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結婚相手運まで試練な夫。

    不憫力なら、うちの夫がグランプリ候補。
    本人は笑えないけど、私はネタにしてしまう——そんな日常。

    私の人生、基本的に「人運」にとても恵まれていると思うのです。
    出会ってきた友人たちはみんな温かく、職場の上司や同僚は優しい方ばかり。
    ご近所さんとも毎朝笑顔で挨拶を交わすのが日課です。
    「人の縁に恵まれて、本当にありがたいなぁ」と感謝の気持ちでいっぱい。

    そんな私の傍らで、夫の不憫さが際立つことに気づいてしまいました。
    まるで私が夫のエピソードを引き立てる役割のようで……。
    夫の不憫オーラが、私のラッキーさをより輝かせているのかも?
    なんて勝手に思っちゃったりして。

    人縁薄めのやさしい人

    夫は自分で「友だちは少ないから」と言うくらい、人縁が少し薄め。
    その友人たちをとても大切にしていて、私からすると「気を使いすぎでは?」と思うことも。

    大学のゼミでは教授に気を使って言いたいことが言えず、卒論の相談も「今、忙しいから」で終了。
    それでも教授の様子を伺いながら、なんとか卒業にこぎつけました。

    「運が悪かったんだよ」と苦笑いする夫の横で、私は心の中で
    「それは運じゃなくて、優しさが強すぎるのかもね」とつぶやいていました。

    食べ物の運も薄め

    「マスタード抜きでお願いします」と頼んだハンバーガーに、しっかりマスタードが入っていたことがありました。
    「まあ、たまにはね」と笑って済ませたのに、同じお店で二度、三度と続いて。
    三度目には店員さんが「えっ、またですか……?」と驚き、
    「なぜかお客様ばかりで……」と申し訳なさそうに謝ってくれました。

    そして忘れられないのが“ラテ事件”。
    カフェで注文したラテを、店員さんがカウンターに置いた瞬間、
    隣のお客さんが勘違いして持っていってしまったんです。

    夫は気づかずに20分も待ち続け、店員さんが「あの……さっきお渡ししましたよね?」と尋ねてきたときの、
    夫と店員さんの同時の「えっ?」の顔。
    その瞬間、カフェの空気が一瞬フリーズしました。あれはまるでコメディ映画のワンシーン。

    不憫は止まらない

    電車では、ようやく見つけた空席が濡れていたり、
    降り際の人の荷物が足に転がってきてつまずきそうになったり。

    先日のディズニーランドでは、座っている夫に、なぜかカモが一直線に近づいてきて——
    小さく首をかしげたあと、まるで「この人なら許してくれる」と確信したように、靴のつま先をコツコツつつき始めました。
    「え、俺、何かした?」と困惑する夫。
    3歳の娘と私は何故か無事でした。

    別の日には、エレベーターのボタンを押した瞬間、真夏なのに静電気がバチン!
    小さな音が響いて、夫が「……痛っ」と手を振る姿に、思わずクスッ。
    夫は「静電気って俺だけ年中行事なんじゃない?」と本気でぼやいていました。

    そして極めつけは……

    そんな不憫な夫のそばには、結婚相手運まで試練な妻——つまり私がいます。
    私は家事をちょっとサボり気味。
    夕飯づくりを夫に任せて、完成直後に「やっぱり一口ちょうだい」と主役の唐揚げをパクリ。
    スイーツを買ってきてもらえば、半分以上は私のお腹へ直行。

    そして何より——夫の不憫エピソードを、こうして記事にして笑ってしまう妻でもあります。うーん、不憫。
    この投稿で夫の不憫な人生に、少しの輝きが加わりますように。


    喜木 拝


    アルロンさんの#フビワングランプリ に応募します。
    アルロンさんの不憫男子エピソードにクスッとさせていただきつつ、うちの夫も負けてないかもと思いました!
    お読みいただきありがとうございます💖


     
     
    本が好きなのに、今は読めないあなたへ。 本とことばで、忙しい毎日に小さな余白を届けます。 図書館司書/4歳娘の母/ブックシェアコーディネーター。 メンバーシップ「凛のことのはライブラリー」運営中。

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