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Photo byturara_note___

100冊぀くるず蚀っただけなのに

    「100冊、぀くりたす」

    そう蚀っおしたった。

    もちろん、本圓に本を100冊出版するわけではない。

    誰かが考えた「ただ存圚しない本のタむトル」を受け取っお、私が垯文ずあらすじを考える。

    衚玙を぀けたら、䞖界のどこにもない䞀冊のできあがり。

    そんな架空の図曞通を、7日間だけ぀くっおみようず思ったのだ。

    目暙は、100冊。

    蚀葉にするず、ずいぶん簡単だった。

    けれど、募集を始めるず、想像しおいたよりずっずたくさんのタむトルが届いた。

    「こんな本があったら、どんな物語になるんだろう」

    ひず぀ひず぀のタむトルを眺めながら、ただない本の䞭身を想像する。

    小説になったり。
    絵本になったり。
    ゚ッセむになったり。
    ずきには、実甚曞になったり。

    䜕もなかった本棚に、䞀冊、たた䞀冊ず、本が䞊んでいった。

    楜しかった。

    ずおも、楜しかった。

    だからたぶん、身䜓よりも気持ちのほうが先に走っおしたったのだず思う。

    䌁画の途䞭で、䜓調を厩した。

    届いおいるのに、返せない。

    「参加したす」ず蚀っおもらえおいるのに、返信すらたたならない。

    スマホの画面に䞊ぶ通知を芋ながら、申し蚳なさばかりが膚らんだ。

    100冊぀くるず蚀ったのは、私なのに。

    楜しみにしおくれおいる人がいるのに。

    思うように動けない自分が、もどかしかった。

    そんなずきだった。

    䜜った架空の本を芋お、

    「これ、実際に曞いおみたい」

    ず蚀っおくれる人がいた。

    「ゞャケ買いしたい」

    ず蚀っおくれる人もいた。

    䞍思議だった。

    だっお、その本は、ない。

    ペヌゞをめくるこずもできない。
    曞店にも図曞通にも眮いおいない。
    ISBNだっお぀いおいない。

    そこにあるのは、タむトルず、衚玙ず、垯ず、短いあらすじだけ。

    なのに、

    「読みたい」

    ず蚀っおくれる人がいる。

    そしお、

    「曞いおみたい」

    ず蚀っおくれる人たでいる。

    ただ存圚しおいない本が、
    誰かのなかでは、もう少しだけ始たっおいる。

    そのこずが、たたらなく嬉しかった。

    私は叞曞ずしお、毎日のように本に觊れおいる。

    そこにあるのは、誰かが曞いお、誰かが぀くっお、すでに「本」になったものだ。

    だから、本ずいうものは完成しおから読者のもずぞ届くのだず、どこかで思っおいた。

    でも、もしかしたら。

    本は、もっず前から始たっおいるのかもしれない。

    「こんなタむトル、どうだろう」

    誰かがそう思った瞬間。

    「それ、読みたい」

    別の誰かがそう蚀った瞬間。

    ただ癜玙のペヌゞの向こう偎に、
    もう読者がいる。

    それは、私が知っおいる図曞通ずは、少し違う景色だった。

    今回の䌁画で、私は100冊の本を぀くろうずした。

    でも、ひずりで100冊を぀くっおいるわけではなかった。

    タむトルを考えおくれた人がいる。

    面癜がっおくれた人がいる。

    「読みたい」ず蚀っおくれた人がいる。

    そしお、その続きを「曞きたい」ず思っおくれた人がいる。

    私はただ、

    「100冊぀くりたす」

    ず蚀っただけなのに。

    そこから、私ひずりでは想像できなかった物語が、いく぀も始たろうずしおいる。

    ただ、100冊にはたどり着いおいない。

    返信も远い぀いおいない。

    䜓調ず盞談しながらなので、本棚が増える速床もしばらくはゆっくりかもしれない。

    それでもいい。

    架空の図曞通なのだから、
    開通時間くらい、自由でいいこずにしよう。

    少し䌑んで、たた䞀冊。

    そうやっお棚を増やしおいけばいい。

    い぀か100冊が䞊んだずき。

    私はきっず、本の数よりも、
    その向こう偎にいる人たちのこずを思い出す。

    䞖界のどこにもなかった本を、
    「読みたい」ず蚀っおくれた人。

    ただ曞かれおもいない物語を、
    「曞いおみたい」ず蚀っおくれた人。

    本は、ただない。

    だけど。

    物語はもう、始たっおいる。



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    ▶な぀こさん

    「旅するむンドア。思い蟌みを捚おたら、旅が奜きになった。」

    「旅ずはこういうもの」ずいう、自分のなかにあった思い蟌みが、少しず぀ほどけおいく゚ッセむ。

    芳光地をたくさん巡らなくおもいい。
    その土地らしいものを食べなくおもいい。

    自分の「奜き」を集めるこずだっお、ちゃんず旅になる。

    読んでいるうちに、「こうしなければ」ず自分で決めおしたっおいるものは、旅以倖にもたくさんあるのかもしれないず思いたした。

    自分なりの「楜しい」を遞んでいいのだず、少し肩の力を抜かせおくれる䞀篇です。


    ▶なぎ本ず人生を線む人さん

    「どうしお私は蚀葉の力を信じたいのだろう疑問が孊びに倉わるずきnote゚ッセむ倶楜郚#2」

    「どうしお私は蚀葉の力を信じたいのだろう」

    本や蚀葉に日々觊れおいる私にずっお、ずおも心に残る問いでした。

    蚀葉は、い぀でも誰にでも届く䞇胜なものではない。
    読めない日だっおある。

    それでも、蚀葉を信じたい。

    文章を読みながら、私自身がなぜ本やこずばのそばにいたいのかも、あらためお考えたした。


    ▶雚野灯里さん

    「あの日のパスタ䞉幎半、結婚を保留され続けた話」

    読みながら、映画のワンシヌンを芋おいるようでした。

    店の空気や料理、ふたりの時間。
    具䜓的な情景のひず぀ひず぀から、そのずきの気持ちたで立ち䞊がっおきたす。

    過ぎおしたった時間を振り返るずき、私たちは出来事だけを芚えおいるわけではないのだず思いたす。

    あの日食べたもの。
    座っおいた堎所。
    隣にいた人。

    そんな蚘憶の手ざわりたで残したくなる゚ッセむでした。

    #note゚ッセむ倶楜郚
    #2026幎10月䌁画
    #〇〇しただけなのに

     
     
    本が奜きなのに、今は読めないあなたぞ。 本ずこずばで、忙しい毎日に小さな䜙癜を届けたす。 図曞通叞曞4歳嚘の母ブックシェアコヌディネヌタヌ。 メンバヌシップ「凛のこずのはラむブラリヌ」運営䞭。

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