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【簡単あらすじ】獄門島(微ネタバレ)【横溝正史/角川文庫】


    『 俺がかえってやらないと、三人の妹たちが殺される 』


    岡山県香川県広島県のちょうど県境、
    瀬戸内海に浮かぶ周囲二里ばかりの小さな島、獄門島。

    藤原純友の時代から続く海賊の根拠地であり
    また江戸時代には流刑地となったこの地。

    島内で事件が起こると全住民が一致団結するため
    警察でさえ満足に操作することが出来ないこの地で、
    網元の美人三姉妹が次々に殺されてしまう。

    戦友・鬼頭千万太の遺言を受け取った金田一耕助が
    閉鎖的慣習が多く残る獄門島で、目に見えない障害・困難に立ち向かい事件を解決に導く。





    ―

    『はじめに』
    突然強烈な寒波が押し寄せ、一気に冬になりましたが、「寒くて外出したくない」ということは、逆に言うと「室内での読書が捗る時期になった」とも言えますので、私だけでなく読書好きとしては良い面も多い時期ではないでしょうか。
    衝動買い時期が中々終了せず、積読状態になりつつありますので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んだりした本の感想を書こうと思います。
    この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。

    ーー


    島を発展させた功績で「太閤さま」とまで呼ばれる網元。
    家族を閉じ込めるため家に座敷牢が設置されている屋敷。
    島を二分するほどの本家と分家の確執。
    誰も侵すことの出来ない権力を持つ寺の住職。
      など、


    本作だけでなく、横溝さんの作品は、時代背景や舞台背景が現代日本とはかけ離れているため、たった数十年前の日本が舞台なのに、異世界感・異国情緒すら感じてしまいます。

    そしてこれらの背景が、凄惨な事件が発生するための理由として深く関わってきます。

    そういったところが、ミステリーでありながら人間の根本的なホラー的な怖さも感じることになります。


    ―

    あの時〇〇をしていたら…
    〇〇に気づいていたら…
    〇〇という状況で無かったら…

    こんな惨劇は起こらなかったのに。

    たくさんの「もしも」が重なったことによる連続殺人事件。

    何がきっかけになって・どんなトリックが行われたのか。

    事件の全貌が明らかになった後にもう一度読み直すと、登場人物の言動の意味がガラッと変わります。

    金田一耕助・デビュー作の本陣殺人事件で共に活躍した、磯川警部も再登場する本作。

    上質な昭和ミステリをご堪能ください。


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