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Photo byaya_ashiato

梅雨空に心揺れ台風と地震にかき乱される

     昨日の22時半過ぎ,震度4の地震にみまわれた。久しぶりの揺れである。ここ最近小さな地震はちょこちょこあったのだけど,震度4クラスは東日本大震災以来だったと思う。地震が起きると必ず心配性の母から連絡がある。今回も多分そのうちあるのだろうな…と思いつつ,怯えきった猫たちをなだめたりこぼれた水を吹いたり雪崩崩れた積読を直したりしていたら,案の定電話がかかってきた。まったく被災者のことを考えない親で腹が立つ。「大丈夫なの?」と聞かれ「大丈夫だよ」と言うしかない。「ラインしたけど見てないみたいだから。」「だって片付けしてたしね…。」「そう…,まぁ気をつけてね。」電話を切ってため息をつき,地震のときに気をつけるって何をどうすればいいんだろう?と首を傾げつつ,片付けの続きに手をつけた。

     天災・人災は,心の準備をする間もなく訪れることがほとんどだ。防災・減災はあらゆるところで言われているけど,できる努力とできない努力がある。今住んでいるマンションは自分の年齢と同じくらい古い上に,耐震調査をしてないのだとか。だから,大きな地震が来てマンションが倒壊となったら助からないだろうと思っている。耐震・免震構造がしっかりしたマンションに住めばよいと思うけど,他の優先したい条件で選んだ結果今の住まいに引っ越したので,おいそれと引っ越すわけにもいかない。それに,「耐震・免震です」と言われてても,設計や建設の不備で言うほど大丈夫でなかった…つまり何かあればすぐにでも人災になるわけで,そう考えると改めて天災・人災は突然訪れるものだと思う。私が住む世の中は,不安定な世界でどうにかこうにかバランスを保って成り立っているものだ,などと哲学的なことを思い浮かべる。

     この日曜日は,友人とお山に行く予定だ。台風一過でいい天気のつもりだったのだけど,すでに温帯低気圧になってしまった台風8号の横やりの影響か,何回天気予報を見ても,日曜日の昼間だけきれいに雨マークが並んでいる。山をやり始めたいちばん最初に,雨の中かなり辛い山行を経験したので,「晴れの日しか登らない,無理して登らない」を信条にしている。が,同行の友人はなかなかにお山熱が強く,「とりあえず行くわ」と連絡があった。本音を言えば,台風&地震直後にお山に行きたくはない。でも,はっきり断ることもできない。ちなみに友人はさっぱりした性格なので,私が断っても「あっそー,次いつにする?」と言われるのは分かっている。けれどなぜか断るのがめんどくさい。「晴れの日しか登らない,無理して登らない」とは思いつつ,ワンチャン行けるか…?という思いもある。それにこの夏は,北岳に登る予定があるので,できるだけお山の経験を積んでおきたい。じゃあ別日にすればいいじゃん?と思うけど,ひとりでお山に行くほど入れ込んではいない。自分でも面倒な奴だと思う。

     もともと梅雨時期はいちばん苦手で,毎年毎年ぐずぐす過ごして終わってしまう。暑い夏も苦手なので,これから苦手な季節が来ると思うとうんざりしてしまう。何なら,梅雨が始まった途端に「はやく秋にならないかなぁ」とか考え始める。しかも近年は秋の期間がものすごく短い。本当に困る。私が快適に生活できる期間がどんどん短くなっている気がする。
     年齢的なものもあるのだろう。45を過ぎてから「光陰矢の如し」をしみじみと感じ,しみじみしている間に季節が過ぎ去っているのではないかという体感である。人生後半に入っていろんなしがらみから解放されて,楽しいことがたくさんあるというのにどんどん時間が過ぎていく。まったく人間とは不平等な存在だ。「時間はどの存在にも等しいものだ」とか言うけど,個々人の主観にとってはまったく違うもの。だから楽しい時間を大事にしたいと思うけど,だいたい一瞬で終わってしまう。一瞬で終わるからこそ楽しいかもしれない。楽しい時間が永遠に続いていると感じているのは,病気…とまでは言わないけどいい状態ではないだろう。このへんは個々人で意見が分かれるところだろうし,私はもともとうつっぽい性格だから,楽しい時間は一瞬ぐらいでちょうどいいかもしれない。

     こんなどうでもいいことをぐだぐだと考えるのは,ふたつの台風と震度4の地震のせいだと思う。この後いくつか楽しい予定が待っている。…待っているのだけど,それぞれ準備をしたり予定を考えたりするのが非常に面倒である。こういう面倒なところをどうにかしたいと思いつつ,今日も時間が矢のように過ぎてゆく。

     
     
    心理の樹海の奥にある沼にずぶずぶにはまっております。

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