
【旅とラジオ】瀬戸内のイメージが強い|広島県三次市
こんにちは、ラジオと地理です。
今回と次回は、広島県での受信について書いて参りますが、個人的に同県を訪れた回数を振り返ってみると、高校(神奈川県)時代の修学旅行を皮切りに、6回になりました。
ところが、よくよく考えてみると、行き先はいずれも広島市とその周辺(例えば宮島)だけ…なのですね。
「広島県」と聞くと、瀬戸内側に位置しますから「温暖な瀬戸内気候」といったイメージをお持ちの方が多いでしょう。
ところが、実際はこの穏やかな瀬戸内の風景から、中国山地の豪雪地帯までが一つの県の中に共存している、意外にも多彩な県域なのですね。
ほんの数十キロ移動するだけで、天候や景色が大きく変わる…そんな県であることは、意外と知られていない?のではないかと。
同県は決して広島市だけではなく、東部の備後(びんご)地方には福山や尾道、さらに県北部には中国道沿線の三次(みよし)や庄原(しょうばら)などの都市がありますね。
これらの各地は、個人的には通り過ぎたことしかなく「いつか訪れてみたい」と前から思っていました。
そんな矢先、民放AM(中波)局である中国放送(RCCラジオ)が、今年(2026年)2月から、AM中継局のうち三次局と府中局を休止するとのニュースが飛び込んで来たのです。
そこで早速、昨年11月に行って参りました。
三次と府中の位置
まず三次市ですが、県北部における中心都市で、広島市内からおよそ60kmの距離。東西に中国自動車道が走り、南北には尾道自動車道と松江自動車道とも交差していて、県北の交通の要所としても知られていますね。
鉄道では、広島駅からJR芸備(げいび)線で1時間と少し、福山駅からは、JR福塩(ふくえん)線という路線があります。
続いて府中市ですが、こちらは福山市のすぐ近くに位置しており、福山中心部からは直線距離で15kmほど。
JR福塩線を利用すれば45分で着きますので、生活圏としては福山と近い関係ですね。

ご存じの方も多いでしょうが「府中」という地名は全国的に多くて、東京都にも府中市があります。
市名としては、東京と広島の府中は全国でも稀な、漢字も読みも全く同じの市ですね。(他に北海道と福島県の伊達市)
ところが実は同じ県内にも、漢字も読みも全く同じ「府中町」が!
地元では「市」の方を旧国名を被せて「備後府中」、「町」の方を「安芸(あき)府中」と呼んで区別しています。
「町」は周囲を広島市に囲まれていますが、クルマのマツダ本社と工場があって、税収豊かな自治体としても知られていますね。

空港からは意外にも等距離
今回、飛行機か?新幹線か?を検討したのですが、結果的に羽田からANAで広島空港に行き、レンタカーで三次に宿泊。
翌日は府中と福山を経由して、空港に戻ることとしました。
空港は福山と広島市の中間付近、山陽道に近い山間部にあるので、広島市内、三次、府中いずれも空港から同じ位の距離感(車で1時間~1時間半)なんですね。(上図参照)
目的地が広島市内であれば、空港から市内へは1時間以上かかるので、新幹線の方が便利な気がします。
ただし三次の場合、鉄道orバスで三次に行くには、まず広島市内に行ってから芸備線orバスに乗る形になり、遠回りになってしまいます。
空港から、直接三次まで行くバスはありません。
一方、福山経由ですと、空港から福山駅まではバスが多数ありますが、問題はその先。
福山から三次に至るJR福塩線は、府中から先、三次までの間が1日4~5本しかありません。
並行するバス路線もないので、実質的にレンタカーしか選択肢がない感じでした。
どんな所だった?
三次と東隣の庄原をざっと走ってみた印象は、周辺の山が低めで緩やかな山間部に囲まれた盆地だな…といった感じでした。
気になったのは(11月末ですが)朝晩が結構冷えたこと。
Wikipedia「三次市」の「気候」によると「中国山地の内陸性気候であり、盆地のため、夏の日中は気温が上がりやすいものの、熱帯夜は少な目。
冬は仙台や福島など、東北の県庁都市と同等で比較的寒い。
冬は山間部が豪雪地帯。市内でも年に数回は積雪30cm程度のまとまった雪が降り、スノータイヤは必須」だそうで…
冒頭でも触れた通り、やっぱり瀬戸内沿岸とはえらい違いですね。

結果はどうだったの?
日中帯(10時頃)でしたが、これは地上波の伸びを知りたいので、混信が発生しやすい夜間を避けたいから。
聞いた場所は中国道・三次ICの近くで、市街地より少し高台にあるマツダのテストコース(三次試験場)の近隣でした。
やっぱり広島を走るのでしたら、マツダ車ですね😊
これは偶然ですが、借りたクルマも広島ナンバーのマツダ車でした。
受信機は気軽に持ち運んで簡単に楽しめる、ソニー製のカード型ラジオ(SRF-T355)のみです(これも私のポリシー)
なお、AMは県内の各局は強めでしたので、離れた局のみ記してみます。
【AMの主な受信結果】
左から周波数(kHz)、局名、送信地/出力、電波の強さ、の順
558 ラジオ関西・親局(淡路島/20kW) 弱い
603 NHK第一・岡山(岡山市/5kW) 弱い
612 NHK第一・福岡(春日市/100kW) 弱い
639 NHK第一・大分(大分市/5kW) メチャ弱い
666 NHK第一・大阪(堺市/100kW) やや弱い
828 NHK第ニ・大阪(羽曳野市/300kW) 普通
963 NHK第一・松山(松山市/5kW) 弱い
1008 ABCラジオ・親局(高石市/50kW)弱い
1179 MBSラジオ・親局(高石市/50kW)普通
1314 ラジオ大阪・親局(堺市/50kW)弱い
1494 RSKラジオ/山陽放送・親局(岡山市・10kW)普通
【FMの受信結果】
左から周波数(MHz)、局名、送信地/出力、電波の強さ、の順
81.9 NHK-FM・広島(東広島市豊栄/100W) 弱い
83.1 NHK-FM・広島(三次市甲奴/10W) 弱い
83.5 広島FM (三次/100W)メチャ強い
84.5 NHK-FM・広島(三次/100W) メチャ強い
85.1 NHK-FM・広島(庄原市西城/3W) 強い
94.6 RCCラジオ(中国放送)FM補完(三次/100W)メチャ強い
何か興味深い結果はあったの?
結果、AMが約20局でFMが僅か6局となりましたが、AMは在阪局が続々と聞こえたのが印象に残りました。
なぜかMBSラジオ(1179kHz)が一番強めで、送信所も近く出力も同じハズのABCラジオ(1008kHz)とラジオ大阪(1314kHz)を上回っていましたね。
地図で見ると、三次から大阪府南部へは約240kmもありますが、線を引いてみると岡山市よりやや東から瀬戸内海に入る形となり、意外にも相性が良いようです。(下図)
NHKの第一・第二大阪局も、高出力で大阪府の南部から送信されていますので、同様に強めでした。

盆地のせいか、これ以外の局は全般的に厳しめでした。
三次から日本海沿岸(米子や松江あたり)までは直線で70~80kmありますが、島根県のNHKと民放AM(山陰放送)は確認できず、県境付近の山間部が強力にブロックしているようですね。
西方向は山口放送が既にAMを止めており、NHK山口放送局のAMも最大5kWとあってか、お隣の県にもかかわらず聞こえませんでした。
FMは更に厳しく、周辺から送信されている局のみにとどまりました。
次回は、同じ広島県でもガッツリ瀬戸内側😁の、福山市における受信について書いてみようと思います。
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こちらに一通りございますので、参考までにどうぞ。