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5G(爺)、政治に物申す!――聞くだけの政治か、変える政治か。爺たちの公開討論会――

    ある日のこと。

    地域の自治会が、地元にゆかりのある国会議員を招き、市民との懇談会を開催することになった。

    会場には、地域住民が続々と集まっている。

    その中に、ひときわ存在感を放つ一団がいた。

    そう、5G(爺)である。

    平均年齢は高め。
    声は大きめ。
    遠慮は少なめ。
    そして、政治家への忖度は……ほぼゼロ!

    司会者が開会を告げ、議員が挨拶を始めた。

    「本日は、皆さまの率直なご意見をお聞かせいただき、今後の政治活動に生かしてまいりたいと思います」

    その言葉を聞いた5Gの一人が、
    すかさず手を挙げた。

    「おお、そりゃありがたい!今日は遠慮なく言わせてもらうぞ!」

    隣の爺も続く。

    「聞くだけ聞いて、右から左へ聞き流すのはナシじゃぞ!」

    会場から笑いが起きた。

    議員は少し苦笑いしながら、最初の議題へと進んだ。


    第一の議題 
    物価高と年金問題

    「まずは、皆さまの暮らしについて、ご意見をお聞かせください」

    待ってましたとばかりに、
    5Gの一人が立ち上がった。

    「暮らしじゃと?そりゃ大変じゃよ!」

    「何が大変なのでしょうか?」

    「何もかも値上がりじゃ!食料品、電気代、ガス代、ガソリン代。
    スーパーへ行けば財布が軽くなり、請求書を見れば血圧が上がる!」

    別の爺が口を挟む。

    「年金はどうじゃ!物価が上がっても、年金が同じように増えるわけじゃない。実質的には生活が苦しくなる一方じゃ!」

    「年金だけでは暮らしが厳しいという声は、私も重く受け止めております」

    議員が答えると、
    5Gの一人が間髪入れずに返した。

    「重く受け止めるのは結構じゃが、こっちの財布は軽くなる一方じゃぞ!」

    会場がドッと沸く。

    さらに別の爺が続けた。

    「年金の額によっては、生活保護を受ける世帯より厳しい暮らしをしている人だっておる。

    もちろん世帯や住んでいる地域によって違うのは分かっとる。

    じゃが、真面目に働いて保険料を納めてきた者が、老後に不安を抱え続けるのはおかしくないか?」

    「制度全体のバランスを考えながら、改善に努めてまいります」

    「バランス、バランスと言うが、
    いつも国民側に負担が傾いとる気がするのう!」

    ここで、5Gの一人がさらに追い打ちをかけた。

    「国民には節約をお願いするんじゃろ?ならば、政治家の皆さんも身を切る改革を見せてくれんかのう。

    議員の待遇や、議員年金を含めた制度のあり方も、きちんと議論してほしいもんじゃ!」

    議員の笑顔が少し引きつった。

    「ご意見として、しっかり受け止めさせていただきます」

    「おお、受け止めてくれたか!では、血圧も上がってきたことじゃし、
    次へ行こうか!」

    会場は拍手と笑いに包まれた。


    第二の議題 
    燃料費とエネルギー問題

    「次は、エネルギー価格についてです」

    すると、別の爺が手を挙げた。

    「うちは冬になると灯油ストーブを使うんじゃが、灯油も高くてのう。

    寒さを我慢するか、財布を我慢させるか、毎年悩んどる!」

    「エネルギーの安定供給と価格対策は重要な課題です」

    「そりゃ分かっとる。じゃが、国民は毎日、暖房を使うかどうかまで考えにゃならんのじゃ!」

    そこへ、隣の爺が口を挟む。

    「アメリカがイランを攻撃したとか、世界情勢がどうとか、ニュースではいろいろ言っとるが……」

    少し間を置いて、ニヤリ。

    「そんなの、イラン!」

    「わははははは!」

    会場に笑いが広がった。

    「おいおい、ダジャレで済む問題じゃないぞ!」

    「分かっとるわい!だからこそ、
    海外の情勢に振り回されにくいエネルギー政策を考えてほしいと言っとるんじゃ!」

    議員はうなずきながらメモを取った。


    第三の議題 
    消費税と税金の使い道

    「続いて、税制についてご意見はありますか?」

    5Gの一人が、待ってましたとばかりに立ち上がった。

    「消費税じゃよ、消費税!」

    「食料品の消費税については、税率を引き下げる案も検討されております」

    「ほう。今度は食料品を8%から1%にする案があるそうじゃな?」

    「はい。現時点では、期間を区切った軽減策として検討されているものです」

    「なるほど。じゃが、2年後には元の8%に戻すという話もある。
    上げたり下げたり、国民の財布はどうすりゃええんじゃ!」

    別の爺が続ける。

    「消費税が上がるたびに、こっちはアップアップじゃ!」

    「わはははは!」

    「それに、税率を下げるのはありがたいが、そもそも税金が何に使われているのか、国民に分かりやすく説明してほしいんじゃ!」

    「財源との兼ね合いもございますので……」

    「また財源かい!」

    5Gの一人が大きく手を振った。

    「国民に負担を求めるときは、すぐ財源の話になる。ならば、使う側も無駄がないか、きちんと説明してもらわにゃ困るぞ!」

    議員は、
    今度は少し長めにうなずいた。


    第四の議題 医療と介護、長生きするほど負担が増える?

    「次は、医療と介護についてです」

    すると、
    5Gの一人が深いため息をついた。

    「長生きするのも、なかなか大変な時代になったのう」

    「どういうことでしょうか?」

    「病院へ行けば医療費、薬をもらえば薬代、介護が必要になれば介護保険料。

    年金からいろいろ差し引かれて、
    手元に残る金額はどんどん少なくなる!」

    別の爺が続ける。

    「介護保険料だって上がる地域がある。自分が介護を受ける側になるかもしれんのに、支える側の負担も増えていく。これでは、安心して年を重ねられんぞ!」

    議員は答えた。

    「高齢化が進む中で、医療や介護の制度を持続可能なものにしていく
    必要があります」

    「持続可能、持続可能って、制度を持続させるために、国民の生活が持続できなくなったら本末転倒じゃろ!」

    会場から大きな拍手が起きた。

    「もちろん、現役世代の負担も考えにゃならん。高齢者だけ、若者だけに押しつけるんじゃなく、誰もが納得できる仕組みにしてほしいんじゃ!」

    議員は、何度もうなずいた。


    第五の議題 便利なデジタル社会の落とし穴

    「次は、デジタル化についてです」

    5Gの一人が、待ってましたとばかりに手を挙げた。

    「最近は何でもスマホ、スマホじゃな!」

    「行政手続きも、買い物も、予約も、便利になっております」

    「そりゃ、使える人には便利じゃろうよ!」

    別の爺が続ける。

    「じゃが、スマホが苦手な人はどうするんじゃ?アプリを入れろ、暗証番号を設定しろ、本人確認をしろ。画面が変われば分からんようになる!」

    「デジタル化を進めることで、行政サービスの効率化を図っております」

    「効率化は結構じゃ!じゃが、便利にすることと、使えん人を置き去りにすることは違うぞ!」

    隣の爺が追い打ちをかけた。

    「スマホを持っていない人、操作が難しい人、通信環境が悪い地域の人。そういう人たちにも、窓口や電話などの選択肢を残しておいてほしいんじゃ!」

    「誰一人取り残さないデジタル社会を目指してまいります」

    「おお、その言葉は立派じゃ!では、誰一人取り残されていないか、現場を見て確かめてくれんかのう!」

    議員は、
    またしても苦笑いを浮かべた。


    第六の議題 
    地方の交通と買い物問題

    「次は、地域の暮らしについてです」

    今度は、少し年配の爺が立ち上がった。

    「この辺りもバスの本数が減ってきた。近所の店も閉店してしまった。車を運転できなくなったら、買い物にも病院にも行けんようになるぞ!」

    「公共交通の維持は、地方にとって重要な課題です」

    「重要なのは分かっとる。じゃが、バスが減り、タクシーは高く、スーパーは遠い。食料品を買いに行くだけで一苦労じゃ!」

    別の爺が言った。

    「そのうち、食べ物までダウンロードする時代になるんじゃないか?」

    「それは、さすがに難しいでしょうね」

    「じゃろうな!じゃが、買い物に行けん人にとっては、食べ物が目の前に届かんというのは、笑い話じゃないんじゃ!」

    会場の空気が少し変わった。

    「高齢者だけの問題ではない。免許を返納した人、障害のある人、子育て中の人、車を持たない若者。地域で暮らし続けられる交通と買い物の仕組みを考えてほしいんじゃ!」

    議員は真剣な表情でメモを取った。


    第七の議題 
    災害大国なのに、
    防災は大丈夫か?

    「最後に、防災についてご意見を伺います」

    その瞬間、5Gの一人の表情が変わった。

    「おお、これは言わせてもらおう!」

    「私は防災士としても申し上げたい。日本は地震、台風、大雨、大雪など、さまざまな災害に備えなければならん国じゃ!」

    「防災対策は、国としても重要な課題と認識しております」

    「それは分かっとる。じゃが、災害が起きたとき、避難所のトイレは足りるのか?食料は十分なのか?夏の暑さや冬の寒さに対応できるのか?」

    別の爺が続ける。

    「高齢者や車椅子を使う人、乳幼児を連れた人、持病のある人。みんなが安心して避難できる環境になっとるのか?」

    「自治体と連携しながら、避難所の環境改善を進めております」

    「自助、共助、公助。どれも大切じゃ。じゃが、公助が届くまでに時間がかかることもある。だからこそ、地域の備えと行政の支援体制を、平時から整えておかにゃならん!」

    そして、最後にこう言った。

    「災害は、政治家の答弁を待ってはくれんぞ!」

    会場が静まり返った。

    「災害が起きてから検討します、では遅いんじゃ。備えは、何も起きていない今こそ進めるもんじゃろう!」

    議員は、深く頭を下げた。


    最後の議題 
    政治家の身を切る改革とは?

    懇談会も、いよいよ終盤。

    司会者が「最後に、何かご意見はありますか?」と尋ねた。

    すると、5Gの一人がゆっくり立ち上がった。

    「最後に、一つだけ聞かせてもらおうかのう」

    「はい、どうぞ」

    「国民には、節約してください、負担をお願いします、我慢してくださいと言う。じゃが、政治家の皆さんは、何を我慢して、何を変えてくれるんじゃ?」

    会場がざわついた。

    「政治にはお金も人手も必要ですし、さまざまな事情がございます」

    「そりゃ分かっとる。じゃが、国民に改革を求めるなら、政治家自身も改革する姿を見せてほしいんじゃ!」

    別の爺が続ける。

    「選挙のときだけ、国民の声を聞きます、暮らしを守りますと言うのは簡単じゃ。大切なのは、選挙が終わったあとじゃろう?」

    「皆さまの声を真摯に受け止め、
    今後の政策に反映できるよう努力してまいります」

    議員は、最後まで丁寧に答えた。

    すると、
    5Gの一人がニヤリと笑った。

    「おお、ありがたい!ところで、
    いつ実行してくれるんじゃ?」

    「関係各所と調整を重ねながら、
    着実に取り組んでまいります」

    「ほうほう、調整を重ねるんじゃな?」

    「はい」

    「では、わしらも次の選挙まで、
    投票するかどうかをじっくり調整させてもらおうかのう!」

    「わははははは!」

    会場は大爆笑!

    議員は笑顔を浮かべていたが、
    その表情はどこか引きつっていた。


    終幕 
    爺たちの声は届いたのか?

    懇談会が終わり、
    参加者たちは会場を後にした。

    議員は最後まで笑顔で、参加者一人ひとりに頭を下げていた。

    5Gの面々も、
    満足そうに会場を出ていく。

    「いやあ、今日は言いたいことを言ったのう!」

    「まったくじゃ。政治家も大変じゃな」

    「しかし、わしらの話を聞いて、
    何か変わるかのう?」

    すると、先頭を歩いていた爺が立ち止まり、こう言った。

    「それは、これからじゃよ」

    「どういう意味じゃ?」

    「今日の懇談会で、政治家が話を聞いたことは事実じゃ。じゃが、聞いたことと、実行したことは違う。大切なのは、今日の話が明日からの政治にどう反映されるかじゃろう」

    別の爺がうなずいた。

    「そうじゃな。わしらも、言いっぱなしではいかん。政治に関心を持ち続けて、何が実現したのか、何が実現していないのか、ちゃんと見ていかにゃならん!」

    「おお、そうじゃ!次に会うときは、今日の宿題の答え合わせじゃな!」

    「よし!次回も5Gで乗り込むぞ!」

    「おう!」

    こうして、5Gの爺たちは、次の懇談会に向けて意気揚々と帰っていった。

    さて、今日の懇談会で語られた声は、政治を動かすきっかけになるのだろうか。

    それとも、議事録の中に静かに眠ることになるのだろうか。

    政治家に必要なのは、
    立派な答弁だけではない。

    国民に必要なのも、
    文句を言うことだけではない。

    聞く側には実行する責任があり、
    伝える側には見届ける責任がある。

    そして、選ぶ側には、
    次の一票を考える責任がある。

    政治は、
    政治家だけのものではない。

    ……とはいえ。

    次回の懇談会でも、5Gの爺たちが黙っているとは思えない。

    なにしろ、あの爺たち。

    口だけは、
    まだまだ現役なのだから。

    わははははは♪

                 爺🔚

    後書き――なぜ、5G(爺)に政治を語らせたのか?

    今回、なぜ政治をテーマにした記事を書こうと思ったのか?をちょいと
    語っておきたい☝️

    それは、
    日頃から私自身が感じている政治への疑問や関心事を、一度、物語という形にしてみたかったからなんよ☝️

    国内に目を向ければ、止まらない物価高、年金や医療・介護の問題、増え続ける国民の負担😮‍💨

    一方、海外に目を向ければ、紛争や国際情勢の変化、エネルギー価格の不安定さなど、私たちの日常生活にも直接影響を及ぼす問題が山積していますよね、アメリカとイランの紛争も『なにしてんねん💢』と言う思いで見てます。

    そんな中、政府は国民の生活を守るために、どのような対策を講じようとしているのか。

    そして、その政策は本当に国民の目線に立ったものなのだろうか?

    例えば、物価高対策の一つとして議論されている、食料品の消費税を一時的に8%から1%へ引き下げ、2年後には再び8%に戻すという案。

    確かに、税率が下がれば家計にとっては助かります。

    しかし、そこで考えたいのは、その2年間で物価高対策で、何を実現できるのかということです☝️

    物価高の根本的な原因にどこまで対策を講じられるのか。

    賃金や年金、エネルギー価格、社会保障など、国民生活を取り巻く問題をどこまで改善できるのか?

    そして、2年後に税率を戻したとき、国民が納得できるだけの成果を示せるのだろうか。

    一時的に負担を軽くすることと、将来にわたって安心して暮らせる社会をつくることは、同じではないと私は思ってるんですよ☝️

    だからこそ、政策を打ち出すことだけでなく、その先に何を実現するのかまで考えてほしいと思うのです。

    そんな日頃の思いを、今回はあえて5G(爺)という、遠慮も忖度もない面々に託してみましたw😚

    難しい政治の話も、爺たちが好き勝手に物申せば、少しは身近に感じてもらえるのではないか🙌とね。

    笑いを交えながらも、
    時には核心を突く。

    そんな5Gらしいやり取りを通して、読者の皆さんにも政治を自分の生活と結びつけて考えてもらえたらと思っています( ´∀`)

    もちろん、政治に対する考え方や政策への評価は、人それぞれ違って当然です。

    大切なのは、誰かの意見をそのまま受け入れることでも、ただ批判することでもありません。

    何が問題で、どんな対策が必要なのか。そして、その政策によって本当に暮らしは良くなったのか。・・

    私たち一人ひとりが関心を持ち、考え続けることではないでしょうか。

    政治家が国民の声を聞くことは大切です。

    しかし、聞いただけで終わってしまっては意味がありません。

    そして、私たち国民も、言いっぱなしではなく、その後の政治の動きを見届ける必要があります。

    そんな思いを込めた、
    今回の5G(爺)の公開討論会。

    さて、爺たちの物申す声は、政治を動かすきっかけになるのか?🤔

    それとも、またしても議事録の中で眠ってしまうのか……。🫥

    次回の5Gにも、
    ぜひご期待ください。

    なにしろ、あの爺たち。

    政治家よりも、まだまだ口が達者ですからね!🤣🤣

                                                     おしまい。

     
     

    目連

     
     
    目連です★防災士★ 自衛官として10年間勤務(3等陸曹) 阪神淡路大震災等、多数災害派遣の経験あり。 昭和から平成にかけて激動の10年間を勤務。 世の中を斜めから眺めるのが趣味 日常から妄想まで好き勝手に書きます。 役に立つかは、妄想次第🤣 以後お見知り置きを👍 爺end

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