
離婚した専業主婦が英会話講師になるまで
離婚が決まった時、不思議と悲しくありませんでした。
子供は二人、まだ小学生。親権は私。
ブランクだらけの元専業主婦。
客観的に見れば絶望的な状況のはずだった。
でも私が感じたのは、清々しさと自由だったんです。
離婚が正式に決まる前から、なんとなく予感はしていました。
だから、先のことを考えたら動いた、というか、動かざるを得なかった。
そこで私は無謀にも、英語の専門学校に通ってプロにちゃんと教わることにしたのです。
英語を選んだ理由はシンプルでした。好きだったから。どうせ働くなら、好きなことで食べていきたかった。
専門学校在学中、少しずつリサーチして卒業後の仕事を探していましたが、家事や子育て、学校の課題や予習復習をしながらの就職活動は思った以上に難航しました。
卒業の日が近づくにつれ、だんだんと焦りが。
英語系の事務は望みが薄い(当時は安定的に収入を得られることが最優先で、事務の選択肢しかありませんでした)。直前まで専業主婦で10年以上のブランクあり、小学生の子供が2人いてシングルマザー。
一体どんな会社が採用してくれるというのでしょう。
最初は本当に生活のため、友達のツテで紹介してもらったデータ入力の期間限定派遣の仕事に。
契約満了後、その会社の紹介で子会社に営業事務の正社員として採用されました。
3ヶ月の試用期間の後、正社員になれるというのは当時の私にとって最高に有り難い条件でした。
だけど......
ずっとくすぶっていた。
何かが違う。
ここで正社員になれば、安定的に働けて子供達のためにも良いことだ。
半年くらいずっと葛藤していました。
そして、迷いながらある大手英会話スクールのHPを眺めていた時、ふと「求人」の文字が飛び込んできたのです。
HPの画面の中では一番小さい、目立たないフォントでしたが、私にはその文字だけが金色に輝いて、浮き出て見えたんです。
これは......絶対無理だけど応募するだけならいいのかも⁈
そんなふうに考えていたら、久しぶりに気持ちが高揚して来るのが分かりました。
そうだ、せっかく専門学校であれだけ頑張って来たのに、このまま英語全く使わない仕事で一生を終えるなんて、拷問だ。
そう思い始めたら、思考がもう止まらなくなってしまい、気づいたら私は「応募フォーム」に必死で書き込んでいました。
どうせ書類で落ちる。
でも、それなら諦めもつく。
それから10日後くらいに、そのスクールからメールが届いていたのに気づいて、何も考えずに開いてみると...
次回の面接試験の案内だったんです。
......夢かと思いました、本当に。
それからはトントン拍子に合格して、晴れて非常勤英会話講師として採用、となりました。
でも、甘くないですよね世の中。採用されてからが今までで一番大変だった。
研修は地獄でした。
英語の仕事は未経験、同じ時期に入社した同僚より年上で英語力も劣る、家事育児はワンオペ。