
陰陽師の隣で 第十三話『身体の異変』
母がこの世を去って数ヶ月が経った。
生前は何かと母に振り回されていたが、今はもうその必要もない。
父も私も、ようやく落ち着いた日常を送れるようになっていた。
私は仕事がさらに忙しくなった。
もともとやりがいのある仕事だったので、不思議と苦ではなかった。
最近は陰陽師の先生達にも会っていない。
先生達も忙しいのだろう。
先生の家へお邪魔する度に、お客さんは私達だけではなかった。
次から次へと相談者が訪れていた。
やはり本物の陰陽師ともなると、口コミだけで評判が広がるのかもしれない。
また時間が出来たら、久しぶりに顔を出してみよう。
そう思っていた。
——しかし。
その頃から、私は自分の身体に異変を感じ始めていた。
寝ようとしても眠れない。
最初は仕事の疲れやストレスだと思った。
だが気づけば、二週間以上まともに眠っていない。
それなのに、不思議と身体は動く。
むしろ以前より元気な気さえしていた。
私は本気で思っていた。
——もしかして私は、寝なくても平気な身体になったのではないかと。