メインコンテンツへスキップ
見出し画像

しずけさ

    一日かなりぶっ通しで宿題をやり続けて、お風呂に入ったあと時計を見たら20時だった。

    やることはないけどただ時間だけが残っていて、何をしようかと考えた。


    やらねばいけないことではなく、ただ自分が自分でやろうと思えることをしようと思った。

    たまたま、今日の分を書き終えた日記が前にあった。
    とても意味なんてなかったけど、それを開き、じっと過去の記録を目で追った。

    何をしているのかと思いつつも、ただじっと、過去を思い出しては、まるで現実逃避のように読み続けた。


    ふと気づいたら、ページをめくる手は止まっていた。
    イヤホンから流れる音楽も、止まっていた。
    繊細な沈黙が私の周りにあるだけになっていた。

    その、イヤホンによって不自然に作られた沈黙に気づいて、それから私は必要としていたものに気づいた。

    そわそわして、落ち着かなくて。でも、何もなく、ただぼうっと宙を見ていたら、
    私が必要としていたのはこの静けさじゃないのかな。

    そう思った。


    気づかなかったのは、人間の不器用さ、のあらわれかもしれない。
    気づいたのだって、そうかもしれない。
    もしかしたら、私だけの不器用さ。
    そうだろうか。
    何か、とてもぎこちない面を見たようだ。


    あなたへのおすすめ