
【秋分】雷去って月を待つ
🎙季節のボイスレター第53弾
第46候 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)
◆ボイスレターでお話ししたこと
・秋分を迎え、鮮やかな彼岸花
・秋分の庭に見つけた、来年の春に咲く白木蓮の花芽
・稲刈りの田んぼを飛び回るコシアカツバメとイワツバメ
・七十二候「雷乃収声」――夏の雷が去り、秋の空へ
・中秋の名月と「芋名月」、十三夜の「栗名月」
・「お供え」と内省
◆内容紹介
昨日、秋分の日を迎えました。
昼と夜の長さがほぼ等しくなり、季節は秋の真ん中へ。
田んぼのあぜ道では、鮮やかな彼岸花が咲いています。
まだ緑の残る草むらの中に、赤い花がすっと立つ姿は、毎年この時期になると現れる、暦のような風景です。
「彼岸花は、暦に忠実だな」と思っていたら、ふと、逆なのかもしれないと思いました。
暦のほうが、彼岸花に忠実なのかもしれません。
そんなことを考えながら、秋の里を歩いてきました。
稲刈りの始まった田んぼの上では、コシアカツバメとイワツバメが飛び回っていました。稲刈りの機械が入ることで、田んぼにいた虫たちが飛び出してくるのでしょう。ツバメたちは、その虫を追うように、すいすいと空を泳いでいました。
七十二候では、すでに「玄鳥去(つばめさる)」を過ぎています。
それでも、まだここにいるツバメたち。
南への長旅を前に、たっぷり腹ごしらえをしているのでしょうか。
そして明日、9月25日は中秋の名月。
十五夜の満月を「芋名月」と呼び、里芋をお供えする習わしがあります。
来月の十三夜は「栗名月」。
栗や豆などを供えます。
どちらも、秋の収穫に感謝する月見です。
自然の力に育ててもらいながら、人間もまた、種を蒔き、苗を植え、草を取り、水をやる。
自然の大きな力と、人間の小さな手。
その共同作業の先に、収穫があります。
採れたものを月の下にお供えして、ここまでの営みを静かに振り返る。
満月のときを借りて、そんな時間を過ごしてみませんか。
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