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No.1にときめくには、私は考えすぎている


    YouTubeを見ていたら、とあるネット配信番組の広告が流れてきた。
    某俳優が一流ホストを目指すドキュメンタリー企画で、なんかとにかくギラギラだった。うーん、こういう空気感、苦手なんだよなぁ。

    念のため言っておくが、これはホストを否定したいわけではない。彼らの姫(=お客さん)を楽しませるスキルに関しては頭が下がる思いである。ただ、姫カットと口にできず、「かわいい」すら素直に受け取れない筆者としては、あの空間がどうにもキツい。いたたまれないのだ。


    話を戻そう。

    YouTubeの広告は、いつもなら「スキップ」が表示されるやいなやタップするのだが、そのドキュメンタリーの広告は、生涯行くことの無さそうな場所への興味からか、思わず見入ってしまった。

    かなり長めの広告で、俳優が実際に接客に入るところも、そのホストクラブにおけるNo.1による接客も見ることができた。そのNo.1ホストの接客に、スタジオの人たちが「おぉ~」とか「流石だわぁ」とか声を上げている。

    そんな中、筆者の感想はというと「これでいいんだ…?」だった。
    なんなら、私の方がホスト向いてるんじゃない?とすら思った。酒は飲めないけど(ダメじゃん)。


    一度見たきりなので詳しいことは覚えていないが、2人組の姫が互いの良くない部分を暴露していた(たぶんお酒の勢い)。
    それに対してNo.1はというと「でもそれって、お互いの全部を見せてるってことだよね!」と返していた。

    ……あれ?

    文字だけ見ると、良いこと言ってるな。めちゃくちゃ上手い返しだ。流石No.1。
    そして私の方がホスト向いてるってのはあまりにも傲慢すぎた。申し訳ない。お詫びして訂正申し上げる。

    こんなにスゴいのに、じゃあなんで自分には響かなかったのだろう。


    もう少し思い出してみると、「台詞っぽかったからかもしれない」と、思い当たる。

    きっとあのNo.1ホストは、これまでの数え切れないほどの接客の中で会話のストックを蓄積してきたのだろう。たぶん、それがなければNo.1にはなっていない。努力の証だ。
    だからこそ、先の会話であの返しができることに、スタジオは沸いたのだろう。お客さんの女の子たちがキャッキャと喜んでいたことにも頷ける。

    ただ、シラフで見ていた筆者としては、出力を適当にやるなよ…!と思ってしまった。会話が上手すぎるが故に、それが本心なのか疑ってしまう自分がいる。


    もしも筆者が客だったら、「本当に思ってます?」と聞き返してしまうだろう。(嫌な客である)
    当然、「思ってるよ!」と返ってくるのだろうけれど、きっとその「思ってるよ!」の方が彼らの素の反応に近いだろうし、そうして見えた素顔(あるいはホストとしての顔とのギャップ)に惹かれるんじゃないかなぁ……と、想像する。あくまでも仮説である。


    もちろん、ホストと客なのだから、お世辞や社交辞令も言うだろう。でも、こういうところって夢を見に来ている(と、筆者は勝手に解釈している)わけだから、夢を見させてほしいよなぁと思ってしまうわけで。
    要するに、上手くやってほしい。心からそう思っていますよってポーズをしてほしいわけだ。

    嘘でも良いから好きって言ってみたいな内容の歌が昔流行ったけど、「嘘でもいい」と、「嘘ってバレバレ」は別問題だ。と、筆者なんかは思うのだけれど、どうですか?


    たぶん筆者は「言われたら嬉しい言葉辞典」(そんなものがあれば)に載るような言葉よりも、心からの言葉を聞きたい。そして自分も、思ってもないことじゃなくて、正直な気持ちをちゃんと伝えたいと思っている。

    あのホストの接客は、会話テクニックは確かに素晴らしかったけれど、「テクニック」の部分が透けて見えてしまったことが、自分としては残念に思えた。


    ただ、あくまで筆者が見たのはYouTube広告の範囲だから、断定はできない。もしかすると、もっともっとスゴいのかもしれない。なにせお店のNo.1だ。思わずときめいてしまう瞬間がきっとあるのだろう。そうであってほしい。

    ちょっと本編が気になってきた。


    ただ、自分がホストクラブに行くことは、やっぱり無いと思う。だって初対面のイケメン怖いんだもの。

    #なんのはなしですか


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