メインコンテンツへスキップ
見出し画像

編み物をするように人生を生きる

    8月29日 雨

     朝から涼しく、クーラー無しで過ごせそう。先週から仕事が始まって(仕事は学校図書館司書)、まだ2日しか働いてないのに、身体が重い。うっすら頭痛もする。家で大人しく、編み物をしたり、本を読んだりしようと昨日から決めていた。疲れやすい年頃なのだ。無理はしないように常に自分に言い聞かせている。

     もうすぐ学校が始まる高校生の息子2人は淡々と毎日を過ごしている。長かった夏休みが終わったら、受験生の長男はますます勉強勉強の毎日になる。やっぱり思春期を抜けたのか、よく喋るようになったし、ありがとうの言葉をよく言うようになった。今までとの差よ!とりあえず1人抜けたか。次は次男。かもしれないし、次男はこのまま素直なままかもしれない。このままかわいい次男でいてくれますように。

     編み物をしていたら、編み忘れている箇所があることに気づき、間違えている箇所までどんどん解いた。編み物初心者のわたしは、せっかく時間をかけて編んだものを解くのに勇気がいる。一瞬悩む。でも後から気になるのも嫌だから、解くことにした。思いっきりどんどん解いていたら、細い糸だったからこんがらがってしまった。必死に解こうと、焦るほど絡まっていく。以前読んだ本に、


    絡まった糸は決して切ってはいけない。と書いてあった。人生になぞらえて、「断絶」という強い言葉を使っていた気がする。根気よく解いていかなくてはいけない。と書いてあったと思う。
     人生を断絶してはいけない。と思いながら格闘すること1時間。どうにもこうにもならなくて、寝る前にGeminiに相談したりして、気になりつつ眠った。
     今朝起きて、編み物を横目に見つつ、家事を終わらせて、また解く続きを始めたが、どんどんきつく絡まっていく。
     もうやーめた。
     違う糸をむんずと掴んで、違うものを編み始めた。
     でもいつかはまた絡まった糸と向き合わなきゃいけない。いつまでもそのままにしておくわけにはいかない。どうする。断絶はしたくない。絶対に糸を切るわけにはいかない!

     夕飯の餃子を包みながら考える。
     「断絶しちゃいけない?」
     一体わたしは何の話をしているのだろう。これは「編み物」の話で「人生」の話ではない。糸を切って、また糸を繋ぎ合わせればいいのだ。一度途切れるけれど、わからないように繫げばいい。
     「編むことは力」という本は図書館で借りた本だから、一度しか読んでないし、しかもうろ覚えだったのに、かなり影響を受けていてびっくりした。印象的な言葉だったのだろう。

     結局糸は切って、また繋いで編み始めた。これでまた前に進むことができる。

     編み物は人生と似ているところがある。と以前も書いたことがあるけれど、その通りだと思う。人生と一緒で、トラブルが起きた時、自分で決断しなくてはいけないし、正解はひとつではない。立ち止まることもできるし、そのまま進むこともできる。新しいことに挑戦するのは気力も頭も使うけど、成長するチャンスでもある。
     この歳になってまた人生を学び直しているようで面白い。
     
     わたしは選ぶことができる。解くか、そのまま編むか。糸を切るか、切らないか。いつでも。
     迷いなく解ける日はまだ遠いけど、潔く解ける日も遠くない気がする。
     
     編み物をしながら、今日も人生を編んでいる。


    画像
    切って繫げることにしたウェア
    画像
    何回も解いて作り直したマット



    たけのまささんより3人の人にコメントをしてその人たちを記事内で紹介するという「note版ペイ・フォワード プロジェクト」企画のバトンをいただきました。

    みなさんにこの記事とわたしの好きなnoterさんをご紹介したいと思います。

    Yukiさんのお仕事の記事はいつも考えさせられます。この記事もとても共感しました。「書く」って深い!


    いつも素敵な短歌を書かれているはるようこさん。色んなところにどんどん掲載されて、本にまで!ご活躍が眩しいです。この記事の短歌もほっこりします。大好きです。


    今回は2人だけとなってしまいましたが、バトンをお渡しします。Yukiさん、はるようこさん、絶対に繫げなくてはいけないということではないので、どうかご無理なさらずです。


     

    #ペイフォワードプロジェクト




     
     
    思春期息子2人に振り回される母 編み物大好き 学校司書 本大好き 休職経験あり 日記やエッセイを書きます。ZINE「余白の日々を生きる」「本屋より花屋へ」「長野で、家族が少し変わった。」「作って、作って、つくりたい」

    あなたへのおすすめ