
土の中には、今日の“ありがとう”がうまってた。― こどもとじゃがいもを掘って、見つけたもの ―
「よいしょ、よいしょ……あっ!」
小さな手で土をかき分けながら、2歳の娘が嬉しそうに叫びました。
先日、プレ幼稚園で、じゃがいも掘りの体験ができました。
晴れた畑にしゃがみこんで、わたしと娘は一緒に土をほじくり返しました。
泥んこになった服。長靴に入った土。ひんやりとしたじゃがいもの感触。
すべてが、“本物の感覚”でした。
都会ではなかなか触れられない「土のにおい」と「手でつかむ喜び」。
娘はまるで宝物を見つけるように、「いた!」と何度も叫びながら、
一生懸命、じゃがいもを掘っていました。
その姿を見て、ふと思ったのです。
“掘り出す”って、子育てにも似ているなあと。
じゃがいも掘りの帰り道、
娘が小さな声で言いました。
「ママ、きょう、たのしかったね。ありがと。」
わたしの胸に、あたたかいものが広がっていきました。
土に触れながら、わたしが“見つけたもの”は、
じゃがいも以上に、たくさんありました。