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計画的偶発性は「偶然を待つ理論」ではない|学科の前に、もう一度だけ #1

    直前期に、もう一度だけ。

    ※この記事は第33回(2026年11月)の学科試験の直前に書きました。理論の中身は、次の回の受験でもそのまま使えます。

    このシリーズは、テキストを最初から読み直す時間がもうない人のために書いています。1回に1人の理論家だけ。「試験ではどう問われるか」と「私が現場でどう使ってきたか」の2つだけを置いていきます。

    1回目は、クランボルツです。


    試験で狙われるのは、名前ではなく中身 🎯

    計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)。ジョン・D・クランボルツ。

    理論名と人名を結びつけるだけなら、たぶんもう覚えていると思います。落とすとしたら、そこではありません。

    問われるのは、5つの行動特性のほうです。

    • 好奇心 — 新しいことに関心を持つ

    • 持続性 — うまくいかなくても続ける

    • 柔軟性 — 状況が変わったら態度を変える

    • 楽観性 — 新しい機会は実現するものだと考える

    • 冒険心 — 結果が分からなくても動く

    この5つは、選択肢の中に似て非なる言葉を混ぜられると、途端に迷います。「積極性」「主体性」「計画性」。どれもキャリア支援でよく使う言葉ですが、この5つには入っていません。

    もうひとつ。クランボルツは計画的偶発性だけの人ではありません。その前に社会的学習理論の流れがあります。「クランボルツ=偶然の人」と一本で覚えていると、そちらから出たときに手が止まります。


    私は、名前を知る前にやっていた 💭

    キャリアコンサルタントの勉強でこの理論の名前を知ったとき、正直に言うと、新しいことを学んだ感じがしませんでした。

    知らないうちに、もうやっていたからです。

    私がこの理論に救われたのは、動いて学んできた経験には、全部意味があったと思えたからです。

    「やる気があるから動ける」のではなく、動くことでやる気が生まれることもある。少なくとも、私にはそうでした。

    もちろん、目標を持って学ぶことも大切です。でも私は、「これを学んだ自分は、どうなるんだろう」という好奇心でも動いてきました。

    私のキャリアは、サービス業から始まりました。IT業界へ移りたいと思い、スクールでDTPとWeb制作を学び、実際にキャリアチェンジしました。結婚後に退職し、その後は就職情報会社でWebサイトの広報・PRを担当。そこから、大学での講座やキャリア支援の仕事へと道が広がっていきました。

    RYT200、国家資格キャリアコンサルタント、生成AIパスポートも同じです。最初から一本の計画があったわけではありません。興味のある方向へ進み、「資格を取った自分はどうなるんだろう」と学んできました。

    どれも、最初から計画していたことではありません。でも、興味を持ち、学び、動いたことが次の経験につながり、私の人生によい影響をもたらしてくれました。

    クランボルツの理論を知って、見え方が変わりました。行き当たりばったりだったのではなく、動いて学び、偶然を次の機会へ変えてきたのだ、と。

    理論は、自分を責めていた人の見方を変えます。試験のためだけに覚えるのは、正直もったいない。


    学生にいちばん多く話したのは、この話でした 🎒

    新卒の学生さん向けにキャリア支援をしていたころ、インターンシップのエントリーの場面で、いつもこの話をしていました。

    「やりたいことが見つかりません」と言う学生は、とても多いです。

    でも、話を聞いていくと、見つからないのではなく、知らないことがほとんどでした。
    知らないから、興味が湧かない。興味が湧かないから、やりたいことが出てこない。

    だから、見つけるために動く。

    インターンシップは、その「動く」のいちばん小さい単位です。
    「向いているか分かってから応募します」ではなく、「応募してみて、そこで分かる」。

    これは、そのままクランボルツの話です。好奇心で行ってみて、冒険心で結果が分からないまま動く。そこで得た経験が、次の選択肢を連れてくる。

    やりたいことは、探して見つけるものというより、動いた先で出会うもの。キャリアを選ぶときに、これはとても大事なことだと思っています。


    混同しやすいのは、ここ 🧩

    いちばん多い誤解は、「偶然に身をまかせる理論」だと思ってしまうことです。

    違います。むしろ逆で、偶然が起きやすい場所に自分を置き続けるための理論です。だから「計画的」という言葉が頭に付いています。何もしない人のところに、偶然は来ない。

    サビカスと並べると、違いがはっきりします。

    • サビカス——経験を物語として意味づけ、自分らしいキャリアを構成する

    • クランボルツ——行動と学習を重ね、新しい機会が生まれる可能性を広げる

    「過去か未来か」ではなく、物語による意味づけか、行動と学習による機会づくりか。この違いで覚えておくと、選択肢で迷ったときに戻ってこられます。


    覚えたつもりを、10分で崩す 🤖

    暗記できたかどうかは、自分では分かりません。間違え方を作ってもらうのが早いです。

    生成AIに、そのままコピペしてみてください。

    あなたは国家資格キャリアコンサルタント試験の問題作成者です。
    クランボルツの計画的偶発性理論について、4択問題を5問作ってください。
    
    条件:
    - 5つの行動特性のうち1つを、似た意味の別の言葉(積極性・計画性・主体性など)に
      すり替えた選択肢を必ず混ぜること
    - 「偶然に身をまかせる」という誤った理解を正解に見せかけた選択肢を1問入れること
    - サビカスやバンデューラの説明を混ぜた選択肢も入れること
    - 私が答えるまで正解を出さないこと
    
    1問ずつ出してください。私が答えたら、正解と、なぜ他が違うのかを説明してください。

    自分で解説を読み返すより、間違えたところだけが残ります。


    直前期に、これだけ 🌱

    計画的偶発性は、偶然を待つ理論ではなく、偶然に出会いに行く理論。

    この一行を持っていれば、選択肢が「待つ」寄りに書かれていたら切れます。


    次回は、ナンシー・シュロスバーグ。「何も起きなかったこと」を、転機として扱った人です。


    試験対策にAIをどう使うかは、こちらにまとめています。

    ▼ キャリコン試験・技能士2級のAI活用まとめ
    https://note.com/rieta109/n/n8bc1871b582f

    学科が終わったら、次は面接です。逐語記録をAIに見てもらう方法も、そこに置いてあります。

     
     
    国家資格キャリアコンサルタント×AI活用。ヨガ歴20年以上(RYT200)の複業ママ。就活・転職・AI活用・ウェルネスを通じて、自分らしい働き方を一緒に考えます|Tunagu Works代表|ブログ→yogacafe-tunagu.com

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