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西安(2) 碑林博物館

    前回の記事で、西安の名産品の1つ、びゃんびゃん麺に触れました。

    漢字で書くと、𰻞𰻞麺。

    ヨッシャマンは、この漢字が迷路みたいだとおっしゃる。
    なんて楽しい発想。
    でも次の言葉は楽しくなかった。

    >次回の書の前ふりと思ってよいですね?

    えっ?!
    𰻞𰻞麺から碑林博物館につなげるの?


    とりあえず𰻞を書いてみます。

    じゃじゃん。

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    Eijyo兄上、右上の篆刻は「蕎麦」です。
    「さざれ石」はもう少しお待ち下さい、ひらがなが入っているので処理に悩んでいます。

    押印がうまくいかなかったので、押し直し。

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    もう少し、前ふりにお時間をください。
    「千字文」8種類が、約1ヶ月半をかけて完成しました。

    千字文とは、重複しない1,000の漢字を用いて作られた漢文の長詩です。子どもの漢字学習や書道のお手本として古くから使われてきました。

    日本でいう「いろは歌」ですね。
    かな47文字を重複させずに用いて作られた誦文で、手習いのお手本でした。

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    一番最初のページ


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    最後から2番目のページ
    成長した気がしない
    なぜならポットキャストやスタエフを聴きながら
    書いているから。


    8種類の内訳は以下の通り。
    上段左から、趙孟頫(楷書)、顔真卿、欧陽詢、鄧石如
    下段左から、文徴明、趙孟頫(行書)、宋徽宗、席夔


    だからなに? って感じだと思う。
    たまちゃんが2ヶ月かけてベッドカバーを編んだら、すごいと思うし可愛いと思うけど、千字文8種類はぜんぜん心に響かない。
    山手線の駅名を全部言えるほうがすごい。

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    たまちゃんの作品


    ま、夏休みのドリルが8冊終わったってことで。


    年末年始、具合がよくなかったとき、ミモちゃんが鳥蟲篆のことを教えてくれました。
    なにこれ、可愛い〜。
    さっそくネットで「般若心経」を購入。

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    本来は上をなぞるのですが、そうすると1度しか使えないので、臨書します。
    せっかく可愛い文字なので、カラフルな絵の具を使ってみます。
    敦煌の壁画に使われている色だそうです。

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    キラキラしているのがおわかりになりますか?

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    表紙をつけました。

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    義母にプレゼントします。

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    この写経は2日半でできたのですが、本当に楽しくて、具合が悪いのを忘れました。
    ミモちゃん、ありがとう。


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    からの、碑林博物館


    2025年12月13日(土)


    漢代から清代にかけて陝西省各地より集めた3,000点余りの石碑が林のように立っています。

    王義之、欧陽通、慮世南、顔真卿ら、書道大家の原刻碑も展示されています。
    中国最大の書道芸術の宝庫と言えるでしょう。

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    全体が庭園のようになっているので、のんびり歩きます。

    庭園の真中に大きな四角柱形 の碑がありました。
    おおっ、これが!
    唐の玄宗皇帝の親筆『石台孝経』(745年)です。
    かっこよ〜。

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    館内は、いくつかのブースがありますが、

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    私のお目当てはもちろん、ここ。

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    顔真卿「多宝塔碑」(752年)
    現存する顔真卿の作品の中で最も初期の作です。

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    拓本をとったものがこちら

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    出典:文化遺産オンライン

    この日の朝、ホテルで臨書したのが、まさに『多宝塔碑』でした。

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    実は顔真卿の字はちょっと苦手だったのです。
    どちらかというと痩せ型の字が好きなのですが、顔真卿の字はふっくらしています。

    でもこの刻字を見たら、惚れました。

    顔真卿「顔勤礼碑」(779年)
    ふっくらしているところには、グッと彫刻刀が入っているのです。
    ハネが小さいところも、グッと入った彫刻刀をギリっと止めた感じがストイックで。
    わあ、ぞくぞくする。

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    ところで良い字ってどんな字なのでしょうね。


    中国の検索エンジン『百度』から褚遂良の『雁塔聖教蹟』の教本を抜粋。


    上は『雁塔聖教蹟』からとった拓本、下が書道家による書法です。

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    印刷で使われる明朝体は、中心がまっすぐですが、

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    出典:漢字の正しい書き順


    文字が前のめりになっているというか、上のほうが滑りかけているというか、

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    この、ちょっと重心のずれた感じが良いのです(個人の感想です)

    美術の世界になくてはならない概念、「コントラポスト」

    片脚に体重をかけているため、上半身と下半身の軸がずれていることをさす言葉です。

    『ダビデ像』ミケランジェロ

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    出典:wikipedia


    有という字。
    中心線がまっすぐ。

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    それに比べると、こちらの有は2画目が右にぐーっと寄っています。
    なのにこの安定感、なぜでしょうか。

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    右側の太さと長さで、バランスをとっているからかと思います(個人の感想です)

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    大という字です。
    この字を見ると、「殿、殿中でござる」を思い出します。
    なんて躍動感があるんでしょう(個人の感想です)

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    出典:中央義士会


    これらの見方は、もしかしたら美術的な見方で、書道の世界とは違うかもしれません。
    書も絵も、私は自由に見ていいと思っています。
    みなさまの「ここがいい!」があったら教えて下さい。


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    ※日本語の参考文献が手に入らないため、ネット情報(中国版および日本版で、引用文献が明記されているもの)と、現地パンフレット(中国語)と、自分の知識(怪しい)で書いています。

    もし間違えがあったら教えて下さい。







     
     

    popo

     
     
    ご覧いただきありがとうございます。2025年に夫の赴任に伴い上海へ移住し、東京と往復しながら暮らしています。自宅の絵画教室をたたんだの機に書道を始めました。中国語は話せません。美術・歴史・着物・和風のものが好きです。中国の伝統文化や歴史を勉強中なので、教えてくださると嬉しいです。

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