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だから私は今日もピアノを弾く

    先日、ピアノ仲間さんと腱鞘炎について話をしている際、ふと「腱鞘炎になったらしばらくピアノは弾けないのか」と思った。

    その時は特に深く考えなかったが、家に帰ってから「もしも一生ピアノが弾けなくなったらどうしよう」という不安な気持ちが私の頭を支配した。

    その日に限って料理中に指を怪我してしまったことも関係しているのかもしれない。


    私はピアニストでも音楽を生業としているわけでもないので、ピアノが弾けなくたって生きていける。

    だけど、物心つく前からピアノを30年以上弾いてきて、弾けるのが当たり前の人生。それを失うと思ったら急に怖くなった。


    練習は嫌いだったし、ピアノの先生はこわかったし、無理やりピアノを弾かされていると感じることもあった。

    大人になった今もなるべく練習はしたくないし、ピアノが生活の中心というわけでもない。

    それでも、ピアノが弾けなくなるのは嫌だ。

    大好きなあの曲を二度と弾けないと言われたら、もどかしさでおかしくなりそうだ。


    ここまで考えてようやく分かった。

    私はピアノが好きなのだ。


    ピアノなんて、続けるのにお金がかかるし、人前で弾く度に緊張してお腹が痛くなるし、指をケガしないよう常に細心の注意を払わなければいけないし、私より上手な人は星の数ほどいるから、しょっちゅう自信をなくすし。

    ピアノを辞める理由はいくらでもある。


    それでも、私はピアノを弾き続けたい。


    なぜなら私は、ピアノ1台あればどんな音楽だって奏でられることを知っているから。

    「こんなの、一生弾けない」と思っていた曲が、毎日の練習を経て弾けるようになった時の喜びを知っているから。

    頭に思い描いた音が、指先からピアノの鍵盤、弦を通して、耳から聴こえてくることの気持ちよさを知っているから。


    今まで「下手なクセに何言ってんだ」と思われるのが怖くて言わなかったけど、私はピアノが好き。

    だから私は今日もピアノを弾く。




    ★インスタに日々のピアノ記録(演奏動画)を載せています。

    あと、Youtubeもはじめました(小声)


     
     
    大人になってからピアノを再開しました。演奏会や練習、ストリートピアノなど、ピアノのあれこれをゆるく綴ります。 Amazonのアソシエイトとして、ゆるピアノ記録Rは適格販売により収入を得ています。

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