
銀行口座に入金がある。でも誰からのお金か分からない。ひとり社長の経理はどうする?
月末に銀行口座を確認していると、
「この入金、誰からだっけ?」
となることはありませんか。
入金はある。
金額も分かる。
でも、振込名義を見てもすぐには思い出せない。
複数の請求書が同じ金額だったり、会社名ではなく個人名で振り込まれていたりすると、請求書との対応がすぐに分からないこともあります。
こういう入金が1件あると、
「これが分かるまで月次を締められない」
となりがちです。
前回は、カード明細に「これ何だっけ?」という支払いがあったときの整理方法を書きました。
今回はその逆。
お金は入っている。でも、何の入金か分からない。
そんなときに月次の経理を止めないための考え方を整理します。
1.まず「分かっている事実」を整理する
最初から売上や売掛金と決めつけるのではなく、まず銀行明細から確認できる情報を整理します。
たとえば、
入金日
金額
振込名義
入金された銀行口座
です。
ここで大切なのは、
「たぶんあの売上だろう」で処理しないこと。
内容が分からないなら、まず確認します。
2.請求書や売上データと照合する
次に、入金額と請求書・売上データを照合します。
確認するのは、
入金額
↓
請求書
↓
取引先名
↓
請求日・入金予定日
といった情報です。
ただし、請求額と入金額が必ず一致するとは限りません。
複数の請求書をまとめて振り込んでいる場合もあれば、振込手数料などによって差額がある場合もあります。
だから、金額が同じというだけで決めつけないことが大切です。
3.それでも分からなければ、無理に確定しない
請求書や売上データを見ても分からない。
そんな入金が残ることもあります。
そのときに、
「たぶんこの売上だろう」
と無理に処理すると、あとから別の取引だったと分かったときに修正が必要になります。
必要に応じて取引先や税理士・会計担当者などに確認します。
そして、ここでも大切なのは、
1件分からないからといって、月次全体を止めないこと。
です。
4.「未処理一覧」に残して、分かるものから進める
確認できない入金は、頭の中で覚えておくのではなく、一覧に残します。
たとえば、
入金日金額振込名義状況次に確認すること9/10110,000円ヤマダタロウ確認中請求書を確認9/1855,000円ABC確認中売上データと照合
こうしておけば、
「分からない入金がある」こと自体を忘れません。
ほかの処理を進めて、内容が確認できたところで確定する。
これなら、一つの不明入金のために月次全体が止まりません。
月次経理で大切なのは「全部分かっていること」ではない
ここまで、
請求書があとから届く
領収書が見つからない
カード明細を見ても何を買ったか分からない
入金はあるけれど何のお金か分からない
というケースを書いてきました。
共通しているのは、
「分からないものが1件あると、経理全部が止まってしまう」
という問題です。
だから、
分かるものは進める。
分からないものは見える状態にする。
確認できたら確定する。
この流れを作っておく。
ひとり社長の月次経理では、この方が続けやすいと思います。
「あとで確認する」を、頭の中に残さない
こうした未確認の取引を頭の中で管理しなくて済むように、
取引入力・未処理一覧・月次チェックなどをまとめたGoogleスプレッドシート
を作りました。
**「ひとり社長の経理整理キット」**です。
月末に、
「何が終わっている?」
「何がまだ残っている?」
と毎回探し直す時間を減らすための仕組みです。
▶︎ ひとり社長の経理整理キットを見る(¥1,980)
https://note.com/right_swift262/n/n195585b5339f