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Photo byteruki1

原油急伸でドル円163円。このニュースで"何かしなきゃ"と思ったら危険信号

    今朝、ニュースを開いたら、またこの組み合わせだった。原油が急伸、ドル円は163円台。

    数字だけ見ると、なんとなく「今日は動いた方がいい日」に見える。でもそう思った時点で、もう危ない。

    まず何が起きてるか、簡潔に書く。

    アメリカとイランの軍事衝突がここにきてまた激しくなってる。トランプ大統領は核関連施設とされる山への攻撃を警告していて、米軍はここ数日、イランへの攻撃を続けてると報じられてる。
    これを受けて原油には地政学リスクの分だけ上乗せが乗って、直近で3%近く急伸した。ドル円もインフレ懸念とリスク回避が絡んで163円台まで円安が進んでる。
    株の方は、アルファベットやテスラの決算を控えて様子見ムードが強く、方向感の乏しい展開が続いてる。

    「戦争」「急騰」「◯週間ぶり」みたいな強い言葉が並ぶニュースの日ほど、初心者が事故りやすい。

    今見てるのはニュースの中身より「反応の大きさと持続時間」の方だ。
    原油とドル円は素直にニュースに反応して動いた。
    でも日経は、週の前半あれだけ上げ幅を作ったのに、終盤で失速して結局マイナスで終わってる。これは「材料に飛びついた資金が、最後まで持ちこたえられなかった」ってことだと俺は見てる。
    強いニュースが出た日ほど、値動きの初動と終値がズレやすい。
    だから寄り付き直後の勢いだけでは判断しない。
    終値ベースでどっちに資金が残ったかを確認してから動くつもりでいる。
    具体的には、ドル円が163円台を維持したまま東京の取引時間に入っていくかどうかを見てる。維持できずに162円台後半まで戻すようなら、今の円安は米国側の勢いだけで、日本時間に入って腰折れするパターンだと判断する。
    原油とドル円が同じ方向にどこまで一緒に動き続けるかも、地味だけど毎回見てるポイントだ。

    実は数ヶ月前、似たような地政学ニュースの朝に、見出しだけ見て成行でドル円のロングを打ちかけたことがある。
    指が注文ボタンの上まで行って、直前でチャートを見返したら、いつも自分が待ってる条件のどれも揃ってなかった。
    結局その日は指を止めて事なきを得たけど、あの「早く押さないと乗り遅れる」って焦りの感覚は理解できる。
    あの時もし勢いのまま入ってたらどうなってたかは分からない。
    勝ってたかもしれないし、負けてたかもしれない。でも「条件が揃ってないのに入った」という事実だけは、勝っても負けても俺の中に残る。それが一番怖い。

    「戦争」「急騰」「◯年ぶり」みたいな強い言葉がニュースに並ぶと、頭のどこかで「これは大きいから、今日は入っておかないと乗り遅れる」って声が出てくる。

    パチスロで台がやたら連チャンしてる時に「今行かないと損する」って台に吸い寄せられる感覚とほぼ同じ。
    ニュースの強さと、自分の口座が儲かる確率は、まったく別の話なのに、脳内では同じ「今すぐ動け」のボタンが押される。

    俺が今やってるのは、強いニュースの見出しを読んだ直後の1〜2時間は、基本ノーポジで様子見ることだ。
    見出しの強さで入るんじゃなくて、その後のチャートが実際にどっちに寄ったかを確認してから、いつも通りの条件が揃ってるかだけを見る。
    条件が揃ってなければ、どれだけニュースが派手でも見送る。
    地政学リスクの記事に「今日はここまで上がる」なんて書いてあっても、それを鵜呑みにして動くことはしない。

    この米イランの衝突、今回が初めてじゃない。数ヶ月前から攻撃と沈静化を繰り返してて、原油が跳ねてはしばらくすると落ち着く、を何度か経験してきた市場でもある。
    だから今回も「いつも通りすぐ戻るはず」と決めつけるのも、逆に「今度こそ本当にヤバい」と決めつけるのも、どっちも俺はやらない。
    毎回同じ反応をするとは限らないから、今日の値動きは今日の値動きとして見る。

    ボラティリティが上がってる日は、いつものロットのままエントリーしない。
    条件が揃って入る場合でも、普段の半分くらいまで下げる。
    理由は単純で、値幅が普段より大きい日は、同じpips数の損切りでも実際の損失額の意味合いが変わってくるからだ。
    ニュースで気持ちが上がってる日に、いつもと同じロットで入ると、勝っても負けても気持ちの振れ幅が大きくなって、次の判断が雑になる。
    だから「動く日こそロットを下げる」は、俺の中でかなり優先順位が高いルールになってる。

    初心者がやりがちなのは、指標や要人発言のニュースを見て、方向感だけで飛び乗ることだ。
    上がってるから買う、下がってるから売る、っていうシンプルな理由だけで。
    俺も新人の頃は同じだった。値動きの理由が分かった気になった瞬間が、一番危ない。
    理由が分かったつもりでも、その理由が今日一日効き続ける保証はどこにもない。原油とイランの話だって、この後アルファベットやテスラの決算次第で、あっさり主役が入れ替わることだってある。

    こういう記事を書くたびに思うんだけど、初心者のうちほど「材料を追いかける」方に気持ちが向きやすい。
    でも実際に口座を減らすのは、材料そのものじゃなくて、材料に振り回されて崩した自分のルールの方。

    原油とドル円が大きく動いてる日は、正直チャートを開くだけでちょっとソワソワする。でもそのソワソワに従ってポジションを持つのと、条件が揃うまで待つのは、まったく別の話だ。

    ニュースが激しい日ほど、何もしないことが一番難しくて、一番効く。

    ※投資は自己責任です。

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    トレードコンテスト上位2回(3,727人中23位/暗号資産 3,386人中4位)。 姪に「私にもわかるように書いてよ」と言われてから、誰でもわかる言葉で書いています。 誰がやっても同じ判断になる"手順"だけを発信中。

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