRだけではない。
標準偏差やBollinger Band Width、単純な値幅など、相場の「荒さ」を見る方法はいろいろある。さらに、ボラティリティそのものとは少し違うけれど、Tick Volumeのような市場の活動量も面白そうだ。
ATRが大きい時と小さい時。
Tick Volumeが多い時と少ない時。
あるいは、その組み合わせ。
そんな「その時の相場がどんな状態だったのか」と、Pivot候補のその後を組み合わせて見てみたら、何か違いが出るかもしれない。
この辺は、また別の研究ネタになりそうだ。
妙な動きには、たぶん理由がある
もうひとつ気になっていることもある。
ZigZagを見ていると、ちょっと妙な動きをすることがある。
同じ方向のPivotらしきものが続いたり、同じBarの中でHigh側とLow側の条件を同時に満たすような場面で、思っていたようなPivotの付き方をしなかったり。
こういう現象が起きること自体は、これまで自分でも確認している。
ただ、「なんでそうなる?」までは、まだちゃんと調べていない。
Depth、Deviation、BackstepといったZigZagの設定値がどう関係しているのか。
標準ZigZagのロジックを追いかければ、理由が見えてくるかもしれない。
ここはチャートを眺めて「なんか変だな」で終わらせず、コードまで解剖してやりたい。
調べるだけじゃなく、道具にしたい
そして、ここは研究所として大事にしたいところ。
調べて、「へえ、ZigZagってこうなってるんだ」で終わらせるつもりはない。
まずはデータを集めて、Pivot候補がその後どうなったのかを大量に調べる。そのための検証ツールや可視化する仕組みも必要になるだろう。
そこで何か使えそうな性質が見つかったら、今度はインジケータとして形にしてみたい。
さらに価格構造を機械的に判定できるところまで進められれば、EAの相場判定やEntry、Exit、SLなどの部品として使える可能性もある。
もちろん、本当に使えるかどうかはまだ分からない。
作ってみたけどダメでした。
という結果も十分あり得る(笑)。
それも含めて、
研究する → 作る → 動かす → また検証する
というところまでやってみたい。
それでもダメなら、自分でZigZagを作る
いろいろな現象と、その理由が分かってきたら、その次。
ZigZagは本当に「過去チャートをきれいに見るための道具」で終わるのか。
それとも、確定前の情報も含めて性質を理解すれば、リアルタイムでも何か使い道があるのか。
これはまだ分からない。
使えないかもしれない。
調べた結果、「やっぱりダメじゃん」で終わる可能性もある(苦笑)。
それはそれで研究だから、まあいい。
ただ、もし納得できるものにならなかったら、今度は自分で作ってみたい。
リペイントしない新しいZigZagだ。
もっとも「リペイントしない」と言えば聞こえはいいけど、その場合は別の問題が出てくる。
いつPivotを確定させる?
早く確定すれば間違いやすくなるかもしれないし、慎重に確定すれば遅くなる。
結局ここでも、「早さ」と「確定度」から逃げられそうにない。
なかなかしつこいやつだ。
さらに、さっきのボラティリティも絡んでくる。
単純に「○本経過したら確定」ではなく、「ATRに対してこれだけ動いたら確定」みたいな考え方もできるかもしれない。
固定pipsではなく、その時の相場の荒さに合わせてZigZag自身が変わる。
そんなものが本当に役に立つのか。
知らん(笑)。
だから作って調べる。
気が付いたら、ずいぶん大げさな話になっていた
そして、ここから先は少々野望が入る。
新ZigZagができたら、それを使ってダウ理論へ進みたい。
高値と安値をどう拾えば、機械的に価格構造を認識できるのか。
上昇なのか。
下降なのか。
それとも、どっちつかずなのか。
そんなところまで機械に判断させられたら面白い。
さらにMTF(マルチタイムフレーム)化して、上位足、中位足、下位足、つまり実際に執行する時間足まで、同じ画面で価格構造を見られるようにしたい。
上位足では大きな波。
中位足ではその中の波。
下位足では、さらに細かな動き。
そこにダウ理論による構造判定まで表示する。
ついでに水平帯、レジスタンスやサポートまで入れられたら……。
いや、ちょっと待て。
最初は標準ZigZagを調べるだけだったはずだぞ(爆笑)。
気が付いたら、ずいぶん大げさな話になっている。
まあ、いつものことだ。
まずは標準ZigZag。
こいつが何をやっているのか。
どんな時にPivotが点灯し、どんな時に変わり、どんな時に妙な動きをするのか。
そこからひとつずつ調べてみる。
その先に本当に「価格構造」が見えてくるのか。
それとも途中で盛大にコケるのか。
今のところ、まだ分からない。
だから調べる。
こういうのが、一番楽しい。
※このnoteは、FXや自動売買に関する研究・検証記録を中心としたものです。特定の売買や投資判断を推奨するものではありません。