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秋、ってね。

    「今日から、秋です」って、
    誰かが教えてくれるものじゃないんだよ。


    朝、カーテンを開けたとき。

    いつもと同じように窓を開けたのに、
    入ってくる風が、ほんの少し違っていたりする。


    学校からの帰り道。

    まだ外が明るいと思っていたのに、
    気づけば空が、少しずつ暗くなっていたりする。


    冷たいジュースよりも、
    あたたかいココアを飲みたくなったり。


    「そろそろ長袖かな」なんて言いながら、
    母が衣替えをしてくれていたり。


    そういう小さなことが、
    ひとつ、またひとつ
    いつの間にか増えていて、

    「ああ、秋なんだな」

    って、気づくものだったりする。


    小さい頃のわたしは、
    秋がいつ来てくれるかと、
    待ちぼうけしていたね。


    夏休みが終わって、学校が始まって。

    それでも、まだ暑くて。

    まわりは楽しそうにしているのに、
    わたしは、どこか馴染めなくて。



    住んでいた団地の庭先を眺めて、

    「コスモス、咲かないかな。」

    そんなことを思いながら、
    毎日、待っていたっけ。



    葉っぱの色が変わるのも。

    聞こえる虫の声が変わるのも。

    夕方に感じる風が変わるのも。


    少しずつ、少しずつ。


    秋は、
    大きな音を立てずにやってくる。



    だからね。

    急いで見つけようとしなくても、大丈夫だよ。



    いつのまにか、
    秋の風が両手を広げていて、
    わたしをそっとやさしく迎え入れてくれるから。




    今年も、なんだかんだで
    気づけば秋がやってきていた。


    わたしは今、
    あの頃よりも少しだけ、
    秋の気配に気づけるようになった。


    コスモスが咲くまでの時間も、
    良いものだね。




    こちらの記事で、
    3時のおやつさんの企画に
    参加させていただきます。

     

    わたしは小さい頃から、
    秋を心待ちにしていた子だったような気がします。


    新しい環境に慣れるのには、周りよりも
    少し(いや…だいぶ?)時間がかかったし。

    秋に行われていたマラソン大会も
    毎回最下位で、大嫌いだったけれど。


    それでも、
    苦手なアクティビティの数々から
    少しだけ距離を置ける気がする冬に向かっていく。

    そんな通過点の秋が来ると、
    ちょっと安心するというか。



    だからなのかな。


    一年の中でも特有の忙しさがあるけれど
    秋が来ると、
    今でも少し、ほっとするのです。


    今日は、季節を味わうことができるようになった今のわたしから、幼い頃のわたしに向けたお手紙を書いてみました。



    3時のおやつさん
    ステキな企画をありがとうございます。

    どうぞよろしくお願いします🍀✨️



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    #秋のお便りnote


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