
一で十を知ったら、CDが一から二になった
先日、学生時代から仲の良い友人からLINEが来た。
「姉さんCDどれくらい予約した?!」
#なんのはなしですか
……とはならない。
「とりあえず1枚したけど、結構積む感じ?」
と、返す。
その後いくつかレスポンスがあるが、食い違いはない。うん、そうだよね。合ってる。
ここで話していたのは、とあるイベントのチケット先行抽選券が封入されたCDのこと。
要するに、イベントチケットを手に入れるためにどれだけCDを積むかっていう話である。
「CDどれくらい予約した?!」のひと言だけで何のCDのことか把握して、質問の意図を察するって、実は結構スゴいことなんじゃないか?
筆者を「姉さん」と呼ぶ友人とは、かれこれ15年来の仲だ。これだけ続いていれば「彼女ならこう言いそうだなぁ」は、ある程度想像できる。
先の会話で言うと、たぶん他の人との会話だったら「何のCDのこと?」というワンクッションが入ったりする。会話のテンポがちょっと落ちる。ついでに熱もちょっと冷める。
そんな地味なストレスを感じることなく会話ができるのは、筆者の読解力とか察する力っていうよりもむしろ、オタク同士の共通理解によるところが大きい。互いに知っていることを前提としているから、会話がとてもスムーズ。早い。
もしかしてオタクが早口になっていくのってこういうところなのだろうか。
とはいえ、彼女とは性格がまるっきり違うので、想像できないことも多々、ある。過信してはいけないということは、肝に銘じておきたおいところ。
そんな彼女は、絶賛枚数を悩んでいるらしい。
でも安心してほしい。筆者はなんやかんやでこの手のイベントを当てている。友よ、私が当てたチケットで何度もライブに行ったでしょう。
そのことを思い出した彼女は、「確かに!」「控えめに土日それぞれ…」と言った。
そうか。イベント、2日間あるのか。
………もう1枚積むか。
▽オタ活に余念がない筆者