
シカゴで一か八か【アマノ文筆クラブ】
彼女がいない
あれ、もう起きたのか
腕の重みがなくなっていて少し、さみしい
あんなに、2人とも熱かったのに、今はからだも、シーツもすっかりエアコンの風で冷えていた
「ねえ、ねぇ
『銀鮭と舞茸の白トリュフ風味』
と
『地中海シーフード』
どっちがいい?」
洗面所から彼女の声がきこえる
「何の話?」
俺は、脱ぎ捨てたボクサーパンツを探しながら答える
あれ、ない、どこいった?
「お昼ご飯のはなし、だよー」
彼女が、戻ってくる
俺のパンツを振り回りながら笑っている
かわいい
「パンツ返して」
「ヤダ」
「じゃ、このままでいるよ」
俺はまた彼女を抱きしめる
彼女は俺のTシャツを羽織っていて、それがまた俺を刺激してしまった
彼女はくすくす笑いながら俺のパンツを投げ捨てた
「ピザ、頼もうよ」
ああ、ピザのメニューか、さっきの
俺は頷きながら、彼女の胸に顔を埋める
「こら、こら、んーもう」
「ね、シカゴピザの1番目のメニューか8番目のメニューかどっちがいい?」
彼女の胸の中で答える
「なんで、1と、8なの?」
「一か八か」
なに?ん?
「一か八か」
シカゴピザで一か八か
意味分かんないけど、とにかく彼女が
かわいい、俺はピザを頼むよりもおかわりして食べたいものあるんだけどな
と、そのまま彼女を抱きしめ続けた
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