
性技大全〜46の技と9の体位、そしてその手前にあるもの〜
はじめに
技は、とうに出揃っています
性の指南書を年代順に並べて読むと、気づくことがあります。
同じ技が、名前を変えて、何十年も繰り返し書かれている。
このnoteに載せた46の技と9の体位も同じです。
私が発明したものはひとつもありません。
探せば、どれもどこかに書いてあります。
あなたもすでに、本や映像でいくつも見てきたはずです。
それなのに、悩みのほうは消えていません。
手順どおりにやっているのに、相手の反応が薄い
気持ちいいのか、我慢しているのか、見分けがつかない
「痛い」と言われたことはない。でも「よかった」と言われたこともない
途中で次の一手が分からなくなり、結局いつもと同じ流れで終わる
技が足りないのなら、技を足せば済む話です。
足しても変わらないのは、足りないものが技ではないからです。
私もそこで止まりました
私は婚約者に「下手だね」と言われて、勃たなくなったことがあります。
そのとき私がやったのは、技を増やすことでした。
教材を買い、手順を覚え、次こそはと試す。
変わりませんでした。
覚えた手順をなぞっている間、私は相手ではなく、自分の出来ばえを見ていたからです。
戻るまでに何年もかかりました。
その間に、古い性典と現代の教材を、片端から読み直すことになります。
いまの肩書きの性典研究家は、そこから始まっています。
数百本を検分して分かったこと
実技教材、How to作品、情報商材。
数百本を、収録内容・構成・販売情報の面から検分してレポートに記録してきました。
分かったのは、どの教材にも同じ場所に穴が空いているということです。
技の解説はどの教材にもあります。
ほとんどの教材が飛ばしているのは、技の手前と、技のあとです。
そこが抜けたまま技を足すと、技はそのまま痛みに変わります。
私がかつてやっていたことです。
だから、このnoteはこう組んであります
いつでも、どんな相手にも通用する必殺の技は、存在しません。 第1章はこの話から始めます。技は、状況を良くする確率を上げる道具です。確実にする道具ではありません。
そのうえで、順番をこうしました。

技の各項目には、手順だけでなく「なぜその場面でその技なのか」を付けてあります。ここが分かっていないと、技は手順の丸暗記で終わるからです。
前半と後半の順番を逆にしないでください。技のパートから読み始めても構いません。ただし、そのときは必ず前半に戻ってきてください。技が効かなかった理由は、たいてい前半に書いてあります。
このnoteの根拠になっているもの
書いていることの出どころを、開示しておきます。3つです。
ひとつめは、古今の性典です。 数十年前、あるいは百年以上前に書かれた性の指南書を集めて読み、いま読んで通用するのか、どこが間違っていたのかを検分してきました。
ふたつめは、現代の教材の検分です。 上に書いたとおりです。このnoteの第2部と第11部は、検分で見つけた穴を埋めるために書きました。
みっつめは、私自身の失敗です。 本文のところどころに、私がやらかしたことをそのまま書いてあります。
このnoteは、うまい男が書いたものではありません。一度できなくなった男が、資料と教材を数百本ぶん読み直して組み立てた手順書です。
約束しないこと
私は、この技を何人に試して何%が効いたか、という数字を持っていません。 持っていると書いてある教材があったら、それはこのnoteとは別種のものです。このnoteにあるのは、資料と検分と、自分の失敗だけです。
読めば必ずうまくなる、とも書きません。相手がいることだからです。約束できるのは、読み終えたあと、相手を見る場所が増えていることだけです。
向いている人、向いていない人
向いている人
技の本や映像はひととおり見た。それでも手応えがない人
相手が何も言わないことを、うまくいっている証拠にしてよいのか迷っている人
映像で学んだことを、手元で読み返して確かめたい人
向いていない人
映像で見ないと頭に入らない人。このnoteは文章だけです
相手の同意より結果を優先したい人。このnoteの技は、相手が望んでいる状態でのみ意味を持ちます
医療の答えを探している人。次の序章で線を引きます
有料部分の最初に書いてあること
本文は、「どうすれば相手を必ず満足させられるか」という問いから始まります。
私はこの問いそのものに、勘違いが2つ含まれていると考えています。
ひとつは技術の外側の話。
もうひとつは、目標の置き方の話です。
この2つを外すところから、本文を始めます。
序章 このnoteの使い方
このnoteが扱わないこと
先に線を引いておきます。
このnoteは医療ではありません。
勃起の問題、痛み、出血、性感染症、妊娠に関することは、すべて医療の領分です。このnoteを読んで解決しようとしないでください。私は医師ではなく、資格を持ってこの分野を診断できる立場にもいません。「治る」とも「改善する」とも書きません。
このnoteは、相手を操作する方法を教えるものでもありません。
出てくる技はすべて、相手が「してほしい」と思っている状態でのみ意味を持ちます。相手の同意がないところで使えば、どれも単なる加害です。技術ではなくなります。
3つの前提
技のパートに入る前に、この3つを頭に入れてください。以降のすべての技が、この3つの上に乗っています。
前提1 — 数を競わない
このnoteには55の項目が入っていますが、1回のセックスで全部使う必要はありません。むしろ全部使おうとすると失敗します。相手の状態、その日の体調、あなた自身の状態を見て、必要なものだけを選んでください。
前提2 — 痛みが出たら止める
これは例外のないルールです。技の途中でも、盛り上がっている最中でも、痛みのサインが出たら止めます。「もう少しで気持ちよくなるかもしれない」は、このnoteでは通用しません。
前提3 — 言わないことを、平気だという証拠にしない
女性は、痛みを感じてもすぐには言わないことが多い。理由は単純で、ムードを壊したくないからです。だから「痛いと言われなかった」は「痛くなかった」の証拠になりません。
第11章で、言葉以外のサインの読み方を扱います。
このnoteでいちばん実用的な章はそこだと思っています。
ここからが有料部分です。