
自分らしい服。
高校生、大学生だった頃を思い返すと、ブランドや色、サイズ感にそれほど拘らず、良い意味で何でも着ていた。
友人が着ているブランドを調べることもあったし、一緒に店舗へ行って、そのブランドがつくる空気感を感じることもあった。
今思えば、「あの人が着ているから格好いい」という感覚も、服を選ぶ大きな理由だったのだと思う。
それから年齢を重ねるにつれて、少しずつ自分らしいスタイルが見えてきた。
ブランド名よりも、シルエット。
色だけではなく、生地。
実際に袖を通したときの着心地。
もちろん、今でもブランドの背景や、そこに込められた想いを調べてから買う癖は残っている。
その中で、素直に「格好いいな」と思えるものがある。
例えば、Made in USA。
無骨で、決して今の時代に合わせたものばかりではない。
それでも、モノづくりへの拘りやクラフトマンシップを感じる。
長く使うことを前提に、流行に左右されず、普遍的で変わらない。
そんな背景を知ると、その服を着ること自体に安心感が生まれる。
着ていて無理をしていない。
誰かにどう見られるかを気にするより、自分自身が落ち着いていられる。
鏡を見たときに、
「やっぱり、これが自分らしいな。」
と思える。
昔は、周りからどう見えるかを気にして服を選んでいた。
今は少し違う。
他人からどう見られるかより、
自分がその服を着て、どう感じるか。
そこを大切にするようになった。
服は、自分を飾るためだけのものではないのかもしれない。
自分らしくいるために、安心して身に纏えるもの。
だから、
着心地と心理的な安心は、服を着るという行為に必要不可欠な要素なのだと思う。