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【旅とラジオ】四国の真ん中で受信してみた|徳島県三好市池田

    こんにちは、ラジオと地理です。
    ところで、全国には「みよし」と読む市が3つもあるのです。
    一部の例外(府中市と伊達市)を除き、市名の重複はご法度なので、漢字を変えたり平仮名にしたり、鉄道の駅名みたいに旧国名を付けたり…しますね。
    この3つとは「広島県三次市」「愛知県みよし市」そして「徳島県三好市」なのですが、今回は最後の徳島県についてご紹介します。

    1 なぜ三好市を選んだの?

    (私を含めた)中高年世代の方でしたら、野球好きの方も多いでしょうが、甲子園の常連校だった「池田高校」は記憶にありませんか?
    部員僅か11人で準優勝した「さわやかイレブン」や、名将「蔦監督」で有名でしたよね!
    この池田高校がある三好市は、以前の三好郡池田町と周辺の自治体が合併して発足したのですが、今でも玄関口のJR駅名は「阿波池田」ですし、私も含めて「池田」の方がピンと来る方が多いのでは?と勝手に思っています。

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    JRの駅名は今でも「阿波池田」

    実はこの三好市、位置的に「四国の中心」とも言える立地条件なのです。
    徳島県ではありますが、四国の他3県(香川、愛媛、高知)全部に接し、西の方向は瀬戸内海も近いのですね。
    県境を隔ててすぐお隣りの愛媛県は「四国中央」と名乗る市ですが(ここも以前の「川之江」と「伊予三島」の方がピンと来るが…)ここからは四国4県の県庁都市(高松、松山、徳島、高知)の全部へ、ほぼ高速道路だけで行けて、いずれも1時間半~2時間前後なのです。(下の地図)
    本州方面も高速で繋がり、このような利便性が高い位置ですから、確かに「四国中央」というのも頷けますね。

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    四国中央市の位置 三好市は東隣となる

    高速の場合は四国中央市ですが、鉄道では愛媛県方面につながる路線が無いものの、拠点は阿波池田でJR土讃線と徳島線の列車が乗り入れます。
    どちらも非電化単線ではありますが、土讃線は岡山と高知を結ぶ特急「南風」が概ね毎時1本も発着しますね。
    周囲を急峻な四国山地と讃岐山脈に囲まれた、静かな山あいの駅なのですが、JR四国では有数の拠点なのです。

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    JR阿波池田駅にて  岡山/高松・高知・徳島各方面への結節点だ

    直接の理由ですが、地元徳島県の民放AMである四国放送(JRT)ラジオと、お隣り愛媛県の南海放送ラジオが来年早々にAM(中波)の送信を休止するので、双方に接する三好市にて聞いてみたかった…のです。

    2 地形的な条件は?

    前述の通り、山間部に囲まれ四国の他3県に隣接している…ことが一番の特徴です。
    かつ、西方向は愛媛・香川各県の県境を越えると瀬戸内海も近く、香川県観音寺市のJR予讃線・豊浜駅近くの海岸線まで、直線で17km程度。
    もう一つ。四国有数の川幅が広い吉野川が、阿波池田付近から徳島市付近の海(和歌山湾)まで、東方向へ直線的に流れています。
    ちょうどJR徳島線と徳島自動車道に挟まれた付近となりますが、この流域は平坦地で電波を遮る高い山がありません。
    すなわち、東方向が平坦で海に通じており、それ以外が山間部となります。
    吉野川は阿波池田付近を境に、さらに上流となる大歩危(おおぼけ)や高知県(大豊町など)方面は急峻な地形となって、流域の平地がとても狭くなりますね。
    距離感ですが、直線ですと徳島市中心部まで約70km、高松市約40km、高知市約60km、松山市まで約100km、そして岡山市まで約70kmとなります。
    特急で高松まで1時間、高知まで1時間10分、徳島まで1時間20分、岡山だと1時間半ですから、確かに「四国の真ん中」と言えそうです。

    3 どんな所で受信した?結果はどうだった?

    駅のすぐ近くにあった公園(へそっこ公園)でトライしました。
    日中帯(14時頃)の受信です(2025年10月)が、これは地上波の伸びを知りたいので、混信が発生しやすい夜間を避けたいから。
    また、同じ県内の各局は当然強力ですので、県外局のみ記します。
    受信機は気軽に持ち運んで簡単に楽しめる、ソニー製のカード型ラジオ(SRF-T355)のみです(これも私のポリシー)
    【FMの受信結果】
    左から周波数(MHz)、局名、送信地、電波の強さ、の順
    78.6  FM香川 (高松市)かなり弱い
    86.0 NHK-FM 高松放送局(高松市) 弱い
    89.2  FM愛媛(新居浜中継局) かなり弱い
    90.3  西日本放送のFM補完局(高松市)弱い
    【AMの受信結果】
    左から周波数(kHz)、局名、送信地/出力、電波の強さ、の順
    531  NHK第一・松山(新居浜市/0.5kW) 普通
    603  NHK第一・岡山(岡山市/5kW) 普通
    666  NHK第一・大阪(堺市/100kW) 普通
    828  NHK第二・大阪(羽曳野市/300kW)強い
    900  高知放送・親局(高知市/5kW) 弱い
    963 NHK第一・松山(松山市/5kW) 弱い
    990  NHK第一・高知(高知市/10kW) 普通
    1035 NHK第二・高松(高松市/1kW) 普通
    1116 南海放送・親局(松山市/5kW) 弱い
    1152  NHK第ニ・高知(高知市/10kW) 普通
    1431 和歌山放送・親局(和歌山市/5kW)普通
    1494 山陽放送・親局(岡山市/5kW) 普通
    1584 NHK第一・高松(観音寺市/0.1kW)普通

    4 なんか興味深い結果はあったの?

    2026年3月に廃止されてしまったのですが、300kWの高出力であるNHK第二・大阪局(828kHz)が、とても強かったことが印象に残っています。
    四国他県のNHK各局を抑え、徳島県内各局と同じ位の強さで聞こえていましたね。

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    NHK第二大阪局が強力に聞こえた
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    意外と海上の比率が高そう

    ハイパワーなことが最大の理由ですが、送信地である羽曳野から阿波池田まで、意外にも海上の比率が高く、これも影響していそうな感じ。
    NHK第一・大阪局も送信所は堺市ですが、第二がある羽曳野市との境界ですね。
    よって、場所的にほぼ同じで、双方とも阿波池田まで直線距離が約170kmもありますが、出力が高い(100kW)ことが効いています。
    FMは予想通り県外局が弱かったですね。

    引き続き、全国各地で聞いた内容を書いてまいります。

    5 参考記事のご紹介

    こちらに一通りございますので、参考までにどうぞ。


     
     
    ラジオ受信から、地理・地形・文化を読み解いています。 なぜ海岸で遠くの局が聞けるのか? なぜ山一つで聞ける局が変わるのか? 「電波で地理を見る」面白さを発信。 ラジオ関連記事執筆100本以上(三才ブックス等) /英国ラジオ受信愛好会(BDXC) /日本地図学会/地理学専攻

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